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                                         大前 研一

大前研一さんの”東欧チャンス”以来のヨーロッパの分析本です。
大前研一さんは不安要素もあるけどEUは熱いといった視点で分析されていますが、
個人的には違うんじゃないかなといった印象を受けました。
世界各国を回っているだけあって、私たちでは知り得ない現地の情報や、
するどい分析が今回もされていました。
でも、増田悦佐さんがおっしゃっていたように、
『ヨーロッパは観光で食べていくしかない』ではないのかなと思います。
東欧諸国の財務状況には触れられていませんでしたが、
アイスランドと同じまたはそれ以上といった状況だそうです。
ユーロもこれからさらに下がって行くと思われます。
政治の表面的な部分を用いて分析しているように感じました。
大前研一さん自身が書いている『大前研一の「産業突然死」時代の人性論』という
コラムにも、本書が出版された後、EU初代大統領にメルケル氏ではなく、
無名のファンロンパイ氏が選ばれたことに対して、非常にがっかりしたと書かれています。
今回のこの世界恐慌も乗り切れるといったニュアンスで書かれているのも、
かなり甘いなと感じました。
この本は大前研一さんにしてはめずらしくはずれだった気がします。

  2009.12.21     ★★★★☆


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最終更新:2009年12月22日 09:46