小山 稔
小山さんは日亜化学の常務を経験された方で、
本書は青色発光ダイオードに関する内容になっています。
2003年に書かれているので、特許の係争については書かれていないのですが、
赤色発光ダイオードの時代から書かれており、
技術的な内容もわかるので非常に面白い1冊でした。
青色発光ダイオードを作るにあたって、
当時有力とされていた材料はおそらく大手企業に特許で固められていたので、
日亜は敢えて当時不可能と言われていた材料に挑戦したのだと思います。
技術者として見習わなければいけないと思いました。
中村修二さんとの確執もあり何とも言えませんが、
本を読んだ感じですと日亜は非常にいい会社でした。
(非常に客観的な立場から書かれています。)
最近この分野も韓国などにおされているらしいのですが、
是非日亜化学に頑張っていただきたいです。
2010.7.9 ★★★★★
最終更新:2010年07月15日 19:35