「大切に育てるんだぞ」
「は~い、よろしくなポッチャマ!そうだ名前は(ニックネーム)にしよう!」
優しそうな笑顔で僕を見てくれる男の子。とっても暖かい…抱っこされてるからかな?心がとっても暖かい
「今日から俺とお前は友達だ!よろしくな!」
友達?うん、友達だね!よろしく!
そうして僕は主人の為に仲間達と一緒に色々なポケモンとバトルをしてきた
共に喜び、楽しんだ。たまに悲しい時もあったけど主人がいたから寂しくなかったし乗り越えられた
それから数日経った頃、主人の友達とポケモン達に会った
皆、僕より小さいけど強そうだった。僕も早くあんな風に強くなりたいなーって思ってた時、僕はあるポケモンに出会った
綺麗なエンペルト…主人の友達のポケモンだった。彼女は照れ屋で…でも凄く可愛かった
僕は彼女と話してる間、胸が暖かかった。何だろう、これ?
そんな事を考えながら僕と彼女は歩きながら会話していると僕はあるポケモンにぶつかった
思わず尻餅をつく僕…目の前には鋭い目つきをしたエンペルトが立っていた
彼女が僕を庇いながら彼と会話をしている…会話からして彼女は彼の婚約者だったようだ
勝てないってわかってるけど自分を突き飛ばした事や悔しい気持ちでいっぱいになった


僕は彼に勝負を申しこんだ。彼の仲間達が驚いた顔をしている
彼は僕を見て微笑すると頷いた。僕はそれを合図に彼にドリルくちばしを当てる為に体を回転させながら突っ込む
だが、彼は僕の技を翼で受け止めるとそのまま僕を地面に叩きつけた
体が凄く痛い…彼が地面を強く踏んだ
地面が激しく揺れる…僕は目の前真っ暗になった
それから目が覚めると周りは夜だった。主人は残念そうな顔をしていた
「やっぱりお前…ダメ…なんだな」
ダメ?何の事…僕が負けたからかな…情けないな…僕、あんな奴にも負けたしダメって言われて当然…だよね…
その夜…僕はボールに入れられた
朝…主人はボールから出してくれない。何か会話が聞こえる
「あのさ貰ってくれないかな?こいつ」
「最初のポケモンなのに良いの?」
「良いよ別に使ってないし、弱いからいらないよ。それより早く強いポケモンくれよ」

何の話?貰う?一体何の話なの?
それから主人の声はしなくなった。かわりに女性の声がする
「寂しがりやに負けん気が強いか…使ってやるかな」
ボールが開かれる…いつもと変わらない景色…でも仲間がいない…主人はどこ?君達は誰なの?


あれから僕の主人を探しても見つからなかった
僕は捨てられたって言われるけどそんな訳無い
主人と僕は友達だからそんな事する訳無い
毎日毎日、僕はその話題が出るたんびに涙を流しながら叫んでた
皆が哀れむ目で見る…僕は主人に会う為に走った
夜の草原をどれくらい走ったかわからない…月明かりが乏しい中…僕は何処にいるかもわからない主人を探した
けど見つからなかった…主人はどこに行ったのだろう…走ってる時にも思ってたけど何かに追われてる気がする
僕は怖くなって岩場の影に逃げ込んだ。何かが近くにいる…怖いし寂しい…僕は悲しくて涙が出ていた。主人の事を考えると胸が苦しくなる
歩く音がする…僕は少しだけ目を開け岩場から顔を覗かせた
あのエンペルトがいた。どうせ見つかると思い僕は出てきた
「何をしている?早く帰る…ってオイ!?」
僕はいつの間にか彼に泣きながらすがっていた………
それから何日経ったのかな…僕は今の主人の下で頑張ってる
今の主人のお陰で色々な技も覚えたし強くなった。凄く感謝している
僕は前の主人を恨んでない。主人とはまた会えるかも知れないしそれに友達って事には変わりないからね……


作 2代目スレ>>849-851

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最終更新:2009年01月02日 21:40