役割理論とは

役割理論はパーティーを構築する際に、特定のポケモンに対して、役割を持たせるポケモンで構築していく理論です。
要するに弱点を補い合うパーティーを構成していくってことですね。

役割とは主に受け、封じ、流し、誤魔化しに分類されます。
いきなり言われても難しいと思いますが

(簡単な例)
水ポケモンに対して草ポケモンを出す。
受け切れれば役割が持てることになります。
今度は出した草ポケモンに対して出てくるポケモンに強いポケモンを入れる。(炎、飛行ポケモン等)
という風に組んでいくのが役割理論に基づいたパーティーと言えます。


初心者の人には何を言ってるのかわからないと思うのでポケモンに例えましょう。

1ターン目
自分)ヤドラン・水/エスパー(波乗り、サイコキネシス、冷凍ビーム、怠ける)
相手)ゴウカザル・炎/格闘 (大文字、インファイト、めざめるパワー氷、真空波)

どちらが有利かは一目瞭然ですね。
ヤドランはタイプ一致で水技、エスパー技を放てる。ゴウカザルはタイプ一致の炎技、格闘技が半減されています。
この状態は自分にアドバンテージがあり、ゴウカザルはこのまま戦うとヤドランに勝てず、ゴウカザルを捨てるメリットがないので交代を強制されます(これを強制交換力が働くという)。 
相手はヤドランに繰り出せるポケモンを選択します。

相手はドレディアを繰り出した!
ヤドランの波乗り! (割合:23.4~27.5%)のダメージ!
ドレディアの体力は2~3割しか削られていません

次のターン
自分)ヤドラン 水・エスパー
相手)ドレディア 草 (花びらの舞、蝶の舞、眠り粉、めざめるパワー岩)

次のターン、ヤドランはドレディアの花びらの舞で倒されてしまう(割合:109.4~129.2%)為、交換を強制されます。
この後出しから相手のポケモンに有利に立てる状態をヤドランに対して役割を持っている。といいます。
今回の場合、強制交換力が働いている為、役割の分類は流しということになります。(詳しくは用語解説にて)

今度こちらはドレディアに強いポケモンを繰り出す必要があります。
というように有利なポケモンを繰り出して言ってアドバンテージを取っていくのが役割理論の基本となります。

ただし役割理論は金銀の時代に確立された戦法ですので、火力が上がりまくった現在の第5世代(ブラック・ホワイト)ではなかなか役割が成立せずうまく当てはまらないこともあります。
しかし、ポケモンシングル対戦の基礎とも言える理論ですので、覚えておく必要があります。
最終更新:2012年12月28日 18:03