石川 和幸
なぜ技術力は世界一なのに日本の製造業は儲からないのか?
私は、営業・生産管理システムに問題があると考えていましたが、
細かいところまではよくわかりませんでした。
石川さんは、日本の製造業が儲け損なう5つの理由を上げています。
①儲かるビジネスモデルが、戦略的にデザインできていない。
②SCMができていないため、無駄な在庫や生産能力を持ってしまう。
③儲けを損なう管理指標を設定している。
④製品に経営資源を集中し、儲かるアフター分野をおろそかにしている。
⑤ITが利益に貢献せず、金食い虫になっている。
ものすごく簡単に言うと、合理的でなく、細かい管理が出来ていないという感じだと思います。
SCMというのはサプライチェーンマネジメントの略で、
『必要なものを、必要なときに、必要なところに、必要なだけ』ということだそうです。
かんばん方式やJITなど、一見出来てそうですが、今回の危機でも、
過剰生産で在庫が積みあがってしまうことから、出来てないというのが現状だそうです。
知らなかったのですが、在庫にはさまざまな費用がかかるので、
在庫を持つと一般的には総在庫金額の20%程度の費用が言われているそうです。
利益率が低い産業だと在庫によるロスのせいで利益が吹き飛んでしまいます。
石川さんは、デルが優秀だと書かれていましたが、ドロップシッピングなどの
ネットビジネスも在庫を持たず優秀だと感じました。
また、アフターサービスが悪いのも指摘されていました。
個人的に、あまりいい経験がないことからも頷けます。
やはり、同じような金額で、同じような性能ならば、
アフターサービスや保証があつい方がいいでしょう。
差別化は良くないのかもしれませんが、アフターサービスにも金額に応じて差をつけて、
対応するという提案には賛成です。
この本を通して、かなりまだまだ改善点があることがわかりました。
この景気の悪い時にしっかりと改善して次の時代に備えて欲しいです。
2009.12.27 ★★★★☆
最終更新:2010年02月18日 22:10