主人が私をボックスと言う箱に入れてどれくらいの月日が経ったのかな…
私が成長すると主人は無表情になっていたのを思い出す
主人の姉や従姉は喜んでたのに…その時から私は入りっぱなし…かわりに私のいたポジションには炎を纏った猿がいる…
ボックスの中のポケモンは【君も要員になったんだね】と言う奴がいる
違うと信じたい…主人は俺が一人の時に最初の友達…親みたいなもんだ
きっと迎えに来る…絶対、絶対…

カチカチピピッ
ピー
zzz…あれ…何かかわった?ボックスの中のポケモンがかわってる気がする…
前は低レベルムックルばっかだったのになんでムクホークやレントラーが…しかも高レベル
配置変えでもしたのかなぁ…壁紙も違うし…
カチカチピピッ
誰かが私をボックスから出すとボールを開きこう言った
「私…エンペルト持ってなかったはず…なんでこんな所に…ハッ」
私の目の前に立ってる人…主人の姉は、部屋の隅に向かい電話で話し始めた怒ってる…
しばらくすると従姉と女の子が来た…私の主人だ
主人は姉と従姉に怒られている。話しの内容はわからなかった…
姉と従姉が帰ると主人は怒った顔をしながら私をボールに入れた
あの時の顔は忘れられない…

あれからまた月日は立った…
が、主人が私をボックスから出す事はなかった…でも今日、主人は私を手持ちに入れてくれた
やっと主人が私の事を必要としてくれた。私はそう考えていた
しばらくすると主人は雪霰が沢山降る場所に私をボールから出した
タッタッタ…
主人、そんな早足で一体どこへ…待って…
霰が激しいせいか主人はあっという間に見えなくなった。
私は主人を探した…道中敵に襲われたりしたが、あまり痛くなかった
でも、ダメージは負う…霰も空腹もあって辛い
私は何とか凌げる場所を求めさ迷っていた
歩いていくと微かだが人の声を聞いた。聞いた事のある声…
私はその方向へ向かった
「よく頑張ったなグレイシア!」
そこにいたのは進化を喜ぶ主人の姉、傍らにいるのは進化してなお手持ちにいるゴウカザル…
主人はどうして喜ばなかったのだろうか…弱いから…それとも…
ドシャッ
私はいつの間にか倒れていた…
【おい大丈夫か!?おいしっかりしろ!】
「どうしたの……!凄い熱…早くセンターへ」
私の脳内で人やポケモンの声が響いていた…
気づいたら私は、ベットの上にいた。
数日後、私は姉に引き取られた。不満は無い
でもたまに考える…主人はどうして私を置き去りにしたのか…
(糸冬)


作 2代目スレ>>347-348

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最終更新:2008年03月23日 14:36