チャールズ・スパポドック

私は、チャールズ・スパポドックさんのことを知らなかったのですが、
すごい優秀な人だという印象を受けました。
かなり良く分析されていて、しかも、日本目線で書かれているので、
コモディティの投資本としては稀にみる良書だと思います。
2007年に出版されているのですが、今、書かれているかのように当たっています。
金投資の本は、ぴんきりですが、かなり出回っています。
ですが、銀投資の本というのはかなりレアだという意味でも重宝されるべき1冊だと思います。
銀は金よりも金属としての利用価値が高く、
この15年間で残存量が1/10になってしまいました。
それゆえに、金よりもこれからの10年間は伸びるだろうと分析されています。
2007年時点で、アメリカの景気後退についても書かれており、
株式は下落し、商品は高騰すると分析されています。
また、日本はアメリカに過度の依存をしているため、
落ち込みが激しいとも分析されており、その通りになっています。
銀は実物で保管するとかさばってしまうのが難点です。
また金の方が、腐食しなかったりと保管に向いているのは事実だと思います。
ただ小口で始められたり、工業的に利用価値が高いのはかなりの利点だと思います。
つまり、投資するなら銀、安全資産として保有するなら金といった感じでしょうか。
チャールズ・スパポドックさん自身も銀を現物で持っていることから、
やはり、証明書は信用ならないということだと思われます。
この本に早く出会っていて、金投資をしていなければ、銀投資をしていたかもしれません。
さきほども書きましたが、とにかくお勧めです。

    2009.12.22     ★★★★★


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最終更新:2010年09月28日 10:37