船井 幸雄 朝倉 慶
経営の超プロの船井幸雄さんと経済の超プロの朝倉慶さんの新刊です。
序章と終章を船井さんが担当して、経済分析は朝倉さんが担当している構図になっています。
船井さんは超プロの紹介や船井幸雄.comの内容を掲載していました。
朝倉さんがメインなのですが、ドルの暴落やコモディティの暴騰、現在の経済状況、
米中関係や、新しいデリバティブについて書かれています。
簡単に整理しますと、米ドルは信頼をなくしており、
世界各国(日本を除く)は他通貨に切り替えたり金などに交換したりしています。
実際、金は1050ドルまできており、連日最高値を更新中です。
現在は、サブプライムローンの問題はわりと鎮火したようなのですが、
サブプライムローンの3倍の商業用ローンに火がついたり、
プライムローンにも火がついたりと、とてもではないですけど出口戦略というのは嘘でしかない状況です。
CDOやCDSも一切手をつけていない状態であり、延命手段でしかないそうです。
中国もアメリカと仲が悪くなってきており、緊迫した状況が続いています。
以上の内容はある程度勉強している人は知っていることだと思うのですが、
この本の第4章はとてもおもしろかったです。
第4章の内容は、新たなデリバティブということで、
CTA債(カタストロフィー債)やフラッシュ・オーダーなどについて書かれていました。
CTA債というのは、天災などが起こった時に補償する代わりに、
何も起こらない時には、利回り15%程度の金利がもらえるそうです。
天変地異なので世界の情勢に左右されにくいというのが売り文句だそうで、
去年のリーマンショックの時にも、しっかり利益を出しているそうです。
朝倉さんは詳しくは言及されていませんでしたが、おそらくHAARPなどによって
意図的に起こされる天災(人災?)によって大損になるとの見解でした。
フラッシュ・オーダーというのは、0.0004秒で注文を出せる高速プログラムのことで、
小さな利益ではありますが、24時間フル活動することにより、
莫大な利益を得るというシステムトレーディングのことです。
おそらくゴールドマンサックスなども使っていると思われます。
監視委員会に引っかからないように構築されており、摘発不可能であるゆえに最強と言えます。
この問題が解決されなければ、ほとんどのデイトレーダーが壊滅すると思われます。
フラッシュ・オーダーを見分けるプログラムを早く構築し、
少しでも公平感のある相場になって欲しいと思います。
2009.11.21 ★★★★★
最終更新:2010年02月18日 22:06