僕とピィはなかよしなんだ。
なかなかお外へは出してもらえないけれど、だいじょうぶ。
おーっきな広場みたいなボックスで、僕がいて、ピィがいるから。他にはラッキーさんやビッパさん、レジギガスさんなんてでっかいポケモンもい
るよ。
「ねえピィ、今日はなにしてあそぼう?」
「れじぎがすさんでかくれんぼ!」
ピィはもうレジギガスさんの背中にのぼって、僕を呼んでる。
レジギガスさんは何もいわないで、僕がのぼりやすいように手をおろしてくれた。
「もーいーかい」
「もーいーよ!」
目を開けて、ピィをさがした。きっと肩の森の中だよ。だってピィはそこがお気に入りなんだ。
がさごそと草をかきわけて、あぁ、右肩にはいないや。
がさごそと草をかきわけて、あ!
「ピィみーっけ!」
「えへへへぇ、みつかっちゃったー」
いえーい!と僕はピースして、ピィといっしょにレジギガスさんの腕のすべり台であそんだ。
僕とピィはいっぱいあそんで、また夜がきた。
「寝ちゃったのね」
ラッキーはエイパムの頭を撫でる。サルも木から落ちるってところね、と笑った。
子守唄を歌いはじめる。la la la…と歌ってすぐに、アクセス音がした。
「あらご主人さま、珍しいわね。どうしたの?」
「あれ? ラッキーさんもビッパさんも、どうしたんだろう?」
「きっとおそとで“もんすたーぼーる”っていう、すてきなぼーるのなかで、ごしゅじんさまとおあそびしてるよ!」
そうだね。きっと帰ってきたら、僕らがねるまでお外のお話してくれるよ。
べ、べつにさびしくなんかないもん。僕にはピィがいるから……
「ピィも逃がしちゃうかな。スペースはひとつでもけっこう大きいからな~」
終わり
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最終更新:2008年10月02日 21:54