私は個体値が低くて良い子を生めないという理由で
タマゴと一緒に逃がされてしまった。
その後、風の噂でタマゴの父親だったソーナンスが病で死んだと聞いた。
彼、いつも相槌しかしないし顔はいつも青いから病気が分からなかったのね。
タマゴが孵り、私達はトウカの森近くに住むことしたが、
ある日密猟者に見つかり私は背中に弾丸を受けながらも子供を抱いて走った。
トウカシティを抜けたところで力が尽きて子供を離してしまい……
「坊や……そっちにいったら怖い人間に見つかるわ……
かあさんの所へ戻ってらっしゃい……」
しかし子供はどんどん林の外の草むらへ歩いていってしまう。
もう、私には止められない……
あら?あの緑の髪の人間の男の子……
あの子ならきっと大丈夫。私の自慢の坊や、お願いね………。
あなた、待った?
「ソーナンス!!」
最終更新:2007年10月19日 19:44