綿の固まりかと思ったら、チルットの群れだった。
しかも皆、生まれたばかりの小さな奴だ。
進化するまではたとえ成体でも1.4kgという頼りない鳥なのに、
そいつらはまさに吹けば飛ぶような、という形容詞がよく似合う。
集まっていれば、寒くないし寂しくないんだとさ。
羽を撒き散らせば悪いポケモンの攻撃も防げるし、
ドラゴンみたいに体当たりできる奴もいるから大丈夫だって。
それにちょっと出かけてくるだけだから、すぐに迎えに来てくれるって。
ばっっっっかじゃねーの!?
お前ら、捨てられたんだよ。
そいつの言い草信じてるなよ。
少し攻撃力下げたところで焼け石に水だっつーの。
進化しなきゃドラゴンにはなれないんだってば。
まだ満足に飛べもしないくせに大口叩いてんじゃねーってば。
そう言ってやったら滅びの歌で泣き始めやがったので慌てて止めた。
あー、ホントマジうぜぇ!
とりあえず雨風が防げるような所を教えてやった。
俺も自分が生きていくだけで精一杯だし。
あいつらのどれくらいが憧れのドラゴンになれるんだろうな。
まあ俺の仲間よりは生き残るんじゃねぇかな。
……ホント、いつ迎えに来るんだよ。
作 2代目スレ>>867
最終更新:2009年02月24日 23:04