※俺設定
※読みづらそうな部分では、ゆっくりの台詞でも漢字を混ぜてあります
何の変哲もない、ごく普通の部屋でゆっくりれいむは目を覚ました。
ゆーん・・・あれ?
ここはどこだろう?
今までのおうちとは違うところだね。
でもここの方が今までのおうちよりゆっくり出来そうだよ!
きめたよ! 今日からここをれいむのおうちにしよう!
ん? あそこに人間がいるよ。
白い服を着たお姉さんだね。
挨拶しようっと。
「ゆっくりしていってね!」
「・・・・・・」
あれ?
こっちを向いたけど何にも言わないよ?
よく聞こえなかったのかな。
じゃあもう一度!
「ゆっ! ゆっくりして・・・」
すっ、と、そのお姉さんが部屋の奥を指差した。
なんだろうと思ってそっちを見たら、もう一人ゆっくりがいた。
ゆっ! あれはいつも一緒にいた友達のまりさだよ!
まりさもここに来たんだね!
「ゆっくりしていってね!」
「ゆ・・・ゆっ! ゆっくりしていってね!」
まりさとほっぺをすりすりする。
やっぱりまりさとすりすりするのが一番ゆっくりできるよ!
これからも一緒にいようね!
でも・・・
「ゆぅ・・・おなかすいてきたね。」
「お姉さんにご飯をもらおうね!」
さっきのお姉さんのところに行って、お姉さんに言う。
「おねえさん! おなかすいちゃったよ!」
「れいむとまりさにごはんを持ってきてね!」
「・・・・・・」
お姉さんは立ち上がって、扉を開けて外に出て行った。
「れいむたちのごはんを取りにいったんだね!」
「それまでゆっくり待とうね!」
お姉さんを待ってる間、どっちが高く跳べるか比べて遊んだ。
きょうはまりさに負けちゃったよ。
でもこの間は勝ったもんね。
明日はれいむが勝つよ!
カチャ・・・パタン
ゆっ!
お姉さんが帰ってきたよ!
「お姉さん! れいむたちのご飯は?」
「・・・これ」
お姉さんが持ってきたのはおっきなつるつるのおまんじゅう。
「ゆっ! おいしそうだね! まりさ!」
「そうだね! いっぱいたべるよ!」
「ゆ゛あ゛あ゛あ゛ああぁぁぁ!! やめでえ゛え゛え゛ぇぇぇ!!」
「れ゛い゛む゛を゛たべな゛い゛でえ゛え゛え゛ええぇぇぇ!!」
おまんじゅうが何か言ってるけど、どうでもいいね!
「まりさ! まりさにおっきい方のおまんじゅうをあげるね!」
「ゆゆっ! ありがとう、れいむ!」
ぱくっ!
「い゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!! い゛だい゛い゛い゛いいいぃぃぃ!!」
「あ゛り゛ずはたべものじゃな゛い゛い゛い゛いいぃぃぃ!!」
「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」
「むぐむぐむぐ・・・おいしー!!」
甘くてとってもおいしいよ!
まりさも満足してるみたい!
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「げふぅ・・・おなかいっぱいだね!」
「ゆっくりやすむよ!」
おなかいっぱいになったらなんだか眠くなってきたよ!
「れいむ! これ! これ!」
まりさが座布団を見つけてきた。
さすがまりさだね!
お姉さんの方を見たけど、怒ってないみたいだからこのまま使っちゃうよ!
「まりさ。 おやすみー」
「おやすみー」
まりさとくっついてるとすぐ眠れるね。
やっぱりまりさは一番の親友だよ!
「・・・む。 れいむ! れいむ!!」
ゆ?
だれだろう・・・うーん
「れいむうううぅぅぅ! まりさのお帽子がああああぁぁ!!」
「ま、まりさ!?」
たいへんだよ!
まりさのお帽子がなくなっちゃってるよ!
早く探さないとゆっくりできないよ!
「おねえさん! まりさのお帽子がなくなっちゃったよ! いっしょにさがしてね!」
「ほぅ? 帽子がなくてもまりさだと分かるのですか」
あれ? お姉さんとは違う方から声がした。
そっちを向くと、お姉さんとは別の人が・・・あれ?
「き・・・きめぇまる!!」
「はい。 清く正しいきめぇ丸です」
「おねえさん! きめぇ丸はゆっくり出来ないよ! 早く追い出してね!」
「おお、悲しい悲しい。 ところで」
「ゆ? なぁに?」
「私は今帽子をかぶっていませんが、私がきめぇ丸だとわかるのですか?」
「ゆっ! あたりまえだよ!ばかにしないでね!」
「帽子のないまりさも認識できた・・・と。 ではあれは?」
「ゆゆ?」
きめぇ丸がお姉さんを指差した。
ゆー? 別に普通のお姉さんだよ?
「お姉さんはお姉さんだよ? なにいってるの?」
「ふぅむ・・・」
「なんなの? なにがいいたいの!?」
「いえいえ、特に何も。 ところで、テーブルの上にあるこれはまりさの帽子ではないですか?」
「ゆー! まりさのおぼうしー!! はやくかえしてね!!」
「返しますよ。 今日のところはね」
まりさのお帽子が戻ってきてよかったぁ
でも探し回ったらおなか空いちゃったな。
「おねえさん! おなかすいちゃったからごはん持ってきてね!」
「早く持ってきてね!」
「・・・・・・」
お姉さんはれいむたちのごはんを取りにお部屋から出て行った。
お姉さんは命令すればすぐにごはんを持ってきてくれるね!
この人はいろいろ利用できるよ!
今日のごはんは、昨日より小さなおまんじゅうがお皿に山盛りになっていた。
「ゆー! ゆっくちたしゅけてね!」
「ゆっくりさしぇてね!」
「ゆっくち! ゆっくち!」
うるさいなぁ。
うるさいおまんじゅうはこうだよ!
「ゆっく・・・ゆべっ!」
「ゆっぐ・・・どうじでえええええぇぇぇ!!」
「ゆっくぢさしぇてええええぇぇぇぇぇ!!!」
体当たりで動かなくしてからゆっくり食べるよ!
「今日のおまんじゅうは昨日のよりあまいね!」
「おいしいね! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」
「むっちゃ、むっちゃ、べちゃべちゃ・・・」
「げふー、おなかいっぱーい!」
「おいしかったね!」
まりさのほっぺについたあんこを舐めて取ってあげた。
まりさもおんなじことをしてくれたよ!
床も汚れちゃってるけど、どうせお姉さんが綺麗にするかられいむたちはしなくていいんだよ!
「ゆゆー。 おやすみなさーい・・・」
「あしたもゆっくりしようねぇ・・・」
目を覚ましたとき、まりさが隣にいなかった。
「ゆゆ!? まりさ、まりさー! どこー!?」
辺りを見回してもどこにもいないよ!
「ゆっ! おねーさん! きめぇまる! まりさはどこ!?」
「さぁ? 知りませんねぇ」
「・・・知らない」
「しらないじゃないでしょ!? はやくさがしてね!」
「そんな義理はありませんねぇ」
「ゆゆー!! なにいってるの!? きめぇまるはゆっくりしないでさがしてね!」
ガチャ・・・パタン
ゆゆ? お姉さんが外に行ったよ!
お部屋の外を探してくるんだね!
れいむはお部屋の中をゆっくり探すよ!
「おお、必死必死」
「ばかなこといってないではやくさがしてね!」
まりさと一緒じゃないとゆっくりできないよ!
早く出てきてね、まりさ!
カチャ・・・パタン
「ゆゆ!? おねえさん! まりさがみつかったの!?」
「ううん。 ・・・はい、これ」
お姉さんは、手に持っていたおまんじゅうをれいむに差し出した。
ゆー・・・まりさを見つけられなかったんだね!
役立たずなお姉さんはゆっくりしなくていいよ!
でもおなかがすいてきたから、このおまんじゅうを食べてからまりさを探そうかな!
「れいひゅううううぅぅぅ!! たひゅけてえええええぇぇぇ!!」
「ゆー・・・またうるさいおまんじゅうなんだね!」
たまには静かなおまんじゅうを持ってこれないのかな!
全くお姉さんは気がきかないね!
「れいひゅううううぅぅぅ!! まりひゃだよおおおおおおぉぉぉ!!」
「ゆー・・・うるさいね! なにいってるのかわかんないよ! ゆっくりしねっ!」
「がひゅっ!! ・・・れ゛い゛びゅう゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅぅ!!!」
「おや? あのまりさは歯でも抜いてあるんですか?」
「・・・舌を抜いてあるの。」
「おやまぁ・・・」
「ばくっ! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」
「い゛ぎゃあ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!! れ゛い゛びゅう゛う゛う゛ぅ!! わ゛がっでえ゛え゛えぇぇぇ!!」
「うるひゃいね! だまってたべられてね!」
あーあ、しゃべったらお口の中のおまんじゅうがちょっとこぼれちゃったよ!
でもまだいっぱいあるから大丈夫だね!
ゆっくり食べ終わったらまりさを見つけて、またおいしいものを持ってきてもらうよ!
「そろそろではないですか? これ以上やると・・・」
「うん・・・そうだね」
「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・」
やっと静かになってきたね!
これで静かにゆっくり食べられるよ!
そのとき急にからだが浮き上がる感じがした。
わあ、おそらをとんでるみたい!
「・・・よっと」
「ゆべぇっ!」
いた・・・・・・なん・・・・・・
ゆゆ・・・
ここはどこ・・・?
さっきのお部屋とは違うところだね。
なんだか前すんでたおうちに似てるよ。
それよりなんだか体中が痛いよ・・・
あのお姉さんが何かしたんだね!
食べ物を持ってくるだけのぶんざいでれいむにこんなひどいことをしたんだね!
絶対に許さないよ!
「う~。 おきたよ~」
「・・・ん。」
ゆっ! いたね! ゆっくりできないお姉さんにはおしおきだよ!
「ゆっくり・・・!」
「はいこれ。」
ドン!
おっきな音を立てて板みたいなものがれいむのとなりに置かれた。
ゆ? おっきなおまんじゅうがあるよ!
「いただきま~・・・ゆびゅっ!?」
「・・・よく見て。 それは鏡。」
ゆゆ?
これが鏡なわけないよ!
だってここに写ってるのは・・・
写ってるのは・・・・・・・・・!?
「ゆびゃあああああぁぁぁ!? れいむのかみのけはあああああぁぁぁ!?」
「う~♪ れみりゃが抜いたの~」
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!!!」
れいむのきれいな髪の毛が!!
れいむの髪飾りが!!!
こんなみっともない姿まりさに見せられないよ!!
あのれみりゃがやったんだね!!
殺してやる!
殺してやる殺してやる殺してやる!!!
あのれみりゃはまだ子供だよ!!
れいむでも勝てるよ!!
あのれみりゃを殺してまりさと一緒に食べてやる!!
「ところで、これは先程あなたが食べていた"お饅頭"なのですが」
「ゆっ!! いまいそがしいんだよ! きめぇ丸はゆっくり黙っててね!!」
「今でないと困るのですよ。 この帽子を・・・こうします」
れいむの食べかけのおまんじゅうにきめぇ丸がまりさのお帽子をかぶせた・・・・・・?
・・・あれ?
あの位置は・・・あの角度は・・・あのお顔は・・・・・・・!!??
「まっ、まっ、まりざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああぁぁぁぁ!?」
「ゆ゛っ・・・ゆ゛ひゅっ・・・ゆ゛ゆ゛っ・・・・ゆ゛っ・・・」
「ま゛り゛さあああ゛あ゛ぁぁぁ!! おへんじして゛え゛え゛え゛え゛え゛ええぇぇえ!!!!」
ちがう!!
違う違う違う違う違う違う違う違う!!!!
れいむはまりさを食べたりなんかしてない!
まりさはあのお姉さんとれみりゃに何かされたんだよね!?
一緒にあいつらをやっつけてまた一緒にゆっくりするんだよね!?
お返事してよ、まりさあああああぁぁぁぁ!!!!
「ゆ゛・・・ぐ・・・に・・・げ・・・・」
「ゆっくり逃げてね、だそうですよ。 自分を食べた相手に向かってけなげな事ですねぇ」
「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああぁぁぁ!! ぢがう゛う゛う゛う゛う゛うううぅぅぅ!!!!」
れいむはまりさを食べたりなんかしてない!!
れいむがまりさを間違えるはずない!!
だってまりさはれいむの一番の・・・・
「ところで、今のあなたの姿やまりさの姿は、あなた達が今まで食べてきたものに似ていると思いませんか?」
「ゆ・・・ゆあ・・・・・・? ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅぅう!?」
「あなた達は今まで共食いを続けてきていたのですよ。 これはゆっくり出来ませんねぇ。」
「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁあ!!!!」
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!
こいつらは皆うそつきだ!!
早くまりさをたすけてここから逃げるよ!!
早くしないとまりさが・・・
「まりさあああぁぁぁ!! こっちにきてねええぇぇぇ!! いっしょににげるよおおおお!!!!」
「・・・うん。 これで全部終わった。」
「う~?」
「結果が全部出たの。 だかられみりゃ」
「う~・・・」
「食べてもいいよ」
「う~♪」
れみりゃ!!!!
あいつだけは殺してやる!!
まりさをこんな風にしてれいむもこんな風にして他のゆっくりもあんな風にしてみんながあんなふうになったのもみんな・・・
「えーと・・・ここ、だっけ」
「い゛っ!? い゛だあ゛あ゛あ゛ああああぁぁぁぁ!!!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!
れいむの中に何か入ってきてる!!
痛いいた・・・あ・・・あれ?
なんだかからだにちからがはいらない・・・
「・・・うん。 正解」
「う~♪」
「ほぅ。 さすがですね」
「つぎは~・・・ここ!」
「ゆ゛ぎっ!?」
痛ああああああ!?
もうやだ! おうちかえる!
おうちでまりさといっしょにゆっくりする!!
あ・・・あれ?
めのまえが真っ暗になったよ!
こわいよ! まりさ、助けて!!
あ・・・あれ?
なんだかぼーっとしてきたよ・・・
「あ、ちがう。 そこ壊しちゃうと一気に・・・」
「う~?」
「おや、死んでしまいましたね」
まりさ・・・・・どこ・・・・・・・
ゆ・・・く・・・・・・・・・・り・・・・・・・・・・・・・
ゆっくり加工場・ゆっくり研究部非繁殖課課長、琥珀様
この度預からせていただきました実験体の結果が出ましたのでご報告させて頂きます。
貴方の提示された"認識能力"、そこから生まれるパートナーとの"絆"に絞り、順を追って結果報告致します。
まず、パートナーに限らず、帽子や髪飾りが無くなった程度では相手の認識が不可能になると言うようなことはないようです。
きめぇ丸、当方で用意した飾り無しゆっくり等も、きちんとその種類まで認識できていました。
しかし、髪を剃ってしまうとゆっくりとは認識できなくなるようです。
髪飾りを髪ごと剃ったゆっくりを"饅頭"として出したところ、言葉を発しているにも拘らずあくまで"饅頭"として捕食していました。
更に、羽を隠し服装を変えたゆっくりフラン(白衣に黒いジーンズ)にも、"人間のお姉さん"として接していました。
何度かゆっくりであることを示唆してみましたが、特に反応は無く、最後まで人間であると認識していたようです。
最後にパートナーへの認識ですが、残念ながらこちらも他のゆっくりとそう変わらなかったようです。
片方の視界の外でもう片方の髪を剃り、発音不明瞭の状態で"饅頭"として出したところ、パートナーの必死の呼びかけにも構わず迷い無く捕食しました。
その後そのゆっくりも髪を剃り、自分の形状を認識させたところ、ようやく今までの"饅頭"がゆっくりであることに気付きました。
ただ、捕食された方が、髪の無いパートナーに向かって「逃げろ」等と言っていたので、条件次第では認識も可能なようです。
そして加害者を明白にし、言葉による挑発をしたところ、ゆっくりには珍しいほどの憤りを見せましたが、それによる身体能力の向上は見受けられませんでした。
実験体はそのまま破棄してよいとのことでしたので、実験が終わり次第当方のゆっくりの餌とさせて頂きました。
当方はまだ時間的余裕がありますので、以前仰っていた溜まっているという研究もこちらに回して頂いて構いません。
草々
追記
貴方が永遠亭の八意様より預かったと言う『緑の日』ですが、危険が大きいので結果を出すのに少々時間を頂けたらと思います。
「う~ん・・・うちのゆっくりじゃまだまだ力不足って事だなぁ・・・」
「そうですか? 条件次第では丸坊主でも相手が分かったんですよ?」
「条件次第で、でしょ? あそこのゆっくりだったらどんな条件だろうが分かるんだよ?」
「ではあちらのゆっくりを借りて実験させてもらっては?」
「う~ん・・・ところできめぇ丸、どうだった? ゆっくり研究所は」
「少なくともここの数倍居心地がよかったですねぇ」
「どうせここは生活しにくい構造だよ・・・」
終わり
************************************************************************************************************
- 久しぶりに来たらいろいろ様変わりしててびっくりしました。
- チル裏ってここにも出来たんですねぇ・・・そしてドロワ な ん ぞ (゚Д゚)
- まぁ、ドロワの設定等については特に気にしませんので、好きにしてやってください
最終更新:2022年05月18日 21:07