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椹木 雪之丞






「おまえの父さんはロシアの軍人さんだったんだよ。」



椹木雪之丞10才。
これが母の最後の言葉となった。
その言葉はまた、果てしなく続く少年“雪之丞”の旅立ちの合図でもあったのだ。
「父さん、母さん、俺、きっと生きぬいてみせるからね。」
真っ白な雪原に少年の絶叫がいつまでもいつまでも響くのだった。


そして6年。今は彼の両親となった格闘技一家の寡黙な一員としての日々があるのみとなった。
ある時はみちのくの旅、またある時は日南の砂浜で一人星を見た。
そしてある時はロサンゼルスの大舞台で血まみれの父にしがみついて見た地獄。
ただ雪之丞の行くところ、どこでも友情が芽生えた。東京、横浜、そしてロサンゼルス。
強くならざるを得なかった少年はまた、人を愛さずにはいられない悲運の主人公でもあったのだ。


東京少年物語最後の一人「椹木雪之丞」
とうとうあなたの元へ登場です。





2005年12月25日 ドールズパーティ14




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最終更新:2008年06月03日 22:25