2008年の1月に出版された本なので、本格的な恐慌の前なのですが、
既に悲惨な状態になっているアメリカについて書かれています。
アメリカは南の方が、移民なども多く、経済的に豊かではないのですが、
そこで暮らしている南部の子供達は半分以上が肥満だそうです。
なぜ肥満なのかというとお金がかからなくてお腹が満たされるものが、
ジャンクフードしかないからだそうです。
給食にもマクドナルドやピザハットといったジャンクフードがでます。
2006年の時点でアメリカの6000万人の人々が、
1日7ドル以下の収入で暮らしています。
どうやって暮らすのでしょうか?
また移民の高校生たちは永住権がないためだけに、
職につけず不当な扱いを受けています。
『わかりますか?新聞でも求人広告を観るたびに、ああビザがあったら!
と心の中で叫ぶんです。勉強が好きでも社会の役に立つ人間になりたくても、
私たちには手段がないのですから。』とある女の子は言っていました。
自分の置かれている境遇が如何に恵まれているか、
また、この子たちに何もしてあげられない自分の無力さを痛感しました。
私は、派遣村の人たちを見ても、何も感じません。
その人達には這い上がるチャンスはいくらでもあったと思います。
のうのうと生きてきて、人生設計をしてこなかったから、
そのようになってしまっただけだと思います。
ただ、この子達には、這い上がるチャンスすらありません。
そしてこの子達は永住権を求めるために軍に入ります。
イラク戦争の時も、軍の1/3ほどは大義名分もわからない高校生でした。
他にも高額な医療請求やカードによって破産した人々が戦争に行きます。
戦争はビジネスだとよく聞かされますが、この本には生の声が載っていて、
ものすごい憤りを感じました。
下層社会の子供たちが可哀想で、涙無しには読めませんでした。
アメリカという国は住宅バブルや金融バブルが崩壊しなくても、
遅かれ早かれ衰退していく運命にあったのだと感じました。
今年の1月にこの本の続編の”
ルポ 貧困大国アメリカⅡ”が出ていたので、
近いうちに読みたいと思います。