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                                         竹信 三恵子

ルポシリーズの1冊で、現代の派遣や正社員の賃下げ・首切りに焦点を当てた本です。
こないだ、”ルポ 貧困大国アメリカ”を読んだのですが、
日本人はぬるま湯に浸かっているなというのが、正直なこの本の印象です。
日本の企業は人件費削減によって利益を上げていると書かれています。
私も、そうだと思いますが、本当にそうと判断していいのでしょうか?
確かに、正社員のような仕事をさせて契約もずっと更新してきたのに、
突然解雇というのはモラル的にどうかとは思います。
正社員の場合もそうですが・・・。
ただ、日本人の人件費が海外と比べて明らかに高いというところに、
焦点が当てられていないのはどうかと思います。
もともと高すぎた人件費が正常な価格に戻ってきただけではないのでしょうか?
技術力で、高い人件費をカバー出来てきましたが、他国のキャッチアップにより、
人件費を維持することが難しくなったと考えるのが妥当なのではないでしょうか?
実際、企業側も破格の利益を上げているわけではありません。
ちゃんと仕事をしている人には、それに値する報酬を払い、
頑張っているが仕事になってない人には、
それなりの額しか払えないというのは当たり前のことだと思います。
自分に技術がないから、切り捨てられるという側面もあると思います。
ただ、そのような人達を救うセーフティーネットの拡充に、
国が早く乗り出すべきだと思います。
この現象は、これからどんどん進んでいくと思います。

   2010.2.11     ★★★★☆


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最終更新:2010年02月12日 09:10