彼らが逃がされてから数十年が経った
個体としても強く生まれ、種族として生まれ持った特性や能力にも恵まれ、
豊かで外敵のいない環境にも恵まれた彼らは今では立派な群を成してその地に根付いていた
彼らの朝は早く、夜は遅い
そして朝起きてすぐ、昼は食事前、夜は寝る前の一日三回、そんな風にすばらしい能力を群に授け、
しかもこの素晴らしき約束の地を与えてくれたかつての厳選主に感謝の歌を捧げるのだ
初代、ここで逃がされたグループはすでに進化して別の地へと旅立ったり、
寿命が来たりですでにここにはいない
そして当時の話も伝説化していてもはや誰もまともには覚えていないが、
種族に与えられし美声をもって、その讃える歌だけはしっかりと伝わっている、そう、意味は分からずとも…

げぇぇちす!げぇぇちす!げぇぇぇちす!!げぇぇぇちす!!!

「ま~ろま~ろま~ろがまが~まが~まが~まろ~げ~ろげろげろげろげろげ~まろろろ~」
「…ハチクさん、なんなんですか、この輪唱は……」
「数十年前、まだ若い頃にはなかったのだが…ある時を境に急に毎日3回聞こえてくるようになってな…
 気にするな。ここに住んでる者にとっては、もはや慣れたか、ただの精神の修行の一環になっている」

=復讐とか報復とかそういうのをされないように、円満に逃がした後の厳選余りポケモン達の行方=

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最終更新:2011年07月30日 22:42