僕ゴマゾウ。産まれてすぐにポケモンセンター地下のナントカっていうところに
兄弟と一緒に連れて行かれて、シミュレーターでとっても強くなった設定で戦った。
っていってもすぐに引き分けになっちゃって、不思議に思いながらご主人様を見たら
なんだか一生懸命メモをとっていた。
それで、その後そのメモを見ながら僕達兄弟全員にマークをつけはじめたんだ。
僕達兄弟は6匹もいたんだけど、ご主人様は「1匹も満足なのいないな…」と
呟いた。

それから僕は戦って強くなった。今はLv93にもなった。秘伝技だってたくさん
覚えてる。バトルが終わってものを拾ってくると、ご主人様は頭をなでてくれる。
だけど、全然Lvが低いままの兄弟もいる。あの子はLv40、あの子なんて全然
育ててもらえてない。だけどご主人様は6匹のうち何匹かをとっかえひっかえ
連れまわしてくれる。進化は何でかさせてくれないけど、ご主人様はやさしいし
大好きだ。

…でも、きのう見ちゃったんだ。ご主人様は僕達と同じように、沢山産まれた
兄弟ニューラとヒコザルをナントカに連れていって、同じようにメモを見ながら
マークをつけていた。そうしたら、ご主人様は軽い舌打ちをしてニューラを
一匹残らず逃がし始めたんだ!ニューラは分厚い毛皮をもってるから、あんな
暑い火山に逃がされたらとってもしんどいんじゃないかなあ…と僕は心配に
なった。ヒコザル達はその様子を見てすっかり怯えていたけど、ご主人様の
「お前達はにがしたりしないよ」って言葉に安心したみたいだ。
…でも、やっぱり僕は聞いちゃったんだ。「ヒコザルは通貨として使いやすい
からな。ポケモン交換で色々と役に立ってもらうぜ」っていうご主人様の
ひとりごと。

数日後、ヒコザルたちはみんなどこかへいっちゃった。
僕たちにはこんなにやさしくしてくれたのに、ご主人様どうしちゃったんだろう。
今日ね、「通信交換でヒメグマと色違いパチリスが手に入った!しかもLv40とLv92!
両方ものひろいだぜ!」ってことを嬉しそうにご主人様が言ってたんだ。

なんか、嫌な予感がする。でもきっと気のせいだよね。ね、ご主人様。


作 2代目スレ>>199

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最終更新:2007年12月11日 16:00