北条一毅(ほうじょういつき)

  • 西高に通う高校2年生、写真部現副部長。
  • 目つきも言葉づかいも他の登場人物と比べると些か悪い。ただし根っからのワルではなく、むしろ正義感は人並み以上。
  • その雰囲気から2年生になった今でも不良と間違われる事が多い。
  • 2つ年上の兄・夏彦が居る。彼とは後述する理由から長年険悪だったが、現在関係は改善しつつある。
  • 高校入学直後はその近寄りがたい雰囲気からぼっち同然だったが、当時夏彦が西高の生徒会長だった関係から、七海から写真部を再設したい七海から協力を要請される。最初はにべもなく断っていたが、あまりの熱心ぶりに押され、更に英語が苦手という弱点を掴まれ、英語が得意な七海が勉強を教えるという交換条件を出され、渋々写真部再設に協力する事に。
  • 人を寄せ付けない雰囲気の正体は見た目や言葉遣いだけでなく、彼の中学時代に主な原因がある。中学2年の春、彼のクラスでとある男子生徒へのいじめが始まり、それが徐々に広がっていった。一毅自身はそのような状態に嫌気がさしつつも関わらないようにしていた。しかしある時、偶然いじめの現場を目撃してしまい、その苛烈さと惨さから怒りが爆発し主犯格の生徒に暴行を加えてしまう。元々腕っぷしが強かったのも災いしてその生徒には全治1か月以上の大怪我を負わせてしまう。結局いじめは主犯格の生徒と被害を受けていた生徒の転校で解決した。一毅はいじめのターゲットにされる事は無かったものの、この一見で多くの人間から責められ、またクラスでも孤立しがちになり、完全にやさぐれてしまう。2年の2学期ぐらいからは軽度の不良行為にも及ぶようになり、一部からは「狂犬」と呼ばれていた。3年生に進級してからは不良行為は控えるようになったものの真っ当な友人は少なかったという。
  • 夏彦との確執もこの事件が発端であり、厳格で公正な兄ならば自身の行いも赦してくれるだろうと思っていた所を「もっと他に方法があった筈だ」と叱責され、兄に裏切られたと感じた事がはじまり。
  • 再設の手伝いをする一方で写真部入部に関しては頑なに拒んでいた。しかし七海のひた向きさに触れて徐々に心境を変化させていき、自分の過去を話した際に心からの涙を見せてくれた事が決定打に彼女に心を許すようになる。GW明けまでに規定人数である4人に部員数が届かず、落胆する七海たちに自分が最後の部員になる事を宣言し、晴れて写真部は部活としての活動が認められた。
  • 七海に過去を語った際、夏彦との和解を説かれる。2年弱の溝は深く中々話を切り出せなかったが、写真部が部活として認められた日の夜、ついに和解する事ができた。
  • 現在では色々と天然な七海に悪態をつきつつ、写真部副部長として、また友人の一人として彼女を支えている。
  • 上記の出来事がきっかけで必要以上に他人と関わらないようにしていたが、写真部メンバーを中心に徐々に周囲とも打ち解けていくようになる。
  • 七海と行動を共にするうちに、彼女の純真さに惹かれていくことになるが。そういう事に疎いのか、それがどういう類の感情かは出会いから一年以上経った今でも気づいていない。
最終更新:2013年03月10日 20:46