「ほら、もう寝る時間よ」
「やだ! もうちょっとだけローとあそぶ!」
ねぇ、わたしはここにいてもいいの?
また幸せになることが叶うのかな。
ここは温かくて、とても幸せだから、ずっとここに
いたいな。
人の多い街中に置き去りにされたときはどうしようかと思った。
寂しくて怖くて、あいつが憎くて、それなのにあいつが向かえに来てくれるのを待ってて、雨が降って、おなかがすいて……。
目が覚めたらここにいた。
小さな人間がひとりと、大きな人間がふたり。
「ローと一緒に寝てもいい?」
ローというのは多分、わたしのことだ。
違う名前で呼ばれていたこともあった。そうだよね。ああわたし、捨てられたんだよなぁ。
涙が出てきそうになるけど、泣かないんだ。
わたしはいじっぱり。でもすごく、寂しがり。
それでいてようきで臆病で……性格なんて分からないや。
そういうのにこだわってた人間もいた。でもそれは過去。
もう笑ってもいいんだよね?
幸せになっていいんだよね。
作 2代目スレ>>337
最終更新:2008年03月04日 22:00