『二十一世紀の資本主義論』 岩井克人 2000年 筑摩書房
この本の中の知識も知らずに、金融危機についてサークルで話していた自分が恥ずかしい。
というより大学の一般教養でこの著書を取り扱うべきだと思う。
2000年に書かれたにもかかわらず、現在の米国発金融危機を予想している。その上、1990年代からの流れがわかりやすく書かれている。何日付の新聞かわからなくなったが、2008年10月中旬の朝日新聞「経済危機の行方」では岩井先生がさらに簡潔に述べている。
今まで私は単純に、投機=悪だと考えていた。
しかし、岩井先生いわく「貨幣それ自体が純粋な投機」たどいう。
貨幣は、将来その貨幣を誰かが食べ物や車といった価値のある品物と交換してくれる、という予想のもとに成り立つ。
このことがもう一種の投機なのだ。
確かに!!私は貨幣の意味すら知らなかったんだ!とショックに・・・。
そして岩井先生は続けて「資本主義全体が投機であり、本質的に不安定だ」と述べている。
では資本主義が悪なのか?誰かが昔言ってましたね。「資本主義は一番ましだ」的なことを。
新聞では、この先どうすればいいのかという質問に対して、「セカンドベストを目指すしかない。危機のたびに、国家資金の注入や、ある程度の規制などの対策でパッチワークをするしかない」とあった。
具体的な策はないんだと少しがっかり。ディベートでも金融工学の転換が話題になったが、何か思い切った世界の転換が始まらないかなぁ。
(・・・。社会がおもしろくない、誰かおもしろい事件を起こさないかな~という若者の思想に近いな・・・)
最終更新:2008年10月28日 03:05