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穀物急騰の悪循環 厳しいアジア (2008.4.11)

今日は朝日新聞(4月11日)の「ワールドけいざい」の記事をピックアップします。
バターがない、小麦が高いが高い・・・。私たちを悩ます穀物急騰・原油高。

世界銀行のロバート・ゼーリック総裁によれば
「穀物とエネルギー価格の上昇によって、現在33カ国が社会不安の危機にさらされている」
らしいのです。

この記事では穀物急騰のアジアへの影響を取り上げています。

(4月11日付朝日新聞から要約)

穀物急騰 アジア圧迫

穀物などの世界的な価格上昇が、アジア各国の貧困層を直撃している。生活苦からデモやストライキが起き、不安定な状況をさらに悪化させかねない状況だ。米の主要生産国も、国内の物価対策のため輸出の制限に乗り出し、影響は輸入国に波及している。

インド

状況
年8~9%の高成長を遂げるインドだが、貧困層はなお、全人口の3割近くを占める。
日雇いで働くAさんの収入は月2千ルピー(約5千円)。
穀物価格は今、1キロあたり20ルピー。
小麦やコメなどの価格はこの半年で1.5~2倍に高騰。
食料品だけでなく、世界的な燃料・原料高で、鉄鋼製品などあらゆるものが値上がりしている。
インフレが収まらない。

政府の対策
昨年2月、小麦の輸出を禁止し、今年3月末にはコメの輸出を、一部高級米を除いて禁止。
(インドは世界3位のコメ輸出国)
国内の需要を満たすため、食用油の輸入関税撤廃。

ベトナム

状況
昨年12月に物価上昇率が年率12%を超え、アジアで最も高い水準。
賃上げを求めるストライキ多発。

政府の対策
今月2日、コメの輸出制限を打ち出す。
(ベトナムは世界2位のコメ輸出国)
→(国内の冷害もあって価格が上昇し、インフレの要因になっているため)

ベトナムやインドがコメの輸出を制限したことで、コメの国際価格は急上昇し、指標となるタイのコメの相場は1週間で20%も上昇した。直撃を受けたのが、世界最大のコメ輸入国、フィリピンだ。

フィリピン

状況
米価は数か月で2~3割上昇、国産米もコスト高が響き価格が上昇。

政府の対策
ベトナムとの間で3年間の安定供給を約束する覚書を交わし、「十分な供給量がある」
とアピール。

穀物価格上昇の背景

世界的なこくもつ価格の上昇について、先進国では、中国やインドなどの新興市場による需要の急増が値上がりの「主犯」とされがち。しかし、ネルー大学(インド)のアルン・クマール教授は
「原油急騰は、米国が作り出した中東の不安定な情勢による影響が大きく、それが穀物急騰にも影響している。インド国内についていえば、経済自由化に舵を切った91年以来、農業分野への投資をおろそかにしてきた影響も大きい。」


コメント

アジア諸国の政府の対応はなかなかいいですね。
日本は暫定税率の廃止による対策だけで、穀物急騰については・・・・?
農水省が輸入小麦と国産小麦との差を修正して、農家が安定的に生産に取り組めるように、と国産小麦の価格を値上げ方向に誘導する政策を打ち出したみたいです。
日本はストも少ないしそこまでひっ迫してないからですかねぇ・・・。

やっぱり中東の威力ってすごいですね。中東の不安定→原油急騰→穀物急騰。
悪循環です。

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最終更新:2008年04月28日 15:45
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