注意書き
善良なゆっくりが虐待されます。
また、ゆっくりの出産があります。
私は趣味と実益を兼ねた野生ゆっくり狩りをして生計を立てている
野生ゆっくり駆除委員会のお兄さんだ。
もっとも最近は野生のゆっくりが激減し、人里の畑を荒らすゆっくりもかなり減っている。
というのも野生ゆっくり駆除委員会が創設され、野生のゆっくりがどんどん狩られているからである。
ゆっくり愛護団体ゆっくりーンピースは、創設当初は野生で生きている善良なゆっくりを狩ることに反対した。
しかし、保護を唱え権利を振りかざすためには、当然のことであるが義務も背負わなければならない。
つまり、ゆっくりによる被害の弁済を全て肩代わりするよう畑や家を荒らされた人々に求められたのだ。
被害額が少ないうちは支払っていたが、金銭というものは無限に沸き出てくるものではなく
次第に被害額が大きくなっていき支払いが滞るようになってくると状況は一変した。
もはや余ったお金で被害額の弁済をすることが難しい状況になったのである。
まだ貯蓄に余裕のある会員は野生のゆっくりを家で飼い始め、必死に野生のゆっくりを保護していたが
表立って保護を唱えることは出来なくなり、やがてゆっくりーンピースは野生のゆっくり保護を諦めていき
最終的に、飼いゆっくりには一切手を出さないことを条件に野生のゆっくり狩りを泣く泣く認めた。
所詮は偽善者の集団なのでそんなものだろう。
ちなみに野生ゆっくり駆除委員会とは村の畑を荒らすゆっくりが増えてきたので
村の会議により畑を守り村人たちが安心して農作物を作れるようにするため
野生のゆっくりを撲滅することを目的として作られた委員会だ。
さて、話を戻して
私は野生のゆっくりを狩るため、魔法の森に来ていた。
しばらく歩くと1匹のゆっくりまりさがきょろきょろと辺りを見回しながら歩いているのを発見。
今日も幸先良く野生のゆっくりを見つけることが出来たことにようだ。神に感謝する。
様子を探るため香霖堂で買った消音器付きスナイパー銃を構えつつ、辺りに気を配りながら観察をする。
すぐに撃ち殺したりしないのは見つけたゆっくりに家族がいるか確認しなくてはいけないからだ。
何故なら、ゆっくりというのはとても非力な存在だが、その反面、繁殖力が非常に強い。
1匹殺したところで、すぐに新しいゆっくりが生まれてくる。群れ、また一家ごと消し去らねばならないのだ。
いま観察しているゆまりさは、虫を追いかけたりしているので食事を探している最中らしい。
また食べこまずにリスのように頬袋に餌を集めているところを見ると巣に持ち帰るつもりのようだ。
まだ季節は夏の始まりと言ったところなので冬篭りの支度をするには早く家族のために餌を集めてると推測した。
そうして観察しているうちに餌を見つけたらしく、その場で草を集め始めた。
動きが止まったので目標のゆっくりに銃の標準を定める。狙いは後頭部の地面接地部分だ。
ゆまりさとの距離は約200m。スナイパー銃では余裕の射程圏内だ。静かに深呼吸をしてから、息を止めて引き金を引く。
「プシュ」
消音器のおかげで銃声はかなり小さい。
また距離もかなり離れているため撃たれたゆっくりには何が起こったのかすら分からないだろう。
前に使っていた一般的な猟銃では、一発撃つたびに銃声で周りにいる他の獲物には警戒されていたが
この銃を手に入れたからは銃撃しても警戒されるということも無くなった。
それどころか、ゆっくり達が複数いる場合ではいきなり怪我をしたゆっくりを助けようと
撃った獲物付近にゆっくり達が集まるので、入れ食い状態のように狙い撃つというこまで出来た。
そして、今回も見事に命中。地面接地部分の餡子を吹き飛ばし、目標の移動能力を封じる。
移動が出来ないことを確認してから銃を布袋にいれて隠し、持ってきたリュックに括り付けてからゆっくり近づいた。
「いだいよおおお! なんでええええええ!!」
致命傷ではないはずだが、ゆまりさはもう死ぬかのような悲鳴をあげていた。
さりげなさを装いながら、声をかける。
「どうしたんだい?」
「ゆ゛! まりざのあじがなぐなっじゃったのおおおお!」
「ふむ、これは酷いな。ちょっと待ってろ」
「いだい、いだい!」
「我慢しろ、このまま餡子が止まらなくてもいいのか?」
「ゆー、まりざはがんばっでがまんずるがらゆっぐりおねがいね゛!!」
「ああ、わかった」
近くにある大き目の葉を取って、傷つき削り取られた部分に強く当てて餡子が出ないようにする。
痛みに泣き叫ぶ声を無視して、葉が外れないように紐を取り出して強く縛る。
傍目から見ると治療しているようにも見えるが、実際は違う目的がある。
ゆっくりは非力なわりに生命力だけは強いので、大きな傷も自己治癒で完治する可能性がある。
そこで削り取られた部分に葉を強く当てて固定することにより、自己治癒を阻害することが出来るのだ。
「もうこれで餡子は出なくなったから大丈夫だよ。」
「ありがどお゛お゛お゛お゛!」
「それじゃ、私はもういくからね」
と言って去ろうとする。
自分で撃っておきながら助けて見逃すという行為に矛盾を感じる人もいるだろうが、これにも理由がある。
すぐにゆまりさは
「おにいざんん、まっでええええ!! おねがいだがらまりざをだずげでえええ!!!」
ほら来た。
「そう言われても、これ以上、君を治す方法を知らないよ。どうすればいいんだい?」
「まりざをずにづれでいっでえええええ!」
「君の巣がどこにあるのか知らないよ」
「あんないずるがらああああ!!」
「仕方ないな」
内心ほくそ笑みながら、ゆまりさを抱える。
野生のゆっくりは基本的に人間を恐れているため巣の場所を人間に教えるということはしない。
しかし、生命の危機に瀕死した場合は別だ。森の中で怪我をしたまま動けずに放置されては死んでしまうということが分かっているのだろう。
なので動けなくしてから助けてあげると、安全な巣に戻りたがるため警戒心無くゆっくりの巣を教えてくれる。実に扱いやすい。
面倒なことをしなくても普通に尾行すれば良いんじゃないかという人もいるが、森の中では見失う可能性もある。
また見失うことなく巣を見つけて入っても、別の出口から逃げられてしまうこともあるが
助けたことにより警戒心のなくなったゆっくり達は、逃げることも無く巣に入れてくれるのだ。
「すはあそこだよ!」
「あの中に運べばいいんだな」
10分ほど歩くと、ここが巣だと教えてくれた。
ゆまりさは最初はずっと痛がっていたが、巣に着く頃には普通に会話することが出来るほど回復したらしい。
羨ましいほどの生命力だ。餡子が体から漏れ出さなければ早々死ぬことはない時点で分かっていたことだが。
ゆまりさに案内された巣は、入り口は崖に面した小さい洞窟で人間でもかがめば入り込めるほど大きさだった。
これが木や地面の巣穴など人間が入り込めないような巣のときは、睡眠煙幕を投げ込み
眠らせてから中にいるゆっくりを引っ張り出すのだが、今回は道具を使う必要は無さそうだ。
とくに巣を隠蔽している様子もなく、野晒しになっている入り口を見つめ
こんなところで安全だと思っているのだろうかと疑問に思うが、警戒心の無いゆっくりと判断してゆまりさを抱えて巣の中に入った。
巣の中はこちらの想像を超えるほど広々としていた。そして中央にゆまりさの倍ほどの1メートル近い大きいゆっくりれいむが鎮座していた。
「こんにちは、ゆっくりしていってね!」
警戒心をなくすため、念を入れてゆっくりが使う挨拶をする。
「ゆっくりしていってね!!!」
「れいむ、もどったよ!!!」
「ゆっ! にんげんはおうちからでてってね!」
「れいむ! このおにいさんはね、けがをしてうごけなくなったまりさをたすけてくれたの!」
「そうなの? おにいさん、まりさをたすけてくれてありがとう!」
「困ったときはお互い様さ」
人間が入ってきたことに驚いたのか私を警戒し始めるゆれいむだったが
ゆまりさが事情を説明してくれたおかげで、ゆれいむは私は危害を加えない良い人間と判断したようだ。
良い話には裏があるって言葉を知らないんだろうな、所詮は饅頭か。
銃と睡眠スプレーをこっそり構えていた私としては、些か物足りない気もするが考えないことにした。
とりあえず、ゆまりさを静かに床に置くと他に家族がいるか調べるために話を続けてみる。
「れいむは随分と大きいけど、にんっしんっしてるのかい?」
「うん、れいむたちのはじめてのこどもなんだよ!」
「こどもたちのためにまりさはおおきなすをみつけたんだよ!!」
「すごいねー」
「ゆっくりがんばったからね!」
「まりさはすごいんだよっ!」
なるほど。どうやら他に家族はいないらしい。今回は簡単にコトが終わりそうだ。
この無駄に大きな巣もこれから産まれる家族のために見付けたものらしいが、無駄になったな。
にしても、これだけ大きいにも関わらずにんっしんっが初めてということに驚いたが
さらによく観察してみると、驚くべきことにこのゆれいむは産道が4つもあった。
突然変位種なのか単なる奇形児なのか分からないところだが、これは珍しい。
虐待魂に火がつくというものだ。だが、急いては事を仕損じる。
虐待するならば出産直前のほうが面白いだろう。
顔に表情が出ぬよう気をつけながら、もう少し探りを入れることにした。
「れいむはいつ頃にんっしんっしたんだい?」
「もうけっこうまえだよ!!」
「れいむのあかちゃん、たのしみー!」
「へー、それじゃ赤ちゃんもそろそろ産まれるんじゃないかな」
「うん、そろそろうまれるの!」
「ゆっくりあかちゃんをうむからね!!」
「れいむは良いお母さんになれそうだね」
嬉しそうに語っているゆっくり達をさりげなく撫でながら
気付かれないように、ゆっくりQ&Aで覚えたつむじのすぐ下辺りにあるという
出産を促進するツボを刺激してあげる。するとすぐに効果が出てきたのかゆれいむが震え始める。
ゆまりさは怪我のため動けないので、何が起こったのか分からずにいたが
下顎にある4つの産道が徐々に大きく裂け始め黒い穴が見え始めると
赤ちゃんが産まれそうなことに気付き、ゆれいむを励まし始めた。
「ゆっゆっゆっ!うまれそおおおおおおううう!!」
「ゆゆ! あかちゃんうまれそうなの? れいむ、ゆっくりがんばってね!!」
「うん、がんばってげんきなあかぢゃんをうむね!」
「頑張ってー」
「ゆっ! ゆぐうううぎゃああ!」
「ゆっくりうんでね!ゆっくりうんでね!」
男なので子を産む痛みというものが分からないが、涙や汗、よくわからない液体を撒き散らしながら
必死の形相で痛みに耐えてる姿を見ると想像を絶する痛みなのだろうということが感じ取れた。
しかも、このゆれいむは産道が4つある。痛みも4倍になるのだろうかとどうでも良いことを考えていると
右上の産道から赤ちゃんゆっくりが顔を見せる。リボンがあることからすると赤れいむなのだろう。
さらに左下の産道からも赤ちゃんゆっくりが産まれようとしていた。帽子があるのでこっちは赤まりさのようだ。
左上にある産道と右下にある産道からも赤れいむと赤まりさと思われる赤ちゃんゆっくりが顔を見せ始めた。
まさかまさか、母体出産であるにも関わらず4匹同時に出産しようとは恐れ入る。
にしても、これはさすがにキモすぎた。
何せ子供を産もうとしているゆれいむの体に4つの顔が産まれつつあるのだ。
あまりにも気持ちが悪かったため、つい押し返してしまった。
一番初めに産まれようとしていた赤れいむを産道へ。
直後に響き渡る絶叫。
「ゆぎゃあああああああああああ!!」
「おにいさん、まりさのあかちゃんになにをするの?!」
「あー、手が滑った」
「しんじゃうううううううううええええ!!」
「おにいさん、ゆっくりやめてね!」
「酔っ払ってるのかなーと」
「ひぎいいいいいいいい!!!」
「ああああああ、れいむううううう!!」
ゆまりさは動けないため、涙を流しながら必死に声を上げて抗議をしてくるがそんなのは無視だ。
ゆれいむは赤ちゃんを産む痛みに耐えているところに、産もうとしていた赤れいむを産道へ押し戻され
身を切り裂くような激しい痛みに滂沱の涙を流しながら絶叫をあげて身悶える。
そして、赤れいむが産道に無理やり戻された影響で今度は押し出されるように左下の赤まりさが産まれようとしていた。
だが、勢いで始めてしまった虐待はもう止まらない。今度は赤まりさを産道へ押し戻す。
押し戻すと他の産道から赤ちゃんが押し出されて産まれようとする。
それをも押し戻すと今度はまた別の産道から押し出されて産まれようとする。
ゆれいむはあまりの苦しさに白目を剥いて気絶しかけては痛みに意識を引き戻される。
中にいる赤ゆっくり達は何が起きてるかも分からず、体を圧迫されながらただ産まれることだけを待ち望みながら耐える状況。
「ぐっ、ぐるじいいい!!!」
「やめでえええ! れいむにびどいごどじないでえええ!!」
「あっはっはっはー」
「もどざないでええええええ!」
「まりざのあがぢゃん、いじめないでええええ!」
「最初に産まれる子は誰かなー」
「うまっ! うまれてええええ!」
「おにいざん! まりざのおうぢがらででいっでえええ!!」
「心配しなくても、日が暮れる前に帰るさー」
「あぎいいいいいいい!!」
「れいむが、れいむがじんじゃううううう!!」
「み な ぎ っ て き っ た ぜ え え え ! ! ! ! 」
いやー、楽しいね。楽しすぎる。
ゆれいむは、出産の最中なせいか完全に気絶することが出来ず、すぐに悲鳴をあげてくれる。
ゆまりさは、愛しのゆれいむを苦しむ様を見ていることしか出来ず、滂沱の涙を流す。
「そーれ、そーれ」
「まりざあああああ! そごでみでないでだずげでえええ!!」
「やめでえええええ!!!」
「お兄さんはテンションがものすごい上がってきたよー!」
「ああああああ、あがっ、あがちゃぁ!!!」
「なんでごんなごどずるのおおお!!」
「赤ちゃんは母親の中にいたほうが安全だからだよー」
「でて、でて、でて、でてえええええ!!」
「ゆっぐりざぜでえええええ!!!」
「お兄さんはゆっくりしてるよー!」
「ゆっ! ゆぐうううぎゃあああああああ!」
「ああああああああ!」
「ふー、すっきりー!!!」
30分ほどゆっくり達で遊んでところで、ずっと泣き叫びすぎたせいか
ゆっくり達の反応が鈍くなってきたので、仕方なく出産の邪魔はやめることにしてあげた。
ゆれいむもゆまりさも、もはや精魂尽き果てたかのように息も絶え絶えだが
出産をやめるという選択肢はないようだ。親の愛情は美しい。
「でる、でる、あかじゃんでるよおおおお!」
「おにいざん! やめでね! やめでね!」
「はいはい、邪魔はしないよ」
ゆまりさは必死に声をあげて、出産の邪魔をやめるよう求めてくる。
ちゃんと「もう出産の邪魔はしない」と言ってあげたにもかかわらず、信用できないようだ。
まぁ、これだけ散々苦しめられたら当然の反応とも言えるが。
それに出産の邪魔はやめることにしたが、虐待をやめるつもりは毛頭ないしな。
「ゆっくりしていってね!!!」
「「ゆっ、ゆっくり、し、して、いって、ね」」
これだけの状況になりながら、元気良く一匹目の赤れいむが産声をあげる。
親ゆっくり達は、息も絶え絶えになりながら何とか挨拶を返したが
すぐ様、次の赤ゆっくりが産まれようとしていた。
「ゆ! まだでる、はやぐうまれでえええ!!」
「まりざのあがじゃん、はやぐででぎでね!」
「ゆぎいいいいい!」
邪魔することをやめたので出産は滞りなく進み、4匹の赤ゆっくり達は無事に産まれた。
ゆれいむは4匹目に挨拶をし終わると同時に白目を剥いて気絶してしまった。よく今まで耐えたというところだ。
にしても、あれだけ遊ばれたにも関わらず、赤ゆっくり達は普通に産まれるとは。
いやはや驚きである。少しくらいは変わった形を期待したんだがねぇ。
続く
今後の虐待の方法はすでに決まっているのだが、最後のオチがなかなか良い案を思い浮かばない。困った。
最終更新:2022年05月03日 18:43