自分が百合なんだって気づいたきっかけを教えてください 第9章:必然の着信


279 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/17(日) 23:23:24.48 ID:UGoAkCUDo
   イ「そういえばさなえ、ご飯食べたしお風呂もう入っちゃう?」 
   
   一緒にお風呂に入るのが百合展開ではデフォだが、そうはいかないのが世の常 
   私だ先に入り、次にイカちゃんが入る順で風呂に入ることになった 
   
   イカちゃんが風呂に入っている間、これからどうやって告白展開に持っていくか考えた 
   
   1襲う 
   2「好きじゃああああ」と言う 
   3むしろ好きですと言わせる 
   
   悶々と考えてたら、私の携帯に着信が入った

280 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/17(日) 23:31:53.14 ID:UGoAkCUDo
   で、その携帯の着信相手は学生時代の友人A 
   本当はイカちゃんの家にお泊りする前は友人Aを含めた何人かと遊ぶ予定だった 
   けど、そいつらとは毎週の勢いで遊び倒しているし、 
   なにより私はイカちゃんとのお泊りが最優先だったからイカちゃんとの約束が決まった瞬間に、 
   申し訳ないけどAらとの遊びを断っていたのですよ 
   
   そんなAからの着信 
   遊び断っといて、無視するのも忍びないから一応出る 
   さ「はいもしもし」 
   A「さなえ、今何してんの!?」 
   さ「いや、だから前も言ったと思うけど友達の家wwww」 
   Aには久しぶりの友達と遊ぶから、と約束を断っていた 
   A「今からさなえの友達も誘って遊ぼうよwwww」 
   さ「いや、ムリムリ」 
   A「なーんで」 
   さ「ムリなものはムリだしwwww」 
   
   そんな押し問答をしていたら、いつの間にかイカちゃんが風呂から上がってきた

281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/17(日) 23:36:06.24 ID:4ViV41nIO
  A自重しろwwwwwwwww

   >>281 
   A、面白いしいい子だよww 
   ただ、最近彼氏いないからって私を遊びに誘い倒すんだよwwww 

282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[sage]:2011/07/17(日) 23:38:18.39 ID:wiv1dOqI0
  これはAルートも見えてきましたね

   >>282 
   コーラ吹いた 

283 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/17(日) 23:38:56.47 ID:UGoAkCUDo
   しかしそれに気づかない私 
   
   A「さなえ、次はいつ遊べんの?」 
   さ「予定が合えばいつでも会えるよ」 
   A「じゃ、来週は?」 
   さ「あー、来週は無理だww」 
   この時既に、来週はイカちゃんとお笑いライブ見に行く約束が立っていたんです 
   A「さなえ、付き合い悪いww」 
   さ「ごめんごめん、最近はちょっとアレだわww次絶対遊ぶからwwそれじゃww」 
   
   絶対だからー、なんて言うAを無視して、半ば無理やり通話を終了させた 
   
   イ「いまの、ともだち?」 
   髪をしっとり濡らしたイカちゃんが私の後ろに立っていた

285 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/17(日) 23:44:30.11 ID:UGoAkCUDo
   さ「え、イカちゃんもう風呂上がったの?」 
   やべぇ考えまとまってねーよやべぇ……と内心思う私 
   
   イ「うん、ちょっと話してるの聞いちゃった」 
   さ「あぁ、さっきの?うん、別にそんな大した話じゃないよww」 
   イ「ふぅん……」 
   
   とか言っていると再びAから着信 
   今度は無視を決め込もうとしたら 
   
   イ「さなえ、出なよ」 
   
   なんてイカちゃんが言うから仕方なく出る

286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/17(日) 23:46:56.74 ID:4ViV41nIO
  嫉妬しとるwwwwwwwwwwwwww
  イカちゃんかわいいよイカちゃんと

287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/17(日) 23:46:59.87 ID:eW0nrFNVo
  (´・ω・`)・ω・`) キャー
  /  つ⊂  \  怖いー

289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[sage]:2011/07/17(日) 23:48:52.38 ID:wiv1dOqI0
  一転してシリアス!

290 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/17(日) 23:52:56.24 ID:UGoAkCUDo
   さ「もしもしww」 
   A「さなえ、途中で電話切るなwwww」 
   さ「え、だって次は絶対遊ぶって約束してもう会話終わったじゃんww」 
   A「「だからその次っていつよww」 
   さ「いや、手帳いま持ってないからムリww分からんww」 
   A「来週はなんでムリなの?」 
   さ「お笑いライブ見に行くwwww」 
   A「さなえ、お笑いなんてキョーミないだろwwどうしたww」 
   さ「いいの、最近目覚めたの!」 
   A「なに?彼氏の趣味に合わせてるとか?」 
   さ「ねーよwwww」(半分正解だけど) 
   A「ふぅん。じゃ、取り敢えず再来週ってことで」 
   さ「分かった分かった、再来週ね」 
   A「絶対だからww」 
   さ「はいはい、絶対絶対ww」 
   
   強引に再来週の約束を取り付けられ、会話は無事終了した 
   これでこの日にAから電話がかかってくることもないだろう 
   私は一息ついた

291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage]:2011/07/17(日) 23:56:49.00 ID:4ViV41nIO
  気まずい…これは気まずい…
  スベスベマンジュウガニも逃げ出すレベル

294 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/18(月) 00:02:36.31 ID:HXtx1x8go
   イカちゃんは私に背中を向けたまま、長い髪の毛をタオルでポンポンさせていた 
   イ「大学の友だち?」 
   背中を向けているわりにはちゃっかり会話は聞いていたようで、 
   電話を切ると同時に話しかけてきた 
   
   さ「そ、クラブの友だちだよ。再来週遊ぼって。強引だよねタハハハ」 
   イ「ふぅん……」 
   イカちゃんの二度目のふぅんが入ったわけだけど、 
   何も感じない私はベラベラと話を続ける 
   
   さ「いやぁ、今日もAと遊ぶってなってたんだけど、イカちゃんと遊ぶからって断ったらいつ遊べんのって電話がきてさぁww」 
   イ「……」 
   さ「来週も私たち遊びに行くからムリじゃん、で、再来週ってなったww」 
   イ「……」 
   
   ここらへんで不穏な空気をようやく察知した私

297 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/18(月) 00:12:58.95 ID:HXtx1x8go
   さ「あの、イカちゃん?」 
   背中を向けたままのイカちゃんにソロリと近づく 
   イ「……さなえ、友達多いよね?」 
   さ「どしたの急に?」 
   イ「高校の時から思ってたけどさ、大学でも相変わらずだったんだね」 
   さ「いやいや、別に多くないし!むしろ少ないし?
     ほら、私は大学もこっちだったから大学の友だちが割と残ってるんだよね、だからそう思えちゃうだけじゃない?」 
   一生懸命否定する私wwwwww 
   必死wwww 
   
   イ「さなえは私が遊びに誘うと断ったことなかったけど、それって今みたいに無理させちゃってたんだ?」 
   さ「ムリとかないないない!全然ない!」 
   イ「でも、現に先約のあった友だち断ってこっち来たんでしょ?」 
   
   事実であるがゆえになにも答えられない私

298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/18(月) 00:16:39.30 ID:ni0nQ7s9o
  イカちゃんの方がさなえっぽい気がしてきたw

   >>298 
   イカちゃんの方がさなえってなんだよww 
   原作の性格のこと? 

304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方)[sage]:2011/07/18(月) 00:31:02.59 ID:ni0nQ7s9o
  はい、性格の事です
  でもそんな事もなかったかもしれないw

299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[sage]:2011/07/18(月) 00:17:25.70 ID:k+cDEaAp0
  これはピンチでありチャンスでもあるね

   >>299 
   ピンチとチャンスは表裏一体ってソクラテス以前から語られてきたことだろwwww 
   適当に行ってみたけどw 

300 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/18(月) 00:19:34.46 ID:HXtx1x8go
   イ「それって、私が前に言ったことが原因?」 
   
   それはイカちゃんがこちらで働くことになった頃である 
   地元でも、大学時代過ごした土地とも、全く関係の無い場所で働くことになったイカちゃん 
   当然、友人らしい友人はいなかった 
   休日は寂しい思いをしていると相談を受けた私は 
   「それじゃイカちゃんが暇している時は私を誘ってよ^^」 
   と答えた 
   
   イカちゃんの”前に言ったこと”ってのはそれを指していた

301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都)[sage]:2011/07/18(月) 00:23:21.66 ID:k+cDEaAp0
  なんだか凄く練られた百合小説でも読んでるかのような気分やで

303 :さなえ ◆Xdous6rwI2[sage]:2011/07/18(月) 00:29:29.92 ID:HXtx1x8go
   つまり、イカちゃんに友だちいなくて寂しがっていることを同情した私が、 
   日頃から無理してイカちゃんの誘いに応じていると思っちゃったんだよね 
   全然そんなことないのにねwwwwww 
   
   さ「原因とか言わないでよ、私はイカちゃんと遊びたいから遊んでるんだし」 
   イ「違うよ、さなえは優しいからそういう事言うんだよ」 
   さ「なんでそんな考え方になるのさww」 
   イ「さなえと私って高校の時からずっと一緒でしょ?」 
   さ「そうだね」 
   イ「大学も別々だったけどたまに遊んだりして、社会人になっても一緒でさ」 
   さ「うん」 
   イ「なんでそんなに私と一緒にいてくれるのかなって」 
   
   
   これは……ゴクリ









最終更新:2011年11月17日 18:21