MicrosoftがYahoo!に買収提案をもちかけたことについて、Googleが買収阻止の体制を見せている。
なぜMicrosoftがYahoo!を買収したいのか。
なぜGoogleが買収を阻止するのか。
Yahoo!はどう思っているのか。
声明をもとに見ていきたい。
Microsoft
「オンライン広告市場は、1人のプレーヤーによる支配が続いている」
「オンライン広告産業は、たった1人の強いプレーヤーではなく、2人以上のプレーヤーがいたほうが、顧客や広告主によりよい価値や本当の選択肢を与えられる。 MicrosoftとYahoo!は共同で顧客とパートナーニーズを満たし、競争力のある選択肢を提供できる」(リリースより)
「われわれはYahoo!を大いに尊敬している。両社が一緒になり、オンライン広告市場でより高い位置に付けることで、ユーザーや広告主に対して、エキサイティングなソリューションを提供できる。この提案は、顧客やパートナー、それぞれの株主によりよい価値を届けられる」
「Webによってわれわれの生活やビジネス、社会は変わった。Yahoo!は、他に比類ないスケールのサービスやインフラを構築するパイオニアの役割を果たした」
「このすばらしい2社を組み合わせれば、2社がそれぞれ単独では達成できなかった、幅広い経験を、ユーザーに届けられる」
「MicrosoftとYahoo!の合併はインターネット検索とオンライン広告における強力なナンバー2企業を確立し、より競争ある市場を作り出す。それ以外のシナリオは、インターネットにおける競争を減らすだけだ」
「Googleは世界の検索広告市場で約75%のシェアを持ち、Web検索では米国で65%以上、欧州で85%以上のシェアを持つ。MicrosoftとYahoo!のシェアは米国で合わせて30%程度だ」
ソフトバンクとの関係の深いYahoo!の日本法人について、「現状のYahoo!が持っている関係を理解し、関係を変えることはない」と語った。
Google
「MicrosoftとYahoo!が合併すれば、インスタントメッセージング(IM)とWebメールのアカウントで圧倒的なシェアを持つことになる」
「コンシューマーが競合企業の電子メール、IM、Webベースのサービスを自由に利用できないよう、PCソフトウェアにおける独占を利用して不当な制限を加えることができるのでは?」
「MicrosoftのYahoo!への敵対的買収は憂慮すべき問題を投げ掛ける。これは単に財務的取引、1社が別の会社を乗っ取る以上のことを意味する。インターネットの基本理念であるオープン性とイノベーションを残せるかどうかという問題なのだ。」
「1 月31日に発表された敵対的買収については、これらの疑問に対処するための十分な時間をかける必要がある。われわれはインターネットのオープン性、選択、イノベーションを重要なものと考えている。われわれはインターネットユーザーにとっての利益を第一に考えており、そうであるべきだ。だから、この買収提案は十分に調査し、代替案を探るべきである。」
Yahoo!
「今後の戦略と株主価値の最大化という観点から、取締役会が慎重かつ迅速に検討する」
コメント
日本ではソフトバンクとの関係からかYahoo!のシェア率が他国よりも高いから、MSの言う「Googleの一社独占」は「?」という感じでした。
しかし世界でのweb検索市場シェア率は77%と2位のYahoo!16%を大きく引き離している。
他者の見解でおもしろい記事が載っていた。
<Windham Financial Servicesの最高投資戦略責任者であるポール・メンデルソーン氏は、この取引は筋が通っていると評する。
「Yahoo!はGoogleとの競争で困難を極めている。いい提案金額であるかどうかは別に、Microsoft以上の値を指せるところはないだろう」と同氏。
Microsoftによれば、両社が一緒になることによるシナジー効果で、少なくとも4つの分野で年間10億ドルを生むことができると述べている。
米国の株式取り引きブローカー企業Executionのトップであるティム・スモールズ氏は、両社の連携によるメリットについては期待薄だとしている。
「びっくりだ! 縮小しているビジネス(Yahoo!)にこれだけのプレミアムを投じるのは法外なものに思える。個人的にはMicrosoftとYahoo!のシナジー効果でGoogleに追いつけるとは考えられない」
はたしてYahoo!はどういう結論をくだすのでしょう・・・?
最終更新:2008年04月28日 15:37