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                                     サイモン・シン

17世紀にフェルマーというアマチュアの数学者が、『私はこの命題の真に驚くべき証明をもっているが、
余白が狭すぎるのでここに記すことはできない』などと言って、証明せずに後世に残された定理がたくさんありました。
後世の天才数学者が1つ1つ証明していったのですが、1つだけ証明できないものがあり、
フェルマーの最終定理と呼ばれるようになりました。
三平方の定理の2乗の部分をnに置き換えた時、n≧3の時には等号成立する自然数は1つもない
というのがフェルマーの最終定理であり、約360年の時を経て証明された経過を書いたのがこの本です。
証明されるまでにさまざまなエピソードがあり、ものすごい平易に書かれているので、
数学が苦手な人が読んでも理解できると思います。
証明出来なかった間にも、この問題を通して数学の発展に大きく貢献したみたいです。
最終的にアンドリュー・ワイルズが証明したのですが、フェルマーの最終定理を証明し終えた後でも、
その内容を理解できるのは世界に5人くらいらしく、当然、証明の細かい部分は全く載っていません。
面白いエピソードの1つに、オイラーは視力を失った後も暗算でどんどん新しい発見をしたというのがありました。
そのオイラーですら、n=3の時しか証明できなかったことを考えると、
フェルマーはものすごい賢かったのでしょう。ちゃんと証明書いといてくれよと思いました。

    2009.11.30     ★★★★★


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最終更新:2010年02月18日 22:07