パアアァァ…
俺の体が光り始めた。なんだか力が湧いてくる
後ろで主人が騒いでいる。光りが止むと体が少し大きくなっている
俺は進化したのか!俺は喜びながら主人の元へ駆け出した

姉「あっポッタイシに進化したんだ!良かったな。どうした(名前)?」
妹「べ…別に。良かったね…ポッタイシ」

俺はその時どうして主人が喜ばなかったのかわからなかった
その頃から主人は、俺を避けるようになった
いつもは俺をボールから出して歩いていたのに
最近はボールに入れっぱなし…そんな毎日が続いたある日…
主人がボールから俺を出した。周りを見渡すと辺りは何も無い
主人はボールをしまうと「バイバイ…」と言い残し走って行った
俺は後を追いかけた…でも見る見る内に引き離されて行く
とうとう見えなくなってしまった…俺はさっきの場所に戻り、主人を待った
しばらくすると雨が振り始めた…お腹も減った
諦めかけていたその時、足音が聞こえた
走る音だ!やっぱり主人は俺を迎えに来たんだ
俺は期待して待った
だが何故か来たのはエンペルトだった
俺を誘導している
俺はついて行った…しばらくすると人の影が見えた。主人のお姉さんだ
お姉さんは俺の体を拭いた後、街へ向かった

建物に入ると主人が椅子に座っている
俺は主人の足元に近寄ったが主人は向いてくれなかった。
しばらくすると姉が言った
姉「お前…何であんな事を…最初のパートナーだろ?」
妹「だって進化したら可愛くなかったから…
それに私、本当はヒコザルが欲しかったのよ!そんなに可哀想なら姉ちゃんが育てなさいよ!」

その言葉で姉は無言になった…
以来、俺は姉に引き取られ、手持ちに入れられるようになった
新しい主人ともエンペルトととも親しくなれた。でもたまに思いだす…元主人と過ごした短い日々を…
たまに元主人と会うが、振り向いてもくれなかった
でも俺はもう追わない…これからは今の主人と共に道を歩もうと少し考えるようにした
(終)


作 2代目スレ>>339-340

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最終更新:2008年03月04日 22:03