俺はもうポケモンを逃がしたりしない!
どんな奴でも強くしてみせる!
そう思い、俺は自分のお気に入りのポケモンを鍛え続けた。
特殊攻撃を強くしようと今日もこの幽霊が出る洋館にやってきた。
噂によると最近、この洋館には幽霊だけじゃなく鬼も出るらしい。物騒だ。
しかし愛する我がポケモンのためなら努力値くらい100でも200でも貯めてやる!
そうして鍛え始めてやっと努力値が溜まったころにはもう深夜になっていた。
おっかないものが出る前に帰ろう、そう思い洋館を出ようとしたそのとき…
うわぁぁあぁああああ!!!
確かにそこには鬼が居た。
鬼は数十、数百のゴースの屍の山の中、返り血を浴びた姿でこちらを睨んでいた。
鬼は、鏡に映った自分だった。

自分のポケモンを強くするために俺は野生のポケモンや他人のポケモンを
何匹も何十匹も何百匹も倒している。
逃がしたポケモンは可哀相だ、ボックスに入れられたままのポケモンは可哀相だ
そう考えているうちに自分のポケモンしか見えなくなってしまっていた。
野生のポケモンにもちゃんと家族や命があるのに。
最近、逃がされて大量発生するポケモンのニュースの影で、
ゴースやズバットなどのポケモンが絶滅危機にある、というニュースが報道されている。


作 2代目スレ>>481-482

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2008年06月06日 19:29