424 :長だるいの・1:2010/09/20(月) 22:06:35
【いんでぃくす☆】
マユ「あーあ、いいなー
ルイスちゃん背が伸びて」
ジョシュア「マユさんだって伸びてると思いますよ、身長」
マユ「ふぇっ!?ジョシュアさんいたんですか!?」
ジョシュア「はい。さっきから。お茶どうぞ」
マユ「あ、ありがとうございます……。うん。美味しいです」
ジョシュア「そう言っていただけると嬉しいです。凄く練習したので」
マユ『……美味しいって言ってほしい人がいたのかな?やっぱりお兄さん?』
カノン「ジョシュア、私にもくれないか」
ジョシュア「はーい。カノンさんもお疲れ様です」
カノン「すまない」
ジョシュア「成長期のことですけど、女性は基本的に10代前半に迎える場合が多いので、マユさんもそろそろだと思いますよ」
マユ「本当ですか?わぁ、早く来ないかな」
カノン「だがいきなり大きくなったら服のサイズに困らないか?」
ジョシュア「それもそうですね。マユさん、大きい服持ってますか?」
マユ「それはまだ、です」
カノン「では買いに行ったほうがいい。大きくなってから焦るのでは遅いからな」
ジョシュア「そういえば2駅先のデパートが安売りに入るって新聞の広告に書いてましたね。次の休み一緒ですし、お付き合いしますよ」」
マユ「い、いえ私まだ……」
カノン「そうした方がいい。最近何かと物騒だからひとりでは危険だろう」
マユ「だから、あの」
ジョシュア「開店と同時とまでいかなくても早いほうがいいですよね。お昼も向こうで食べましょう。それと………」
マユ「なんで行くことがもう決まっちゃってるんだろう……………………」
425 :長だるいの・2:2010/09/20(月) 22:07:33
【デパート】
乙姫「良かったねマユちゃん。レベッカに見つからなくて」
マユ「え?…………あ!どどどどどどうしよう!」
乙姫「大丈夫。レベッカは今日一日中仕事だし私と総士が一緒にいてあげる」
マユ「ありがとう乙姫ちゃん!」
咲良「ついでにアタシもいたりするのよねー」
マユ「咲良さん」
乙姫「今日は休み?」
咲良「そ。こんなところでまで知った顔に会うとは思ってなかったから少し驚いたかな」
乙姫「そうね。でもこれでレベッカも怒らないわ」
マユ「……不思議だな。レベッカさんみたいな大人の人がどうしてあんなにやきもきするんだろう。
レベッカさんから見たら私やルイスちゃんなんて全然子供で相手にならなさそうに見えそうなのに」
咲良「分かっててもどうしようもないくらい好きなんじゃない?……なんでそこまで好きなのかは分かんないけど」
乙姫「本人も分かってないんじゃない?」
マユ「ふぅん。……………………………私も、それくらい誰かを好きになったりする日がきたりするのかな」
咲良「それはそうと、」
シン「はああぁあ!?兄が何たるかも分かってないお前がなんでマユの兄貴面してるんだよ!!」
ジョシュア「知ってます!兄とは敬愛すべきパーフェクトな存在です!僕はその修行中なんです!」
シン「……な、なかなかいい心がけじゃないか」
ジョシュア「はい。パーフェクトな兄の下で育ちましたから」
総士「二人ともいい加減にしないか。他の客に不審がられているぞ」
咲良「なんでシンまでいるのかなぁ……」
乙姫「屋上で大きな催し物があるの。だから警備員割増なんだって」
咲良「催し物か。何だろ。ヒーローショーとか?」
マユ「お兄ちゃん、仕事服で騒いだら怒られるんじゃ…………」
ヴァン「お前は仕事中に何やってんだよ」ゴチン
シン「いって!」
ヴァン「じゃあな。お前らあんまり騒ぐなよ」
総士「気をつけます」
ヴァン「あとお前、兄貴に夢見すぎ」
ジョシュア「えぇー!?そんなことないですよヴァンさん!」
426 :長だるいの・3:2010/09/20(月) 22:08:36
【服飾売り場】
ジョシュア「……イスペイルさん、和服デーとか作ってくれませんかね」
マユ「え?」
ジョシュア「いいと思いません?内装もメニューも全部和風にして落ち着いた空気のいんでぃくす☆」
マユ「いいと思いますけど、どうしていきなり、」
総士「そこの和服の展示で思いついただろ」
ジョシュア「当たりです!」
咲良「安直~」
マユ「でも着方知らないです」
ジョシュア「なら僕が教えてあげます!男性物でも女性物でもばっちりですよ」
マユ「ジョシュアさん、日本人じゃないのに詳しいですね。緑茶も美味しいですし」
ジョシュア「シノさんが日系の人でしたので。たくさん教えてもらったんです」
咲良「ならあとはイスペイルさんに頼むだけですね。ジョシュアさんががつんと言えばすぐに通るんじゃないんですか、今なら」
ジョシュア「酷い誤解です。僕はイスペイルさんのやりすぎに怒ったりはしますけど経営方針に口出ししたことなんてほとんど……」
『本日のご来店、誠にありがとうございます。本日14:00から、屋上広場で×××××の祭典があります。ご来店のお客様は是非…………』
ジョシュア「あ、何かあるみたいですね」
総士「ああ。相当大掛かりなことをするらしい」
乙姫「私たちはそれを見に来たのよ」
ジョシュア「なら僕たちも行きましょうか」
咲良「そうね。マユ、もしかしたらシンが真面目に働いてるところ見れるかもしれないわよ」
マユ「え、それは…………見てみたいです」
427 :長だるいの・4:2010/09/20(月) 22:09:31
【いんでぃくす☆】
ピン、ピロピロピロピン♪
剣司「お、咲良からメール」
イスペイル様「そういえば朝から外出していたな。何をしているんだ?」
剣司「えっとですねぇ……、なんでかジョシュアさんとマユと総士と乙姫と合流して今は化粧品売り場だそうです」
イスペイル様「団体さんになっていたか」
ザイリン「うむ。流石ジョシュア君。マユ君と出かけると聞いた時は新たなフラグかと思ったが早々にクラッシュか」
翔子「フヒヒwマユちゃんのことを思えばそっちの方がいいですよぉ。普通の女の子ですもん」
ザイリン「そうだな。ジョシュア君の周りは何かと濃い。マユ君では太刀打ちできないだろう」
剣司「一番濃い人たちが何言ってんだか……。あ、写真も来てますね。ほら」
つマユと乙姫のメイク姿
イスペイル様「おお。なかなかいいではないか」
翔子「ちょっと背伸びした感じがかわいいですねぇ」
ノーザ「店員にやってもらったのか?」
剣司「いえ、ジョシュアさんだそうで……」
ノーザ「……なんであいつそんなことまで出来るんだよ」
翔子「フヒヒw知らないんですかノーザさん。ジョシュア君は常連さんによく化粧とかされて遊ばれてるんですよぉ」
ザイリン「自然に覚えてしまったんだろうなあ」
イスペイル様「うむ。いい傾向だな。この調子で満喫して気力を補充してもらわなくてはな」
剣司「明日からまた仕事ですもんね」
イスペイル様「違う。来週末の実験のためだ。1日中付き合ってもらう約束だからな。万全でいてもらわねば」
ノーザ「お前が自分の都合でシフト変えるから時々とんでもない日程になってる時あるよな」
ザイリン「文句を言わない層のシフトが特にな」
イスペイル様「う、煩いぞ!そういうセリフはサボらなくなってから言え!」
剣司「ジョシュアさんって何のかんのでイスペイルさんに甘いよなぁ……」
ショウコ「フヒヒwそういうところもお母さん的ですよねぇww」
428 :長だるいの・5:2010/09/20(月) 22:10:09
【デパート・屋上】
ザワザワガヤガヤ
総士「すごい人だかりだな」
乙姫「うん。これくらいいないと盛り上がらないもの。楽しみだな」
ジョシュア「はぐれたら大変なことになりそうですね。マユさん、手を繋ぎましょう」
マユ「えっ!?それはちょっと……」
乙姫「総士。私も手」
総士「………………………」
咲良「繋いでやりなさいよ」
ジョシュア「意地悪言ったら駄目ですよ総士君」
総士「……………仕方がないな」
乙姫「♪」
咲良「それで、あの人型のメカが祭典の目玉?」
マユ「大きい……」
総士「5m、といったところか。少し不安定そうに見えるが、大丈夫か?」
ジョシュア「確かになんというか……………あれ?あのメカ見たことあります。イスペイルさんと設計図で見ました」
乙姫「じゃああれはイスペイルが造ったものなの?」
咲良「危なくない?それ」
ジョシュア「いえ、僕たちが依頼されたのはエンジンの部分だけなのでなんとも……」
咲良「そっか」
ジョシュア「あとイスペイルさんの名誉のために言っておきますけどイスペイルさんは真面目にやれば凄いんです。
ただちょっと思い付きが突発的で後先考えない場合が多いから迷惑なマッドになるだけなんです。
それを除けば本当に素晴らしい方なんですよ」
乙姫「好きなのね」
ジョシュア「はい。僕はイスペイルさんの一番助手ですから」
乙姫「ふぅん」
マユ「……お兄ちゃんいないな。ここにいないのかなぁ………」
総士「広いし人も多い。探して歩いてみよう」
429 :長だるいの・6:2010/09/20(月) 22:10:56
ザワザワ ガヤガヤ ザワザワ ガヤガヤ
客1「…………なあ、なんかあのメカおかしくね?」
客2「そう言われれば……いや、演出かもよ」
客1「うーーん………なんつーかさ……なんつーか…………」
ザワザワ ガヤガヤ
ザワザワ ガヤガヤ
総士「……会場の空気がおかしいな。一度出た方がいいかもしれない」
ジョシュア「はい。総士君、咲良さん。マユさんをお願いします。僕はメカのほうを見に行きます」
マユ「そんなことしたら危ないですよ」
咲良「杞憂かもしれませんよ」
ジョシュア「杞憂なら杞憂でいいんです。そっちの方がいいです。部分的にとはいえ僕は開発に係わっているので……」
メカ「$%&###”?・。*%’’’$#”$$@,,,」
客1「暴れだしたぞ!」
客2「逃げろ!!」
ワーワー キャーキャー
ジョシュア「皆さんは先に逃げていてください!」
マユ「待って!ジョシュアさん!」
咲良「ひとりで行ってどうなるって、」
総士「待つんだ要!僕たちは出た方がいい」
咲良「ほっとけっての!?」
総士「隣にいる人間のことを考えるんだ」
咲良「あ…………」
マユ「私よりもジョシュアさんが」
咲良「……分かった。出よう」
マユ「咲良さん!」
乙姫「大丈夫だよマユちゃん。強い強い警備員さんがいるから。安全なところで待とう?」
430 :長だるいの・7:2010/09/20(月) 22:11:50
メカ「%%”#”””&%;:;:;:;://///..$%’’・:@、\.」
ヴァン「……こりゃ特別手当が付いても安いな」
ジョシュア「ヴァンさん!」
ヴァン「あ?邪魔だ。引っ込んでろ」
ジョシュア「制御系のコードは全部首の裏に束ねられています!全部斬って下さい!」
ヴァン「首の裏ぁ?」
ジョシュア「はい。僕が見た設計図通りなら頭部に全システムが詰まってます。だからそこが切断されれば暴走も出来ないはずです」
ヴァン「……お前の上司が造った奴かアレは」
ジョシュア「誓って違います!イスペイルさんはこんなミスしません!!」
ヴァン「……………………」
ジョシュア「……………………」
メカ「@`%$##&&+・*・****&’#@@”#%%%;.,:;,.+-;;--」
ヴァン「とにかくぶった斬りゃいいんだな」
ジョシュア「はい。お願いしま、」
メカ「|||||||$%&$%%&$%&$%&?+*@@@;:@;・-#”’``%%」ドカッバキッ
ジョシュア「わわわっ」
ヴァン「ちっ、意外と速いな」
ジョシュア「ヴァンさん、今援護を………!」ゴッ(床に踵を撃ちつける)
ヴァン「いらねーよ。靴に何仕込んでんのか知らねぇけど……」
シューン
ジョシュア「サンクションズチャージ、メカイスペイルさん!です!」
メカイスペイル様「転移完了。目標捕捉」
ヴァン「肝試しのヤツか!?っつかさっきの兄貴の真似かよ。どんだけ兄貴好きなんだよ」
ジョシュア「大大大大大好きですっ!!」
ヴァン「……ああそうかい…………。まあいい。さっさと終わらせるぜ」
431 :長だるいの・8:2010/09/20(月) 22:12:27
【デパート内】
乙姫「ジョシュア。終わったのね」
ジョシュア「はい。ヴァンさん大活躍でした」
咲良「よく建物もったって感じの振動でしたよ。お疲れ様」
ジョシュア「そうですね。あのメカもヴァンさんもメカのイスペイルさんもあんなに暴れたのに凄い耐久値です。さ、そろそろ行きましょう」
マユ「……………………」
ジョシュア「マユさん?」
マユ「あ、足が……動かなくて…………」
ジョシュア「……恐かったんですね。もう大丈夫ですよ」
総士「落ち着くまでもう少し休んでいこう」
乙姫「おんぶしてあげたら?ルイスちゃんにはしたんでしょう」
咲良「何で知ってるの」
マユ「あの、ジョシュアさん」
ジョシュア「なんでしょう」
マユ「お兄ちゃんには、会いました?怪我とかしてませんでした?」
ジョシュア「……すみません。シン君には会いませんでしたので分かりません」
マユ「そう、ですか……」
咲良「きっと別のところで誘導とかしてたのよ。大丈夫だって」
マユ「そうだと、いいんですけど……………」
ジョシュア「マユさん」
マユ「……はい」
ジョシュア「シン君のところ、行きましょうか」
【警備員室】
ヴァン「あーあ。疲れた疲れたっと」
シン「お疲れ様です。報告書、書いておきましたよ」
ヴァン「悪いな……………ん?」
マユ「お疲れ様です。お邪魔してます」
ヴァン「何で妹がいるんだ」
シン「それが俺のことが心配だって言ったらしいんですよ。まだまだ甘えっ子なんですよ~」
マユ「……すみません。お邪魔して…………」
ヴァン「別にかまわねぇよ」
【いんでぃくす☆】
カノン「それで、マユを置いてきたのか」
ジョシュア「はい。僕がどんなに兄さんを目指していても本物には敵いませんから」
カノン「そうかもしれないが、血の繋がりとはそれほど気にする必要はないと私は思うぞ」
ジョシュア「そうですか?」
カノン「ああ。私はお姉ちゃんともお母さんとも血は繋がっていないが本当の家族だと思っている」
ジョシュア「……………」
カノン「それにいんでぃくす☆の皆のことも仲間だと思っているし家族だと思っている」
ジョシュア「……そうですね。僕もそうです」
カノン「お茶、もう一杯くれ。土産の菓子によく合う」
ジョシュア「はい。喜んで」
432 :長だるいの・9:2010/09/20(月) 22:13:27
【帰り道】
サラサラ シトシト
マユ「お兄ちゃん。傘、2本買ったほうが良かったんじゃないかな」
シン「何言ってんだよ。余るだけだから1本で十分だよ。ほらもっと近付かないと濡れるぞ」
マユ「うん」
シン「腕組んだっていいんだぞ」
マユ「……それはいいや」
シン「ちぇー」
サラサラ シトシト
マユ「ねぇ、お兄ちゃん。和服って好き?」
シン「和服?」
マユ「ジョシュアさんがね、いんでぃくす☆でやりたいんだって。和服の日」
シン「あーーーー、分かる分かる。洋系の人って好きだよな、そういうの」
マユ「それでね、私も着てみたいからイスペイルさんにお願いしてみようと思うの(今日迷惑かけたこと、これでお詫びにならないかなあ……)」
シン「じゃあ俺も頼んでみようかな。マユの着物姿は俺も見たい」
マユ「本当!?ありがとうお兄ちゃん!」
シン「ああ。マユもステラも絶対似合うぞ。写真いっぱい撮ろうな!」
マユ「うんうん!……あ、でも着方教えてもらわないといけないからまた迷惑かけちゃう。でも…………」
シン「マユ?何か言ったか」
マユ「何でもないよ。……そうだ!腕組んであげる」
シン「いいのか!?」
マユ「いいよ。今日は嬉しいから」
シン「ははははは。俺も嬉しいな~」
サラサラ シトシト
サラサラ シトシト
最終更新:2010年09月23日 14:03