百合系で萌えてしまうんだが・・・ 第13章:某には耐えられなかった

690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/22(金) 23:49:11.98 ID:/0BMBqxA0
   申し訳ない、待たせた
   再開だ


703 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/22(金) 23:58:55.94 ID:/0BMBqxA0
   紅茶を飲みながら考えていたんだ
   
   何でこんなに近くにいるのに、あの子に触れることすら出来ないんだろうと
   
   あの子は某に抱きついてきたりするが、某はそれが出来ない
   
   触れてしまったら甘えてしまう
   
   きっとこの想いが止まらなくなるから
   
   だから触れちゃいけないんだ、と
   
   
   でも、触れたいなと思う某がいる
   
   某はあの子の一番じゃなくていいから、ただ傍に居てほしい
   
   そう思っているんだ
   

707 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 00:02:23.67 ID:6vriptqR0
   ふと気付くと、涙が零れていた
   
   紅茶の中にポタポタ染みてしまい
   
   きっとしょっぱくて飲めたものでは無かっただろう
   
   嗚咽が漏れるような涙ではなく、ただ自然に目からポロポロと零れてしまう
   
   
   だから、自分では止められない。我慢が出来ない。
   
   
   今帰って来られたら非常に困る状態に陥ってしまうんだが、某の涙は止まらなかった
   
   座布団を抱えて、ひたすら流れる涙と一緒に時間を過ごした
   

713 : ◆r0iVxBwh6I :2008/02/23(土) 00:08:05.13 ID:6vriptqR0
   いつまでも涙が止まらない事に某、少々困っていた
   
   そうこうしているうちに、インターホンが鳴った
   
   …あの子が帰ってきてしまったんだ
   
   泣き顔を見られるのは恥ずかしいし、泣いている理由だって自分でも原因不明なんだ
   
   どう説明していいのか分からない
   
   某、泣きながらも少々混乱していた
   

714 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 00:12:00.58 ID:6vriptqR0
   玄関を上がる音が響いてくる
   
   某はせめて泣き顔を見られないように、ドアに背を向けて迎えるという悪あがきをしてみた
   
   「ういぃ〜〜w 外寒いぃ〜〜〜wwww プリン買ってきたよ〜w」
   
   と、後ろから朗らかな声が聞こえてくる
   
   振り向いてはいけない
   
   振り向いてはいけないと何度も心に強く言い聞かせた
   
   某、きっとひどく情けない顔をしていただろうから
   

718 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 00:17:41.01 ID:6vriptqR0
   「お〜い!w ただいま〜〜!!」
   
   「…おかえり」
   
   「どうしたの? 何か面白い番組でもやってたの?w」
   
   「…うん、テレビ、面白いのやってる、よ」
   
   某、しゃくりを上げてしまった…
   まさか涙が喉にまで影響があるとは予想外
   普段泣かない身だから、いざという時にどうすればいいのか分からない
   
   「○○…何か、あった?」
   
   「…い、や。…別に」
   

725 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 00:23:55.30 ID:6vriptqR0
   もう駄目だった
   
   某には耐えられなかった
   
   切なくて、もう本当に切なくて死にそうになっていたんだ
   
   件の子が後ろで立ち尽くしているのが雰囲気的に分かる
   
   きっと困っている、戸惑っている
   
   友人が泣いていると自分も泣きそうな顔をする優しい子なんだ
   
   だから、某なんかの為にそういう顔を見せてほしくない
   
   どうしよう、どうしようと焦る心だけが先走ってしまっていた
   
   
   …ふと、背中に温かい感覚を覚えたんだ
   

735 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 00:33:10.19 ID:6vriptqR0
   何なんだろうと思ったが、すぐに気付いた
   
   件の子が某にゆっくりともたれかかって来ていた
   
   「何か…あったんでしょう?」
   
   そう言われては、もう嘘は付けない
   
   だけど、本音も言えない
   
   ただ「うん…」と首を下げるしか出来なかった
   
   「夜遅くに遊びに来るなんてどうしたんだろう、と思ったら…
    詳しくは聞かないから。…頼ってくれてありがとう」
   
   
   涙が止まらなくなった
   
   優しさが嬉しかった
   
   いきなり泣き出すなんて気持ち悪いはずなのに、受け入れてくれて嬉しかった
   
   切なかった、胸を掻き毟りたくなるくらい切なかったんだ
   
   でも、それでも嬉しさだけは誤魔化せなかった
   
   
   体育座りで背中合わせだった[[某と件]]の子
   
   某は背中の温かさを感じながら声を押し殺してポロポロと泣いて、件の子はただジッと待ってくれていた
   

738 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 00:34:41.09 ID:aybjYBuiO
  違う!件違うよぉおぉぉおおおぉお!!!!!!

740 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 00:37:11.53 ID:qB0k+MKb0
  これは辛いな

741 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/02/23(土) 00:37:32.82 ID:jL/vC84lO
  もう駄目だ!もう駄目だ!!もう駄目だああああああああああああああああああ!!!!!!!

  うわああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!









最終更新:2010年01月28日 18:30