けたたましいベルの音により、お茶会は中断させられた。
「火事? 爆発? 煙?」
AICEが窓から顔を出すと、下の階から炎が迫っているのが見えた。
「二人とも、煙を吸わないようにして! 逃げるよ!」
「あ、はい」
「分かりました」
三人は、非常階段を駆け下りる。
「しかし、一体誰がこんな……」
「そんなの、伯爵さんに決まってるじゃないですか!」
「伯爵は、村人でも信用出来なければこれぐらいやりそうな気もしますがマアとにかく逃げましょう」
火の周りはそれ程早くなく、三人はあっさりと校舎の外に出られた。
そこには、サングラスを掛けた男が立っていた。手にはマッチ箱。
「やっぱり伯爵が人狼だった!」
「AICEさんさっきと言ってることが違う!」
「あ……」
AICEはディス・リボルバーを取り出すと引き金を二回引いた。
パンパンと軽い音が響く。
「―――……」
サングラスの男は何かを言おうとしたが、頭に二発銃弾を受け、倒れた。
揺らめく炎が、血溜まりに沈んだサングラスの男を照らす。そこには。
【残り10人】
「さて、どうするか。一真、取り敢えず酒」
「はい」
男爵は、朝日を眩しそうに見ながら、カウンターへと座る。
「……おいなめねこ、お前何喰ってるんだ」
「俺特製の焼き肉丼ですが。男爵も食べます?」
「くれ」
「はーい」
なめねこは立ち上がると、厨房に入り、男爵の分の焼き肉丼を作り始める。
「さて、どうするかな。残り11人の内、4人はここにいる訳だが」
男爵はそう言うと、一真に渡されたグラスを一気にあおる。
「俺達が四人でここにいる限り、首輪が爆発することはないってことですよね」
「あれ、右さんがまともなことを言ってる……?」
「俺はいつもまともだよ! ひどいよなめねこさん!」
男爵に焼き肉丼を持って来たなめねこが、右の発言に驚く。
「今まで、どれだけなめねこが苦労して来たか解る発言だな……」
「なめねこさん……」
「何で二人とも、なめねこさんに哀れみの視線を向けるの!? おかしいよ! 俺、みんなが思ってるほどひどくないって!」
その時、不意に扉が開く。
「おはようございます」
「俺だってちゃんと言われたことぐらい出来るよ!」
右は入って来たxiwongに人狼チェッカーを向けるとスイッチを押す。
『どうやら05:xiwongは人狼のようだ』
「ほらー!」
右は勝ち誇ったように人狼チェッカーをみんなの方へ掲げる。
その瞬間、派手な銃声が轟いた。
【残り9人】