| 国名 |
| 角 |
| jiǎo |
| 国旗 |
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| 国章(白家九尾紋) |
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| 今代角王(女王) |
白瑶蘭 |
| 在位 |
7610年7月10日~ |
| 先代角王 |
白趙秀 |
| 在位 |
7601年5月2日~7610年7月10日 |
| 領土 |
朔角半島(世界地図:5) |
| 領土面積 |
約24万5,000㎞2 |
| 総人口 |
約1,100万人 |
| 首都 |
白笈 |
| 最大都市 |
同上 |
| 国民 |
狐人 |
| 韓人 |
| 鴉天狗 |
| 使用言語 |
公用語:韓語 |
| 地域言語:鴉天狗語 |
| 宗教 |
角系神道(幽狐羅崇拝系) |
| 礼教 |
| 通貨 |
礼銭 |
| 建国 |
7601年5月2日 |
| 前代国家 |
朔角(礼帝国冊封国) |
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狐人/白家/角の人物一覧 |
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概略
角(ジァオ)とは、古代における
後韓王朝との戦争の結果、
朔角と
歴代清河王朝に宗家と分家に別れていた
白家が7601年5月2日において両当主の合意によって婚姻し、
朔角を継承する形で成立した政権である。
前政権である朔角は歴代清河王朝と冊封を結ぶ関係にあったが、中原事変によって礼帝国が滅亡し、その後に成立した原帝国を認めなかったため、冊封を結ぶべき相手が消滅した。
そこで、今まで清河王朝の皇帝から封ぜられていた
土候という爵号を放棄し、自主的に諸外国の国家元首と対等な立場を示すべく、
角王を標榜したことで、清河王朝の冊封国では無くなった。
7610年7月10日に譲位により初代角王の白趙秀から、
白瑶蘭に王位継承され、現在は同女王の治世下にある。
地理
角の領土は、
朔角半島である。
朔角半島の地勢としては、シンガ大陸最北に突き出た半島であり、沿海を
北限海に取り囲まれ、東を風東湾、西を白虎湾に面する。
半島北部は冬原丘陵と鳳翼連峰。中部は
朔角平原と呼ばれ、
角江と
獏江という二大河川の流域が広がり、大小の湖沼が散らばっている。南部は南に向かって標高が高くなり、南端の国境沿いに極めて急峻な千里山脈が連なる。
地域全体が
寒帯少雨気候で、
短い春(4月初旬~5月初旬)、長い秋(5月中旬~10月初旬)、そして冬(10月中旬から3月下旬)という三季節で構成されている。
地形一覧
半島中央部の大平原。
角江と獏江という二大河川の流域が広がり、龍井湖、風東湖など大小の湖沼が散らばっている。
千里山脈から北へ向かい、白虎湾に注ぐ大河川。角を代表する二大河川の一つとして、最長かつ最大の流域を有する。
朔角による治水事業が完了するまでは、春季の融雪に伴って氾濫を繰り返したため、河跡湖が多く見られる。
上流には発電と治水を目的としたロックフィルダムが
スルガの技術資本を導入して3基建設され、稼働している。
千里山脈から北へ向かい、風東湖に注ぐ大河川。角を代表する二大河川の一つとして、角江に次ぐ長さと流域を有する。
角江と同じく氾濫で有名。
角江の中流域に形成された堰止湖。
古代において嶺頭山大噴火に伴う大量の火山灰を含んだ泥流が流路に流れ込んだことが要因。
獏江の河口が砂嘴によって外海から閉じられたことで形成された潟湖である。風東湾から流入する海水と獏江から流入する淡水とが交じり合い、全域が汽水域となっている。また干潮時は広大な干潟ができるため、貝類の好漁場として知られる。
風東湖に浮かぶ砂洲であり、外国人居留地区と接岸桟橋が築かれている。周囲は遠浅なため、大型船は直接入港できず、沖合で小型船に乗り換える必要がある。
半島西に面する湾。
北限海へ通じる出口の海峡を滄浪海峡(ジャーガルク名:ツゥガ海峡)と呼称する。
半島東に面する湾。
北東部の丘陵地。典型的な周氷河地形で、起伏がなだらかで標高も最高で300m程度。
北西部の山地。1,000mから2,000m級の山岳が連なる。
鳳翼山脈に連なる山岳で最高峰の2,189mを誇る。
鴉天狗の居住区であり、山腹と山頂には修行のために社寺が幾つも建てられている。
南端の国境沿い連なる4,000m~5,000m級の急峻な山脈。
古代には
後韓王朝の手によって、南侵防衛線として千里長城が構築された。
千里山脈に連なる山岳で最高峰の5,690m。カルデラ火山であり、古代までは活発な火山活動を行っていた。特に4199年の大噴火では周辺一帯に壊滅的打撃を及ぼしたとされている。
行政区画
角の広域行政区画は、首都の白笈と8つの州に分けられている。
8つの州のうち三庭と呼ばれる州の州令は、朝廷の下の任官制であり、それ以外の州の州令は世襲制である。
| 白笈 |
| 人口 |
約90万人 |
| 行政級 |
首都 |
| 市政府長官 |
|
古代から続く朔角半島の狐人の政治経済の中枢であり、
角の
首都である。
10㎞四方を角江から引き入れた大運河で囲われ、その内側を更に市壁が囲い、中に碁盤目状の街路と水路が組まれる都城制の城郭都市となっている。
街割りは、
洛中、北洛、東洛、南洛、西洛の5つとされ、洛中には、禁城と朝廷の置かれる禁裏と官庁舎群、官吏宿舎、四色家を始めとする主要な貴族邸宅が立ち並ぶ。
東洛には幽狐羅大神宮、西洛には白家の宗廟や官営霊園があり、北洛には市場と商業地区が置かれるため、必然的に民衆の居住地は南洛の一区に集中する。
王の居城で単に禁城とも呼ぶ。禁裏の中の朝廷の奥に座し、南天を向いている。
| 干桑州 |
| 人口 |
約110万人 |
| 州令 |
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| 龍井 |
| 人口 |
約25万人 |
| 行政級 |
州都 |
| 市政府長官 |
|
| 風東州 |
| 人口 |
約250万人 |
| 州令 |
|
| 江風 |
| 人口 |
約57万人 |
| 行政級 |
州都 |
| 市政府長官 |
|
| 黒水州 |
| 人口 |
約90万人 |
| 州令 |
|
| 范中 |
| 人口 |
約17万人 |
| 行政級 |
州都 |
| 市政府長官 |
|
| 滄浪州 |
| 人口 |
約60万人 |
| 州令 |
|
| 青門 |
| 人口 |
約10万人 |
| 行政級 |
州都 |
| 市政府長官 |
|
| 秋庭州 |
| 人口 |
約150万 |
| 州令 |
|
| 斉林 |
| 人口 |
約31万人 |
| 行政級 |
州都 |
| 市政府長官 |
|
三庭の一つ。
| 冬庭州 |
| 人口 |
約50万 |
| 州令 |
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| 至氷 |
| 人口 |
約8万人 |
| 行政級 |
州都 |
| 市政府長官 |
|
三庭の一つ。
| 春庭州 |
| 人口 |
約130万人 |
| 州令 |
|
| 洪城 |
| 人口 |
約28万人 |
| 行政級 |
州都 |
| 市政府長官 |
|
三庭の一つ。
| 淡竹州 |
| 人口 |
約170万人 |
| 州令 |
|
| 嬰莱 |
| 人口 |
約35万人 |
| 行政級 |
州都 |
| 市政府長官 |
|
輝針山自治区
政治
韓人の
覇韓思想の影響を多大に受けており、礼楽に基づく徳治体制が維持されている。
また礼帝国滅亡に伴う韓人系難民の大量流入によって、韓人の官吏も増大しつつある。
宮中には狐人派と韓人派で権力派閥が形成されており、事なかれ主義と縦割り社会化による官僚機構の腐敗と硬直化が進む。
朝廷
内廷と呼ばれる内的な祭礼行事や内務を掌る場と、外廷と呼ばれる公的な祭礼行事や外務を掌る場がある。
基本的に朝廷内に不浄を入れてはならないとされ、特に内廷は成人女性の貴人以外は禁制とされて立ち入ることを許されない。
諸外国の大使なども例外ではなく、首脳級以外の王への拝謁はほぼ不可能。
朝廷では議事が開かれるのは、王の勅がない限りには、8時から12時の時間帯までで、朝議と呼ばれる。時間を延長しても14時までである。
窓口も基本的に同じであり、朝廷の官吏たちは帰参してしまう。休日は土日。
朝廷の最高官位職として四方宰が置かれる。
四方宰のうち、北方宰が祭礼、東方宰が外交、南方宰が国防、西方宰が律令(立法と司法、行政)を各々掌る。
慣例で、四色家の蒼家が北方宰、紅家が東方宰、黒家が南方宰、翠家が西方宰に就くこととなっている。
四方宰は、内廷と外廷を自由に行き来することができ、必然的に女性のみとなる。
外交
| 加盟・締結する国際組織・条約一覧 |
加盟・締結年 |
| ヤーディシア共同体 |
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| ヤーディシア大戦参戦国の居留地区内の不戦に係る国際協定 |
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| 角江流域水源・電源開発協力に係る角・スルガ議定書 |
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| 角・ユルキア防共協定 |
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| 角裸通商通航条約 |
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経済
農林水産業
古来、半島一帯に適する作物は、建築材となる蘆、衣類となる亜麻と綿のほかライ麦と馬鈴薯、トウモロコシ、ニンニク、生姜などのみであった。
それらは、自然のなかで耐寒遺伝子を獲得していた。また毛織物や乳製品生産のために羊や山羊の牧畜も行っていた。
現在、近代化の農業育成を勧奨する風東州ではそこに加わる形で、リンディスの遺伝子改良された大麦と甜菜が栽培され始めたほか、ジャーガルクの温室栽培技術により、パイナップルやトウガラシ、白菜などの朔角半島の気候では露地栽培に適さない作物も生産可能になった。
さらにリンディスから輸入した化学肥料や農業は、飛躍的な生産性を実現し、農業革命といわれている。
他に特産として注目を浴びているのが、シンガサトウカエデの甘い樹液であり、メープルシロップとして輸出され、世界的に高評価を受けている。
鉱工業
商業
交通
国民
民族
狐人が多数を占めているが、
韓人も相当数流入している。
少数民族として
鴉天狗が鳳翼山脈の輝針山に自治区を持ち、居住している。
社会
戸籍
戸別に国民の生年月日、姓名、性別、身分、血縁、婚姻などを記録管理する行政帳簿であり、戸とは、戸主の扶養する家族全体を指す。
つまり、国民の最小単位は戸=家族であって、個人は尊重されない。
国や州が国民に徴税や兵役、その他労役を課すのに欠かせないものであり、国家の基礎となる制度である。
戸主権は基本的に男子に与えられるが、女子にも与えられることがある。
公奴婢と戸奴婢
奴婢とは奴隷であり、公的に所有される公奴婢と私的に所有される戸奴婢の二種に分類される。
医官と町医
角の医学事情は良好とはいえない。
現在も韓王朝から伝わった韓方医学に基づいた医術と韓方薬が絶対的に支持され、出島を通してリンディスから最先端の医学や医療機器、医薬品が輸入されていても、あまり浸透していないためである。
医官と呼ばれる官位を有する医者と町医と呼ばれる無資格の医者が存在する。
前者は腕がよく、診察や治療にかかる報酬も定められているが、庶民が世話になるのは基本的にそうではない後者である。
全体的に医療水準は低く、特に外科技術は医官も町医とさほど差がない。
初代韓王朝である王政韓王朝を起源とし、その文化圏において普及した韓方医学の根幹をなす伝統的な生薬。
元々は皇帝の勅命により、不老不死の実現を研究する中で生まれたという経緯があり、皇帝の厳命によって原材料の栽培法や調合法は王朝内において秘匿されてきた。
しかし、礼帝国崩壊とともに漏洩した結果、各地に韓方薬の生産地が広まった。
近代化の進んだスルガやジャーガルクでは韓方医学の影響は弱まったものの、依然販路はあり、現在国内外での販売を
青龍財閥傘下の青龍医薬が独占的に取り扱っている。
軍事
保有兵器一覧
- Iris & Georgine Selbstverteidigung-Karabiner model.7590(7590年式自衛用カービン)
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リンディスヴァート制憲諸邦同盟で使用された新式歩兵銃である。
アイリス&ゲオルギーネ社の製造する回転式カービン銃。振出式開放機構を有し、装弾数は7発。安価で信頼性の高いカービン銃をコンセプトに開発された。
シュヴァルブレンの軍用ライフルと比較すると性能は劣るものの、必要十分な射撃精度、軽量かつ堅牢、優秀な整備性、なにより安価という点で市場から大いに迎えられ、国内では郵便物保護銃として王国郵政庁で採用された事をきっかけに公的機関で採用され、それ以外にもフライコールやその他準軍事組織で多くが使用されている。
国外でも猟銃、軍制式小銃の数合わせ、非合法組織の主力小銃など様々な用途で流通し、「アイリスカービン」の名で知られる。
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岩斬峡(がんざんきょう)が製造するボルトアクションライフルである。
6.5mmの小口径で長銃身と相まって反動が小さく、体格の小さいスルガ人にも扱いやすい。長い銃身と洗練された内部構造からくる命中精度の高さは 清河=スルガ戦争でも実証済みであり、清河兵は銃声が聞こえたら速攻で地面に伏して隠れなければ二人目の命が無かった(一人目は死んでいる)。なお一丁づつ職人が手作りで作っており、スルガ刀の小銃版とも言える。
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リンディスヴァートのメルリッヒ社が設計・製造した重臼砲。口径は42cm。強固な堡塁の破砕を目的とし、海軍艦砲を基に設計された。設計はメルリッヒ社の重砲設計を長きにわたって支配する奇才、リュディガー・ジンゲンフォルデ博士。ヤーディシア大戦でも南北両戦線にあわせて十数門が配備され特に北部戦線の山岳要塞攻略では優れた能力を発揮したが、移動能力が限定的であるため容易に移動することができず、位置が特定されるとソフィア・レオネッサ両軍砲兵による対砲迫戦で損害を受ける事が多かった。大戦前に製造・配備された物のほとんどは喪失されたが、大戦末期に角へ四門を売却。千里要塞線に配備された同砲は角の対清河抑止力の一翼を担っている。
国内的には、射程が15㎞に達することから、三十里砲と称されている
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禁軍
王の詔勅によって、南方宰が指揮権の下に動員することのできる三庭の州民から募兵・徴兵して組織した常備軍。
千里要塞線も直轄して駐屯する。
千里要塞線駐屯軍
千里要塞線とは、千里山脈に築かれた古代の千里長城を近代化改修して、砲兵連隊など重点配備した対南の最重要防衛線である。
要塞線の各要所に配備された7580年式42cm口径重臼砲を運用する部隊。
州令軍
州令が州民から募兵・徴兵して組織した常備軍。主に治安維持や国境警備を担う。
歴史
古代~中世
近世~近現代
最終更新:2019年05月04日 16:42