谷口 悦子
3年前に他界された谷口清先生という保存療法のスペシャリストの先生がおられて、
A歯科タニグチ会、その先生の意志を引き継いで現在も治療されているそうです。
歯は削るのが当たり前という認識があることは確かだと思います。
自分の臓器なのに自分の臓器ではないような気もします。
手や指を削るといったら絶対反対するのですが、歯だとなんとなく納得してうのも事実です。
私は、歯医者はすごい嫌いなのですが、この本を読んでみて、
この歯医者ならと思えるような内容でした。
日本の国民皆保険制度は確かに世界トップクラスであるとは思いますが、
やはり破綻しているというか上手く機能出来てないというのが現状です。
手先が器用かどうかで医者の腕というのはかなり左右されると思いますが、
この保険制度は全ての医者が同じほどの成果を出せるという仮定に基づいて、
点数で治療費が決定するシステムになっています。
もちろん、そんなはずはあるわけないわけであって、
ここに医療保険制度の限界というものが見えます。
つまり、早く診療する方が、儲かるわけであって、
患者とのコミュニケーションが取れてなかったり、削らなくてもいいのに削ったりと、
見えない部分で様々な問題を抱えているみたいです。
また、医者の過剰供給により、5人に1人は年収300万円にすぎないそうです。
それゆえに高額のインプラントを勧めたりというのが現実だそうです。
谷口清先生は、そんな保険制度に見切りをつけて、無保険の診療所を立ち上げたそうです。
会員制になっており、初診料は10万円、初年度入会金52500円とかなりの高額ですが、
それに見合ったものを提供しているためクレームなどは無いそうです。
1日の患者の数は2人、多くても3人といった形を取っており、
1人当たり2時間程度の時間を取っているので十分なコミュニケーションと治療が出来ます。
また、ベテランの歯科技工士も駐在していたり、滅菌処理に力を入れていたり、
これが近未来の医療現場なんだろうなと感じました。
金持ちしか通えないという欠点は抱えてますが、素晴らしいシステムだと思います。
このA歯科タニグチ会に通えなかったとしても、当たり前ですが、
日ごろからメンテナンスをすることが非常に大事みたいです。
間食をせずに、1日3回、食後3分以内に、3分磨くという『3・3・3』が大事だそうです。
これはお金をかけなくても出来ることなので、実践したいと思います。
80歳までに、やはり、20本は歯を残したいです。
2010.1.26 ★★★★★
最終更新:2010年02月18日 22:13