※他作者様の設定を使わせていただいております。
※下品な表現がありますので、それが嫌な方は今すぐに回れ右してください。そう、今すぐに、です。


ゆちゅりーのゆっくりアイス


暑い。
とにかく暑い。
今年の夏は例年以上に暑く、ここ毎日最高気温を更新していた。
そんな中、俺は冷房を28度に設定した部屋の中で、ゆっくりと「ゆっくり宇治金時」を食していた。
うん、今流行のクールビズってやつだね。電気代も高くなっているそうだし、一人身はちょっとお財布の紐を硬くしておきたいのさ。
といっても、我が家の電気は全て「ゆっくり回し車」で発電しているから問題ナッシングネスなんだけどね。苦労するのはゆっくりだけだし。
「んまーい♪」
絶望と恐怖で凍りついた表情を張り付かせたままの、ソフトボールくらいの大きさのゆっくりれいむの頭頂部を外し、しゃくしゃくと気持ちの
よい音をさせながら、凍った抹茶餡を崩して口に運ぶ。さらりとした甘さの抹茶餡が溶けながらのどを滑り落ちていく。
ゆっくりれいむはまだ息があるのか、「ゆ”…ゆ”…」とか細い声を上げながら、命の源が少しずつ少しずつ削り取られていく恐怖におびえていた。
「流石自家養殖の新鮮なゆっくりれいむは味が違うねー」
このゆっくりれいむは、我が家および公営スキー場の雑草処理係の内の1匹として、つい1週間前までは元気に飛び跳ねていたのである。
雑草だけを純粋に食べるよう調教されたゆっくりの餡子は、通常の粒餡から、小豆を残したまま濃い緑色をした抹茶餡へと変化する。
餌によってゆっくりの中身が変化することは知られているが、まだまだ未解明な部分が多かった。ある地方で捕獲されたドス・まりさの中身は、
濃い黄金色をした、濃厚な栗餡に変化していたという報告が出ているし、とある家庭で飼われていたゆっくりれいむの中身は、鮮やかな紫色を
した紫芋餡へと変化していたという。
もともと謎の多いナマモノであるゆっくり。突然出現したこれが、人家や農作物に被害をもたらし害獣認定されてから3年。
その3年で、さまざまな研究が行われて、ゆっくりの生態などが解明されてきたが、まだ未知の領域が残っているのである。
うん、ロマンに満ち溢れているナマモノだね、ゆっくり。おいしいしね。ウザイけど。
「ゆっくりれいむとゆっくりまりさは餡子が変化するんだけど…そのほかの通常種はどうなんだろ」
すっかり中身のなくなったゆっくりれいむの皮を飲み込むと、俺はそう呟いた。
「たとえば、ゆっくりぱちゅり。あれの中身は生クリームなんだけど…他のに変化するのかな。たとえばイチゴ味とか。よし、試してみるか」
そう思い立ったら吉日。
俺は部屋を飛び出し、炎天下の町へと繰り出していった。

1時間後。
いろいろと買い込んできた俺は、慣れた手つきでゆっくり専用拷問部屋の中に機材をセットした。
今回の犠牲者…もとい、犠牲ゆっくりになっていただくのは、つい昨日捕獲されたばかりの野生のゆっくりぱちゅり3匹。
大きさはちょうどハンドボールくらいで、成体になる1歩手前だろうか。
加工所で購入してきた、3匹のゆっくりぱちゅり、通称ゆちゅりーをわが社の新商品「ちょうきょうくんG」に、起こさないように顔をを上向きにして入れる。
このクソ暑い中でも目を覚まさないなんて、加工所の仮死状態維持システムは凄いね。
そして、DVDプレイヤーから伸びた音声出力コードをドルビーサラウンド5.1チャンネルアンプを介してから、ちょうきょうくんG下部にある音声入力端子につなげる。
「うし、これで準備完了ーっと。でわでわ逝きますかー」
微妙なニュアンスを含んだ一言を呟き、俺は魔法の言葉を大声で叫ぶ。
それは、愛しのお姫様を目覚めさせる魔法の言葉。それは、悲劇のヒロインを絶望のどん底に陥れる呪いの魔法。
「ゆっくりしていってね!!!!!!!」
「「「ゆっ…ゆっくりしちぇいってね!」」」
そういうと、ほぼ同時に3びきのゆちゅりーが目を覚まして言った。
「おじさん、ここはぱちゅりたちのゆっくりぷれいすにするわ」
「わかったらゆっくりでていってね」
「ごはんとごほんをゆっくりとはやくよういしてね」
うんテンプレどおりっ!ははは、何も知らないって無知だね。といっても、生クリーム脳じゃ理解できないんだろうけど。
知能が高いと言われているゆちゅりー。でも、それは他のゆっくりと比べてであって、やっぱりゆっくりでした!ごめんなさいっ!
「透明な箱に入って何言ってるのかなベイビー?ここはお兄さんの家で、君たちはこれからお兄さんの実験につきあってもらうんだよ。ユーアンダスタン?」
これから始まるであろう惨劇を想像してぞくぞくする俺。やべぇ、少しおっきしてきた。
俺、もしかしてドSのHENTAIさん?いや、違うっ!紳士という名のッッッHENTAIなのだッッッッッ!!!
「なにいってるのおじさん?ばかなの?しぬの?」
「はやくごはんとごほんもってきてよね」
「さっさとゆっくりでていってね。ここはゆちゅりーのゆっくりぷれいすにするんだから」
人を小ばかにしたようなこの言い草。自分が生態系の最底辺に位置する完全被捕食生物であることを理解していないみたいだね!
よし、ではこれからそれを思う存分思い知らせてあげよう!
「うん、また、なんだ。この映像は僕のおごりさ。でも、これを見たときに、君たちは確かなゆっくりを感じることができると思う」
ニコニコしながらそういいつつ、俺は傍らにあった液晶ディスプレイをゆちゅりーたちの目の前に設置し、スイッチを入れる。
と同時に、ちょうきょうくんGのふたを閉めて、南京錠できっちり鍵を閉める。
それと同時に、ある映像が流れ始めた。
主演はもちろん、この俺。
俺が、大小さまざまなゆっくりれいむやゆっくりまりさ達を、惨殺し、喰らい、拷問している映像だ。
今年の春に、社食に現れたゆっくり一家にキレた俺が、ついつい暴走したことがあった。そのときの隠し撮り映像(撮影:同僚A)である。
今では、加工所でゆっくりの仕上げに使われているという。
くそう、楽しみにしていた特盛ダブルカツカレーとイチゴの洗面器パフェ台無しにしやがって。ちょっとむかついてきた。
画面の中のゆっくりは、あるものは後頭部から喰らわれ、あるものは核ごと手刀で撃ち貫かれ、あるものは正拳突きで核を引き抜かれ、あるものは左右5つの
穴から餡子を噴出しながら、のたうちまわっている。おまけには生き赤ゆっくりの焼き饅頭だぜフゥハハハー。
まさに血しぶきならぬ餡子しぶき飛び散るスプラッタ映像。心臓の悪い人やお子さんは見ちゃいけないぞ!お兄さんとの約束だ!
でも、その音は外部には聞こえてこない。静かなものだ。だがしかーし、箱内部のゆちゅりー達にはその音が、ゆっくり達の命乞いや断末魔の叫び声と、俺の狂った
笑い声が生々しく聞こえているはずだ。その証拠に、ゆちゅりー達はひくひくと痙攣しながら体中の穴という穴から謎の液体を噴出している。
このちょうきょうくんGは、優れた防音性を持ちながらもゆっくりを痛めつけないように優れた環境維持性能を持っている。
その上、内部に直接音声を流すことによって、ゆっくりたちに確実な恐怖を与えることができるのだ。
うむ、そろそろ頃合かな。
俺はDVDの再生を止め、ふたを開ける。
そして、ひくひくと痙攣しているゆちゅりーに声をかける。
「おーい、生きてるかー?」
「ゆ”…ゆ”…あ”か”ち”ゃんた”べないでぇ…」
「い”や”…い”や”…こ”な”い”でね”ぇえ”え”えっ!!」
「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」
「生きてるな。簡単に死んでくれたら困るんでなー」
そう言いつつ、今度はゆちゅりーの口をこじ開けて中に管を挿入する。
管の先には、2リットルのペットボトルの中にイチゴ牛乳を入れたものがつながっていた。それを3匹に1つずつつなげ、口の皮をガムテープで寄せて固定する。
「さて、あまーいイチゴ牛乳ですよー。たくさんあるからゆっくり全部飲んでね!!!」
そういうと、管をはさんでいた洗濯ばさみを取り去る。管を伝って勢いよくイチゴ牛乳がゆちゅりー達の中に流れ込み、その衝撃で飛びかけていたゆちゅりー達の意識が
戻ってきた。
「「「ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”」」」
目を見開き、恨めしそうに俺を見るゆちゅりー達。
「うんうんそうかそうかー。おいしいかー。おにいさんうれしいなー」
見事なまでの棒読みで相槌を打つ。
すると見る見るうちにゆちゅりーの体が膨らんでいく。2リットルのイチゴ牛乳が全て入り終わるころには、ゆちゅりー達の体はもともとよりふた周りくらい膨らんでいた。
すげえ、全部入っちゃったよ。つーか、ちょうきょうくんGにみっちり詰まってやがる。
デジカメで写真を撮り、ついでにガムテープをはがして管を抜いてやる。
「ゆ”っ…ゆ”っ…ひ”どい”よひ”どい”よ”お”おぉおぉぉっ!!」
「こ”のし”し”い”、ゆ”っく”りし”でえ”ぇぇぇぇぇっ!」
「asawsedryguhnjiko<lp>+*!!!!!」
憤怒と憎悪の形相で、俺をにらみつけるゆっくり達。しかし、徐々にその体が赤らんできた。心なしか、そわそわしているようにも見える。
「どうしたのかなー?もしかして、出ちゃうのぉー?」
この上なく棒読みで、ニヤニヤした笑みを浮かべながら聞く俺。しかし、ゆちゅりー達は、そんな余裕はない様子だった。
よく見ると、あごの下にあたる部分に、黒い穴が開き始めていた。
あー、こりゃすぐポロロッカ状態になりそうだな。
ゆっくりは、基本的に排泄行為を行わない。口に入れたものはほとんど全てが内臓器官で消化される。
しかし、何らかの理由で、1回に内蔵で処理しきれないほどの水分を摂取してしまった場合、体内の餡子が解け出てしまうのを防ぐために、体の一部を変形させて一時的に
排水を行うことができる。
その際には、人間でいう下顎周辺に新たに排泄口ができ、そこから排水を行う。そして、排水が終了すると同時に閉じるのである。
俺は、そこに手早くシリコン製のチューブを体の奥まで差し込んだ。そして、反対側のチューブを口の奥まで差し込み、舌の上にガムテープで固定する。
「「「い”だあ”あ”あ”あ”いいい”ぃぃぃっ!!!!!!!!ぼじざんな”に”ずるのぉぉぉぉ!!!」」」
「ごめん、手が滑った。それよりいいのかい?おしっこ出ちゃいそうなんでしょ?すっきりしたいんでしょ?お兄さんのことは気にしないで、すっきりしたら?」
「ゆっ!?」
「このままじゃすっきりできないでしょ?」
「ゆっゆっ!そうだったね!」
「はやくすっきりするよ!」
「ぱちゅもすっきりするの!」
排泄のための穴に管を挿入された痛みもすっかり忘れたのか、ゆちゅりー達は口々にそう言った。やっぱりゆっくりはゆっくりだね。
そう言い終えたゆっくりの口を、俺はすかさず再び閉じ、ガムテープで厳重に目張りをする。ゆっくりの下の世話をするのは嫌だからね。
そうこうしている内に、ピンク色の液体が管を勢いよく流れていく。おー、そのまま出るのか。俺の予想どうりじゃないか。
そして!行き着く先はッッッ!もちろんゆちゅりー達の口の中だああぁぁぁぁぁ!!!!!
「「「ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”」」」
苦しそうに目を白黒させて悶えるゆちゅりー達。うわ、すげー嫌そうな顔してる。てか、お前ら下手なところできれい好きなのかよ。ゴミ饅頭の癖に生意気な。
ま、俺も飲尿趣味なんてないから、ごめんこうむりたいけどな!
さてさて、なぜ俺がこんなHENTAIじみたことをしたのか種明かしといこう。
ゆっくりは、常に同じ種類の餌を摂り続ける事によって自身の中身を変化させる。
だから、雑草だけを食べ続けたゆれいむの中身が粒餡から抹茶餡に変わっていたのだ。
今回の実験は、同じものを摂り続けたゆちゅりーの中身(生クリーム)が、別のもの(イチゴクリーム)に変わるかどうかを確認することが目的である。
しかし、イチゴなんてものはこの季節には売っていないし、例え手に入れることができたとしても高価なもの、ゆっくりごとき下等生物にやろうなんて気はさらさらない。
ならばどうしたらいいか。
ゆっくりは、過剰摂取した水分をそのままの形で排水する。そして、消化器官で吸収できる分はゆっくりの体内に吸収され、栄養となり消費される。
つまり、餌となる成分の含まれた水を過剰摂取させ、それの排出→摂取→吸収というサイクルを確立させれば、餌やりも特別いらず、かつ同じ種類の餌を続けて供給できる
ことになるのである。
もちろん、ゆっくりに人権なんぞないわけで、こんなひどい仕打ちをしても問題はないわけで。
「さてと、このままションベンが出なくなるまで、君たちにはそのままでいてもらうよ!もちろん、キミの食事は自分のションベンだけだからね!嫌でも飲まなきゃ死んじゃ
うから、頑張って飲み続けてね!それじゃ…たっぷりゆっくりしていってね!!」
そう言うと、俺はゆちゅりー達の入ったちょうきょうくんGのふたを閉めて南京錠で開かないように固定した。
ゆちゅりー達の憎しみと恨みと怒りが篭ったうめき声を聞きながら、俺はゆっくり専用拷問部屋をあとにした。もちろん、ドアにはきちんと鍵をかけてね!

それから20日後、ようやくゆちゅりー達の水分排出が止まった。
そこから逆算すると、ゆちゅりーが1日に必要な水分の量は100ミリリットルとなる。大体コップ半分くらいだね。多いように見えるが、実際には食事からも水分を摂っている
ため、水分単体で見るとそう多くはない数字だ。
うちのゆっくり回し車の参考になるなと思いながら、俺はゆっくり専用拷問部屋に入った。いくらか成長したのか少し窮屈そうにちょうきょうくんGに入っているゆちゅりー達。
「ゆっくりしていってね!」
開口一番そう声をかけたが、ゆちゅりー達は虚ろな目で明後日の方向を見ながらかすかな呻き声をもらすばかりだった。
「ありゃ、こわれちゃったか。でも、これからお亡くなりになってもらうんだし、どうでもいいか」
そう言うと、俺はちょうきょうくんGのふたを開けて、1匹目のゆちゅりーを取り出した。
丁寧にガムテープやら管やらをはずす。そして、手にしたぺティナイフでことさらゆっくりとした手つきで、帽子と髪ごと後頭部を切り開く。
生きたまま体を切り開かれる痛みに、ゆちゅりーの目が大きく見開かれるが、声は出ない。かすかな呻き声が出るだけ。
「おー、いい色に染まってるじゃないの。実験成功したじゃん」
ゆちゅりーの生クリームは、見事薄いピンク色に染まっており、甘いいい匂いを放っていた。
俺は、スプーンでそれを一口すくうと口に入れた。
口の中にイチゴの芳醇ないい香りと甘い味が広がる。
「どれどれ、他のはどうかなー?」
2匹目、3匹目のゆちゅりーも同じように切り開いて確かめてみる。
結論から言うと、2匹目3匹目のゆちゅりーも、1匹目と同じように中身がイチゴクリームに変化していた。
これで、ゆちゅりーも同じ餌を摂り続けることによって、中身が変化するということが証明できたわけである。
「よーし、忙しくなるぞー。とりあえずは、研究レポート持ち込んで上の連中を説得するか!」
そう言うと、俺はすっかり廃ゆっくりとなってしまったゆちゅりーたちをお盆に載せて部屋を出て行った。

それから数ヵ月後。
クリスマス商戦にあわせて、加工所から新しい商品が売り出された。
その名も「ゆちゅりーのゆっくりアイス」である。
ゆちゅりーの中に、ゆちゅりーのクリームをそのまま固めたアイスが詰まっているというこの商品。
それぞれのゆちゅりーの中に、異なった味のゆちゅりーアイスが詰まっているということもあり、大家族用夜パーティー用に売れたとか。

おしまい








あとがき

マイサンがおっきしてくれた勢いで書いてしまった人生初の投稿SS、楽しんでくれたならば幸いです。
粒餡が別の餡子に変わるのならば、生クリームも変わらないはずがない!と、単純な思考かつ短絡的なネタです。
おいしいですよね、アイス。暑いときにはぴったりですよ。私はかき氷も好きですがね!
でわ、また気が向いたら投稿するやも知れません。そのときは生あったかい目で生あったかく見守ってやってください。
ご意見、ご感想などお待ちしております。

ゆっくり虐待スレ29 レス番号602の人







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最終更新:2022年05月03日 18:27