クエスト名 |
Randomizer(Classic/Modern/Super) |
バージョン |
2.50 |
製作者 |
HeroOfFire |
アクション難易度 |
■■■■□□□□□□ 4 |
謎解き難易度 |
■■■■■□□□□□ 5 |
ボリューム |
■■■■■■■■■■ 10 |
個人的評価 |
92/100 |
寸評 |
発想の勝利 ZC界のRogue系? |
概要
まず、本作はその他のクエストとは大きく趣向が異なる。
一見するとよくある本家マップを使用した改造・リメイク系ゼルダなのだが、なんとダンジョンやフィールドで手に入るアイテムの配置が全てランダムなのである。
本来なら開始直後に手に入るはずの剣も然り。マジカルロッドだったりロウソクだったりとシュール&カオス。
バージョンがClassic/Modern/Superの3種類あるが、ほぼマイナーチェンジだと思っていい。(一応Superが最新版)
ゲーム性は本家と同じのいわゆるNESスタイルで、淡々とダンジョンを攻略していくだけだが、どちらかと言うとフィールドとダンジョンに散りばめられたアイテムを収集してコンプリートするという要素が強い。
フィールドマップは上記の通り本家ゼルダとほぼ同じだが、表と裏の2枚が存在する。
ダンジョンは本家ゼルダの表(1st)・裏(2nd)+ZCでリリースされた3rd/4th/EX1st(Superでは3rdの代わりにEX2nd)の各9ダンジョン、計45ダンジョン(!)が存在し、各ダンジョンは表or裏フィールドに元のクエストと同じ場所に存在する。
また、剣Lv1はランダムではなくある所定の位置で手に入るようになっている。
アクション詳細:敵は基本的にレベルが上がるごとに強くなるように配置されているが、同じレベルでも1stより2nd以降は厳しめの配置が多い。また裏フィールド上の敵も強いので、最初は表フィールドで1stのダンジョンをクリアしていくのがやりやすいだろう。
レベルが上がっていくとVer2.5仕様の上位敵がバンバン出てきたりするが、よほどアイテム運が悪くない限りは強力な武器や装備が早いうちから手に入るので難しくなりにくい。
ちなみに所持アイテム(恐らくハート数と服と剣のLv?)によって敵が若干変化するようだ。
謎解き詳細:フィールドのほとんどのマップに何かしらの隠し要素がある。怪しい木や壁はどんどん調べよう。(ドア修理ジジイも多いので注意)
ダンジョン内は初代形式なので謎解き要素としては地下通路・爆弾通路・壁抜けだけでマップと照らし合わせればそれほど苦労はしない。ただ、後半は一方通行が増え、いやらしい配置も多い。
評価ポイント
何と言ってもそのゲーム性の異端っぷりに驚かされる。たいしたギミックがあるわけでもないのだが、アイテムルームにたどり着く度に訪れるドキドキワクワク感はとても斬新で楽しい。
また、虱潰しに探してアイテムをコンプリートしていくという楽しさも他のクエストとは一味違っている。
ZCにおいて「凝った作り込みこそが全て」といった風潮の中で、これだけシンプルで何も考えずに楽しめるものが出てきたというのは驚かされる。
ここ最近のZCの中でも非常に手の込んだ仕様であり、いくらランダムと言ってもハシゴがないと取れない場所にハシゴを設置等といった不具合がないようにアイテムの配置はかなり細かい部分もしっかり考慮されているようだ。
45(+α)のダンジョンとフィールド上のアイテム集めも含めると非常に内容量は多い。更に言えば、最初からやり直せば当然全く違うアイテム配置になるので展開も変わってくる。常に新鮮味のある周回プレイができるというのも大きな魅力かもしれない。
難点
当然だが序盤で強いアイテムがどんどん手に入ることもあり、最序盤でハンマー・赤服・マスターソードみたいな無茶苦茶な装備になることもある。逆に使いものにならないクズアイテムが連発してやたら厳しい展開もあり、ゲームとして楽しめない可能性がある。
とは言えそれが本作の魅力でもあるので、一概に悪い点とはいえない。
ダンジョンの形と場所を本家や3rd等のクエストからそのまま流用する形を取っているため、それらをプレイ済みの人間からしてみればいわばネタバレ状態でプレイすることになり、探す楽しみという点でやや興ざめする部分もあるかもしれない。
総評
柔軟なアイデアとそれを実現する開発力が綺麗に噛み合った作品。これといった大きな難点もなく、非常によく出来ていると言える。
最終更新:2014年11月14日 07:00