故郷であり故郷で無い場所で今日も俺は変わらぬ日を過ごす。
草の種やきのみを食べたり昼寝したり、
縄張りに入った同属と戦ったり。
前に居た場所と大して何も変わらない。
同じように逃がされたヤツは今では俺と番になっている。
日々を過ごしながら時々思う。
俺達を捕まえた人間は、何のために捕まえて何のために、
この場所に送ったのだろうか、と。
「よし、御三家全員揃えてカントー制覇だ!」
そんなことを言っていたあの人間は今頃何をしているのだろう。
伸びた前歯できのみを砕き子供達に与えながら、
一時期だけ「おや」だった人間の言葉を思い出した。

作 2代目スレ>>703

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最終更新:2008年10月09日 23:08