ゆっくりいぢり ゆっくりをからかう
ゆっくりれいむがいたので、最近思いついたいたずらをしてみようと思う。
「ゆっくりしていってね!!!」
「ゆゆ!? おにーさんゆっくりできるひとなの!? ゆっくりしていってね!!!」
実にゆっくりらしい反応だ。こうでないと今回のいたずらは面白くない。
手に取りたるはタイヤキ、中身はクリームではなく餡子だ。
「ところでれいむ、コレがなんだか知ってるか?」
と、タイヤキを持ってれいむに見せてやる。
「しってるよ!!! とってもあまくてゆっくりできるものだよ!!!」
「じゃあ、コレの中身が何なのかも知ってるな?」
「しってるよ!!! あんこだよ!!!」
「ということはお前の仲間だな? お前は仲間も食べるのか?」
「こんなのれいむのなかまじゃないよ!!!」
「お前の中身は餡子だろう? 仲間じゃないか」
「ゆゆっ!!! じゃあ、タイヤキってれいむのなかまなの!?」
「ああそうだ。お前は仲間を食べてたんだよ。
タイヤキはしゃべれないから痛くてもやめてって言えなかったんだな。
しゃべれないのをいいことにいじめるなんて……おお、こわいこわい」
「ゆゆゆ……だいやぎざん、ごべんな゛ざい゛……
ゆっぐ……ゆっぐ……うわーん!!!」
さて、本格的に泣いたところでネタ晴らしだ。
「うっそぴょーん!!! タイヤキはタイヤキ職人さんが作るお菓子なの!!!
はじめっから生き物じゃないんだよ!!!」
「ゆゆ!? おにーさん、れいむのことだましたね!!! ぷんぷん!!!」
「ほら、コレをやるから機嫌直せよ」
といってさっきまで持ってたタイヤキをれいむの目の前においてやる。
「ゆ!! いただきまーす!!! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」
「ハハハ……こんなんで幸せって、ずいぶん安いもんなんだな」
「ゆゆ!!! れいむやすくないよ!!!
ゆるしてほしかったらもっとたいやきちょうだいね!!!」
結局、俺はこの日れいむにタイヤキを5個も食べさせる羽目になったのであった。
最終更新:2018年03月18日 16:32