710 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2009/11/15(日) 17:06:23 ID:L5ddeJgK
SS書いたので投下します。
【雨の日の出来事】
今日は日曜日。私は買い物にスーパーにいた。少ししか買うのがなかったから買い物は、
少しで済んだ。雨が降ってきそうだったし、早く帰らなきゃとスーパーから出ると――
ザーーーーー
雨が降っていた。手遅れだった。携帯はすぐ帰るからって持ってきてないし、
公衆電話はここから遠いからどっち道濡れるし……
――どうしよう…やっぱ濡れながら帰るしか…。
憂「いつになったら止むんだろう…」
しばらく雨がやむまで入口の前で待っていた。
でも待つこと15分、雨が止むことは無かった。一向に降り続く強い雨。
こういう時ってなぜか強い孤独感になり惨めになり、寂しくなり、不安になる。
「お姉ちゃん待って~」
「もう遅いよ、ほら傘小さいんだからもっとこっちきなさい」
「うん!」
となりにひとつに傘に入りながら仲良く帰る姉妹がいた。
「お姉ちゃん帰ったらゲームしよっ!」
「宿題やってからね!」
「え~~ケチ~」
「「あはは」」
711 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2009/11/15(日) 17:07:36 ID:L5ddeJgK
憂「………」
小学生くらいの姉妹が楽しそうに傘に入りながら帰って行った。
ただ、雨がやむのを待っているだけなのにどうしてこんな孤独感になるんだろう。
どんよりと薄暗い雲。私の気持ちを余計に不安にさせる。
そういえば小学校の頃…
憂『雨だどうしようかさ持ってきてないよ…』
唯『ういー!」
憂『あっお姉ちゃん」
唯『どうしたの?かさ持ってないの?』
憂『うん…雨降ると思ってなくて』
唯『ちょっと待ってて!!』
憂『?』
唯『ジャーン!!!』
憂『わあー!お姉ちゃん!!』パアアアア
唯『実はかさずっと持って帰るのを忘れてて…てへへ」
唯『一つしかないから憂も入って入って!」
憂『うん!ありがと!お姉ちゃん』
唯『あいあい傘だね~」
憂『へへ//』
712 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2009/11/15(日) 17:08:35 ID:L5ddeJgK
――お姉ちゃん……
確か昔こんなことがあったっけ?その姉妹を見て私は
ふと小学校時代を思い出していた。
私の昔の大切な思い出として…。
憂「お姉ちゃん……」
二人の姉妹が視界から消えるとまた孤独感が私を襲う。
みんなから強いとかしっかりしてるといわれるけど、
私は実際そこまで完璧ではない。
憂「雨…やまないかなー」
降り続く雨が降る空を見上げ私はため息をつく。寂しくて不安な今。
――お姉ちゃんに会いたい。
――お姉ちゃんの顔が見たい。
唯『憂~』
唯『憂の料理は世界一だよ~』
お姉ちゃん……。
雨が降ってるだけなのに、ただ雨がやむまで一人なだけなのに、
帰ったらお姉ちゃんに会えるのに…
どうしてこんなにも寂しいんだろう、不安なんだろう。
そんな自分が嫌だ……雨はなんか暗いから鬱になるから嫌いだ。
憂「早く家に帰りたいよ……」
私はひたすら雨が止むのを待った。
713 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2009/11/15(日) 17:09:40 ID:L5ddeJgK
寂しい、寂しいよ~
待っても待っても雨は止まない。
「ぅぃ~」
!今お姉ちゃんの声が聞こえた。遠くから走りながら手を振っている。
お姉ちゃんだ!
唯「うい~」
お姉ちゃんが私に手を振り走ってくる。駐車場を渡り一歩一歩こっちに
あの私の大好きな声が、大好きな人が、そして、
――大好きなお姉ちゃんが…。
唯「えへへ、憂携帯持っていかないから心配したよ~雨いきなり降り出して、
どしゃ降りになるんだもん。たぶん憂帰れなくてと思ってむかえにきたんだ~」
憂「お姉ちゃん……」ジワッ
ふと、目が熱くなる…なんかその優しい笑顔と優しい口調、大好きなお姉ちゃんに会えて
なぜか涙があふれ出す。
唯「う、憂!?きゅ、急にどうしたの?頭痛いの?だ、大丈夫!?」アタフタ
憂「ち、違うのグスッ、なんでもないの。少し寂しかっただけなのグスッ、
お姉ちゃんを見たらな、なんか安心しちゃって…へへ//」
寂しさや孤独感がお姉ちゃんの顔を見て、消えてすごく安心した私。
唯「も~憂ったら~」ギュウ
私を抱きしめてくれる。そうこの感じ、とても安心できる
――やっぱり、こういう時はお姉ちゃんだ。
唯「帰ろ?憂~」ニコッ
714 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2009/11/15(日) 17:10:31 ID:L5ddeJgK
抱きつくのを止め私に笑顔で問いかけた。まだ抱きついていたかったけど、
場所も場所だしね…。
憂「うん…!ごめんねなんか心配かけて~でももう大丈夫だよ!」
唯「そっか~なんかさびしがり屋の憂もかわいいよ。へへ~」
憂「か、からかわないでよぅ~//」
私の涙はすっかり治まった。お姉ちゃんを見て元気になれた。
ありがとうお姉ちゃん!
唯「あーーー!!!」
憂「!!ど、どうしたのお姉ちゃん!?」
唯「ど、どうしよー憂、傘憂の持ってくるの忘れっちゃったよぅ~」アタフタ
憂「お、お姉ちゃんたら~」
こういうところも相変わらずなんだから…もうお姉ちゃんは~
唯「ご、ごめんねぇ~」シュン
憂「ううん、私すごく嬉しいよー!だって急いでまで私の所に迎えに来てくれたんだもん!
ありがと、お姉ちゃん!本当にうれしいよ」ニコッ
本当にうれしいよお姉ちゃん!ありがとうね!
心から私はお姉ちゃんに感謝した。
唯「うん!でも傘が……」
715 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2009/11/15(日) 17:11:31 ID:L5ddeJgK
憂「大丈夫だよ~二人で一つの傘に入って帰れば!」
そう、あの頃みたいに――
唯「おおーその手があったか。ほら憂~おいで」
あの小学校のあの日みたいに――
憂「うん!」
唯「ほらもっとこっちおいでよ~」
二人で同じ傘で仲良く帰ったあの日みたいに――
憂「なんかあったかいね」
唯「なんかあいあい傘みたいだね~」
憂「手、つないでいい?」
唯「いいよ~」ギュッ
またあのころ見たいに傘で一つになった私たち。お姉ちゃんには話すのは、
止めておこう。あの日も今日も私だけの大切な思い出だから――
ずっと、ずっと心にしまい込んでおくんだ~
唯「あっ、雨止んだね!」
憂「ほんとだ~」
空は晴れてきれいな赤い夕焼け空が広がっていく。きれいな太陽が私たちを
照らす。全てを明るく包む夕方5時。
716 名無しさん@お腹いっぱい。 [] 2009/11/15(日) 17:12:39 ID:L5ddeJgK
唯「きれいだねー」
憂「うん!」
雨のち晴れ。私も雨のち晴れ。お姉ちゃんという太陽で私の曇ってた空を
綺麗にしてくれた。温めてくれた。
太陽が無いと人間は生きてけない。だから私はお姉ちゃんがいないと生きていけない。
お姉ちゃんがいて、今の私がいる。それだけ私にとって大切な大切な人。
憂「ねえお姉ちゃん」
唯「なあに?」
憂「このまま家に帰ろ?」
唯「せっかくだしね~あいあい傘で帰ろっか。家も近いし」
憂「うん!」
いい思い出に残った今日。
憂「今日晩ご飯はお姉ちゃんの大好きなの作るねっ」
唯「わ~いありがとう憂~私憂の料理世界で一番好きだよ」
憂「ありがとう!頑張っちゃおうかな、へへ」
唯「私、憂みたいないい子が妹でよかった」
憂「私もお姉ちゃんみたいな優しい人がお姉ちゃんでよかった!」
唯「へへ//」
本当に本当にお姉ちゃんの妹でよかった!
二人で仲良く手をつないで一つの傘に入りながら帰る私たち。
すっかり晴れているのに私たちだけ傘のまま。恥ずかしくないもん。
この傘の中は私とお姉ちゃんの二人だけの世界だもん。誰にも邪魔させない。
この先五十年、六十年たっても今日とあの日のことは絶対に忘れない。
――だって私の心の中だけにずーっとずーっとしまいこんで大切に残しておくからね!
そんな雨の日の出来事でした。
Fin
717 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/11/15(日) 17:19:38 ID:L5ddeJgK
あとがき!
今回は猿になりたくないのでage進行で行書いた。
これは自分の体験で雨が降っていて止むのを一人で待つ時って
結構さびしい気持ちになったりするんだよな。
まあ俺の場合は濡れて帰ったけど。
そんな小さなエピソードを唯憂でやってみた。
少しラブラブ感(特に憂)が強い気がするけど。
うまく書けたかと思う。
では失礼しました。
最終更新:2009年12月14日 23:26