「ゆぅぅぅぅう!ゆっくりさむくなってきたよ!」
ゆっくりまりさはブルルっと震え上がり、冬の到来を肌で感じていた。
そこへポヨンポヨンと饅頭が跳ねる音が近づいてきた。
「「「「まっ!まりさーっ!ゆっくりしていってね!!!」」」」
ゆっくりありすが4匹まりさの元へやってきた。
「あ!ありすたち、ゆっくりしていってね!!!」
このありすたちとは普段から仲良くしているためいつものように挨拶を返した。
それからしばらく、寒くなったねーとか冬の準備はどうとか他愛もない話をしていた。

すると1匹のありすがある提案をしてきた。
「ねーみんな!おしくらまんじゅうしない!?」
他のありすは皆いいねいいねと賛成をした。
「ゆ?それおいしいの?」
とまりさはおしくらまんじゅうが何なのか分かっていないようだ。
「おしくらまんじゅうってゆうのはね、歌いながら体をおしあって温めあうんだよ!」
「とかいでは今一番はやってるんだよ!」
などとありすたちは少々自慢げに説明をした。
「あったかくなったらゆっくりできるね!」

じゃあ決まりだと言うことでありすたちはまりさを囲むように、
顔、両頬、後ろ、とそれぞれの位置についた。
「いまからおてほんを見せるからね!」
その声を合図にありすたちは一斉にまりさに体をぶつけ始めた。

「「「「おっしくらまんじゅう♪おっされてなっくな~♪」」」」

ボヨンボヨンと饅頭同士が当たる音とありすの歌声があたりに響く。
「ゆ゛べぇぇぇ!!ぐるじいよ゛ぉぉぉお゛!!!」
ノリノリのありすとは逆にまりさは必死だった。ありすたちは優しく押してくれる
ものの、これではただのいじめにしか思えなかった。
「まりさも負けないようにおしかえせばいいんだよ!!」
「そっか!ゆっくりおしかえすよ!!」
ありすのアドバイスを聞き、いままで抵抗しなかったまりさもその体を動かし始めた。

「ゆゆゆっ!ゆっくりあったまってきたよ!!!」
しばらく押し合うとずいぶんと体が温まってきて地面は汗で大分濡れてきたようだ。
ありすもはぁはぁと息が荒くなっている。

「そろそろやめてこうたいだよ!まりさも外からおしたいよ!!」
真ん中はやはり疲れるようだ。それに外から押しているほうが面白いとまりさは思ったのだろう。
しかしまりさの呼びかけにもありすは体の動きを止めない。
それどころがさらに動きが早くなっている。
「まりさぁ~!もっとゆっくりしていってね!!!」
「まりざ!がわいいよぉおおお!!」
どうやら押し合っている間に別の感情が働いたみたいだ。
「やべでぇぇぇぇぇ!!!!もうじゅうぶんだよ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉ!!!」
まりさもそのことを察し、抵抗をするがなにしろ4匹相手では分が悪い。
「もうまりさったら!んんんんんんんんぷはっ!」
「まりざもほんとはすっきりしたいんでしょ!ね!」
まりさが抵抗し始めてからは4匹はあからさまに交尾の体勢に入った。
「だれ゛がー!!だれ゛がだずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛!!!!」
体を擦り合わせ、舌でなめ回し、のしかかり振動を与える。
すりすりすりすりすりすりすり・・・
ぺろぺろぺろぺろべろべろべろれろんれろん・・・

「まりさぁ~そろそろいぐよ!!!」
「わたじだちのごどもうんでねぇ!!!」
「「まりさもすっきりしていってね!!!」」
「「「「んほおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」
「い゛や゛だぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!すっぎりしちゃだめ゛ぇえ゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」
まりさの絶叫とともにありすたちの動きが止まった。
「「「「すっきりー!!!!」」」」
しばらくするとまりさの頭からにょきにょきと4本の蔓が伸びてきた。
そしてたくさんの赤ちゃんゆっくりがゆっくりと形作られていく。
「ゆ゛ぐっ・・・っ!ゆ゛ぐっ・・・っ!」
まりさは歯を食いしばって白目を剥き必死に痛みを堪えている。

赤ちゃんが成長するのを見る一方でありすたちは賢者タイムに入り冷静な思考を取り戻していた。
(う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!あたたまったけっかがこれだよ!!)
(ああ、冬前にこどもをつくってしまうなんて・・・!)
(うわぁ・・・、うれしくなるとついやっちゃうんだよねぇ・・・)
(ま゛り゛ざがじんじゃうよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!)

まりさを囲みしばし立ち尽くしていたありすであったが、ついに1匹が口を開く。
「べっ、べつにまりさとの子どもがほしかったわけじゃないんだからねっ!
 どうせいらない子だから冬の蓄えにしてあげてもいいんだからねっ!?」
そう言い放つとまだ成長しきっていない蔓の根元に食いつき、蔓をまりさから引っこ抜いた。
「ゆ゛ゆ゛!!」
「ゆ゛っぐり゛ざぜでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」
「ゆ゛っぐっ!ゆ゛っぐっ!」
蔓からの栄養の供給が断ち切られた赤ちゃんは悲鳴とともにすぐに力尽きた。
それを見ていた他のありすも次々に蔓を抜いていった。
「どうじでぞんなごどずるの゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!??」
まりさも意識が朦朧とする中、叫んでありすを止めようとするがその思いは届かない。
「「「「とかいはのありすに食べられるんだからゆっくりかんしゃしてね!」」」」
4匹のありすたちはそう言い残しまりさに背を向けた。
「ま゛っでえ゛え゛え゛!!ま゛っでよ゛あり゛ずう゛う゛う゛う!!!!」
木枯らしが吹き、陽も傾いてきた。
体力を失って動けないまりさを残し、ありすたちは赤ちゃんを咥えて自分の巣のほうへぴょんぴょんと
跳ねて帰っていきましたとさ。

めでたしめでたし



どう見てもイライラEndです本当にありがとうございました。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2022年05月03日 18:42