元国立民族学博物館長 佐々木高明氏 朝日新聞「私の視点」より要約
18世紀以前
近代国家は「一国・一民族・一言語」を標榜し建設された。
18世紀
西欧近代国民国家は政治権力握った主要民族が他の民族を抑圧し、主要民族を優等民族、他の民族を劣等民族とする民族差別を生みだした。
19世紀
人類文化は野蛮・未開から文明へ直線的に進化し、西欧以外の諸文化は、その線上に位置づけられた。
20世紀前半
各地の諸民族の文化はそれぞれ内的完結性と独自の価値を持つことに気づくようになる。文化の共生を理論づける
文化相対主義の考え方が生まれた。
20世紀後半
従来の西欧の知の在り方は「支配者の倫理」にすぎない。少数者の人権の尊重・民族の共生などが西欧を支配する新しい思想として定着。→先進国の品格
国連は90年代に先住民について政策を次々と打ち出した。
昨年9月「先住民族の権利に関する国連宣言」を採択。
⇒宣言は、「文化、アイデンティティ、言語、労働、健康、教育、
その他の問題」に対する彼らの権利と同様に、個人と共同の先住民の権利を順に説明する。宣言は、自身の慣習、文化と伝統を守り、強化し、彼ら自身の必要性と目標に合わせて彼らの発展を続行するために、先住民の権利を強調する。 同宣言は、先住民に対する差別を禁止し、それは彼らを心配させる全ての問題への彼らの完全で有効な参加を、そしてまた、彼らの権利を明確に保持し、彼ら自身が目指す経済・社会的開発の継続を促進する。
最終更新:2008年05月03日 02:50