4 :いんでぃくす迷作劇場:2009/10/30(金) 19:43:17
これは今から千年もむかしむかしのお話。そしてこの国ではない、どこか別の国のお話です。
むかしむかし、一人の少女がさるお妃の女性にお仕えしておりました。
彼女の名前は清翔子納言、しかしここでは翔子納言と呼びましょう。
翔子「一騎君のお稲荷さんを揉みたいなぁフヒヒw」
どこか別のS子さんに似ている気もしますが、気にしないで下さい。
彼女は同じく宮廷に勤める一騎という青年に想いを寄せていましたが、何故か上手くいきませんでした。
ひとつには一騎青年が歌劇舞踊の少女二人組・麗美琴(れみこと)に夢中なせいもあります。
しかし、もうひとつ厄介な問題が。
真矢「あら~。また翔子納言は変態発言してるんだね~♪」
翔子「うぬっ…腹黒真矢がナメた口を!」
翔子納言には仕事上でも恋の上でも宿敵が存在していました。
宿敵の名前は真矢式部、翔子納言のお妃様とは別のお妃様にお仕えする少女でした。
この二人はいつも何かと張り合う間柄で、火花を散らす毎日。
真矢「翔子納言が私にかなうはずないんだよ~♪早くお里に帰って、春日井くんと結婚すれば~」
翔子「うきーっ!!」
そう宿敵とはいえ、翔子納言はこれまで真矢式部に連戦連敗。これ以上ない負けっぷりでした。
いつもの様に口喧嘩でも負けてしまった翔子納言は、知恵を絞って考えに考えます。
翔子「真矢式部をぎゃふんと言わせて、一騎君のお稲荷さんを我が物にする方法は…」
ノザ子「翔子納言ちゃん、ノザ子喉が渇いたんだけどぉ…」
翔子納言がよからぬ知恵を絞っていると、お仕えするお妃様・乃茶子(ノザ子)中宮から声が掛かりました。
翔子「中宮様、私今忙しいので勝手に水でもお茶でも飲んで下さい」
ノザ子「…全然忙しそうに見えないけど」
基本的に善人な乃茶子中宮様は自分でお茶を入れ、翔子納言にもお茶を出した上に翔子納言の相談に乗ります。
やれやれ、どちらが主だか分かりません。
ノザ子「ふぅん…」
翔子「私、悔しいですよぉ…あの腹黒真矢式部をとっちめるいい案ないですかねぇ…」
ノザ子「ん~…今、みんな退屈してるから、何か面白い文章を書いてみればいいと思うよぉ」
翔子「そ れ だ」
その日からせっせと机に向かうと時間の許す限り文章を書き始め、翔子納言は一巻の文章を完成させました。
翔子「フヒヒwwwこれで私は有名人ww一騎君のお稲荷さんは私の物なのよぉフヒヒヒヒwww」
ノザ子「凄ーい、たった三日で完成させちゃったよぉ…」
5 :いんでぃくす迷作劇場:2009/10/30(金) 19:44:54
ここで翔子納言が書き上げた文章の一部を見てみましょう。
なお諸般の都合上、現代語訳にしてあります。
春はあけぼの。
次第に白んでいく時間に忍び込んでゆくと、寝間着の裾からお稲荷さんが覗いている。
黒みがかった(ピー)が(ピー)して(ピー)してるのがイイ!!(・∀・)
夏は夜。
月が出ている時は言うまでもない。闇夜でも蛍が多く飛んでるのは忍び込むのにイイ!!(・∀・)
また、1・2匹ほのかに光って飛んでいくのもムード的にイイ!!(・∀・)
そんな日は雨が降ってもイイかも(大きな音を出しても聞こえにくいし)
秋は夕暮れ。
夕日が差す中、山が近く見える時間に鳥がねぐらに急ぐのを横目に忍び込むのはどきどきする。
まして雁が連なるように人に紛れて忍び込むのは実にどきどきだ。
日没後、風の音や虫の音を聞きながら、お稲荷さんを揉むのは何ともいえないものだ( ´∀`)
冬は早朝。
雪が降ったのは言うまでもない。下がたいそう白いのも、とても寒い日に忍び込むのも冬の朝にふさわしい。
昼になり寒さが緩んで嫌々仕事をすると、仲の悪い女の顔を見なくちゃいけないので、感じ悪いけど Д ゜)、ペッ
ノザ子「…ってこれはマズいよぉ!!こんなの見せたら怒られるだけじゃ済まないよぉ!!」
翔子「大丈夫ですよぉ。みんなに大ウケ間違いないですから!」
ノザ子「…それはいくらなんでもないよぉ」
しかしウケました。
ノザ子「嘘だぁ!?」
翔子「フヒ-wこの翔子納言の文才をみんなが認めた証拠ですねぇフヒヒww」
まあ何故ウケたのか現在でも分かりません。ただこの時代の若者が、相当娯楽に飢えていたとは考えられます。
翔子納言は知人のうっかりこと宇雁中将(ザイリン)や北方将軍(ノーザ)をはじめ、様々な人達に絶賛されました。
ザイリン「いや翔子納言君、君は大したものだ。忍び込む人間の機微が赤裸々に語られている」
ノーザ「お稲荷翔子納言にこんな才能があったとは驚きだぜ!」
翔子「いやあこれしきの事…この翔子納言にかかればちょちょいのちょいですよぉフヒヒヒヒww」
6 :いんでぃくす迷作劇場:2009/10/30(金) 19:45:33
さて面白くないのは真矢式部。格下の翔子納言がちやほやされる、それは真矢式部にとって屈辱でした。
真矢「腹立つなー!あのアホ翔子納言が誉められるなんて~!!」
ルル「いいんですか?このままだと一騎さんは翔子納言のものですよ」
シホ「真矢式部ならばあれ以上の傑作が書けるはずだ」
真矢「うん♪傑作書いて一騎くんを(実家に)お持ち帰りだよ~♪」
主の瑠々(ルル)女御や同僚の志保(シホ)式部に励まされ、闘志に燃える真矢式部。
やがて彼女も大作恋愛絵巻物を書き上げました。
ルル「わ…真矢さん大胆な描写ですね(///)」
シホ「む…これはぐっと来る物が(///)」鼻血ブー
真矢「えへ~♪妄想で書いちゃったけど、なかなかいいでしょ~♪」
しかし、この作品に激怒したのは、女官長・椅子平瑠(イスペイル)様。
何故か「様」付きですが気にしないで下さい。
イスペイル様「けしからん!こんな破廉恥な物を書いたのはどこの誰だ!?」
翔子「真矢式部らしいですよぉ(フヒヒwこれで真矢式部を追い出せるw)」
この時を狙った姑息な翔子納言のチクリで真矢式部は窮地に立たされました。
イスペイル様「真矢式部!こんな破廉恥な物を書いたのはお前か!!」
真矢「いっ!!え、えと…あの…その…」
総士「僕です。僕が真矢式部にゴーストライターを頼みました」
なんと総士という若者が真矢を庇い、罪を一身に背負ったのです。
イスペイル様「な…ほ、本当なのか?」
総士「はい」
イスペイル様「事実なら仕方ない…」
総士『これでいい。真矢式部の罪を被ることが出来たんだ…』ハァハァ
哀れ無実の青年総士は裁きの上、都から瀬戸内へ流罪の身になりました。
総士にしてみれば愛する真矢式部を庇い、覚悟の上の処分でしたが。
真矢「何で皆城くんはあんな嘘言ったのかな~?ま、一騎くんと離れ離れになんなくてツイてるよね~♪」
肝心の真矢式部は全く気付いちゃいません。
その後友人総士を追って一騎は地方へ赴き、翔子納言と真矢式部も後を追って地方の土となりました。
翔子納言の作品には名前がありませんでしたが、無実の総士の名前をとって…
『M総士』
と名付けられ、現在まで伝わる当時の生活を知る貴重な資料となりました。
おしまい。
オチが苦しいのは本人が一番分かっている
最終更新:2009年11月08日 20:37