アダム・レボー
2年前に発覚したナスダック創業者のバーナード・マドフによるネズミ講の話です。
事の一部始終が割と細かく書かれており、読み物としても非常に面白かったです。
日本では、バーナード・マドフ事件はあまり取り上げられませんでしたが、
被害総額6兆円、また、20年というロングスパンにわたる史上最大のネズミ講でした。
ユダヤ人が主なターゲットになっており、たくさんの人が財産を吹き飛ばしました。
堅実な運用で10~20%という利回りを確保しようと思ったらかなりありえないと
私は思うのですが、おそらく当事者であったならば同じ徹を踏んでいたのでしょう。
人間はお金が絡むとすぐに騙されるという典型的な例であり、
金融鬼が跋扈しているというのを再確認させられた1冊でした。
2010.6.28 ★★★★★
最終更新:2010年06月30日 09:20