私はいつからこの空の上で人々とポケモン達を見守ってきただろうか。
昔の人々は純粋だった。
今のように人々は機械と呼ばれる物に囲まれていない。
畑を耕すなら力と体力のあるポケモンと共に、
寝るときはみんなで寄り添って寝ていた。みんな幸せそうだった。
いつからだっただろうか。ポケモン達の力を悪用し始める人々が現れたのは。
その人々はそのときから今に致るまで、ずっと存在し続けている。
恐らくこれからも存在し続けるだろう。
しかし、まだよかった。
私が目を付けた、カントーの赤い服の少年が、愚かな人々の巣窟を破壊した。
それからしばらくして、ジョウトでも同じような少年が現れ、その残党を蹴散らした。
この頃は、まだよかった。
いつからだっただろうか。
かつての純粋な人々、勇敢な少年の行動をまるで馬鹿にするように、
産まれたばかりのポケモンをまるでゴミのように捨てる少年が現れたのは。
その少年は自分の納得のいくポケモンが産まれるまで、
それまでのポケモンを捨てていく。
さらに、周りの人々も、それを黙って見ているだけだ。
昔の純粋な人々や、勇敢な少年が見たら何と言うだろうか。
しかし、それでも私はこの空から人々とポケモン達を見守り続ける。
かつての勇敢な少年に渡した、虹色の羽に誓って。
作 2代目スレ>>395-397
最終更新:2008年04月10日 21:04