「ヤミラミに不思議な守り」「加速ケッキング」「ブースターがフレアドライブ習得」などオーダーメイドブリーディングを謳ったポケモンに対する不正ドーピングを巡る
事件は、自称ポケモンブリーダーの青年(18)が11日にSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に自らが書き込んだ日記やコミュニティの記事を消した証拠隠滅罪で起訴さ
れ、被告とポケモン協会の“全面対決”に注目が集まる。
青年の拘置期限まであと10日足らず。協会側が立証に自信を見せるなか、被告の青年は否認を貫いており、協会に協力した「匿名情報」の信用性がカギを握る。
検察の調べでは、被告がオーダーメイドブリーディングに関する書き込みを行ったのが9月16日。協会は「ポケモンがデジタルデータ化可能なのを悪用して、技や特性を故意
に改ざんしたポケモンを販売出来るブリーダーがいるという報告があった」と供述し、被告は「普通にブリーダーとして依頼を受けただけ」と、真っ向から対立している。
今回は実際に注文が発生する前に事件が発覚したためポケモン愛護法違反の罪は適用されず証拠隠滅罪としてのみの起訴になる見通し。検察は、被告が入会していたSNSのロ
グを重視し、協会の供述に沿った報告をしている「匿名情報」はあくまでも「補強材料」としている。
今回の事件に対し、ポケモン自然愛護団体「プラズマ団」代表のN=ハルモニア氏は「ポケモンの改造などもってのほか。このように人間によって虐げられるポケモンを少し
ずつ解放してあげたい」とコメントしている。
最終更新:2011年07月30日 21:53