| クエスト名 |
TLoZ:Ballad of a Bloodline |
| バージョン |
2.10 |
| 製作者 |
CastChaos |
| アクション難易度 |
■■■■■■□□□□ 6 |
| 謎解き難易度 |
■■■■■■■□□□ 7 |
| ボリューム |
■■■■■■■■■□ 9 |
| 個人的評価 |
65/100 |
| 寸評 |
演出に凝った力作系クエスト CastChaos氏独特の調整 |
CastChaos氏による2.10クエストとしてはかなりの後発タイトル。
2.10での名作とされるThe Hero Of Dreamsをかなり意識した感じがあり、ストーリー重視の進行と擬似ムービーの多用、独自の演出など2.10の中で詰め込める演出要素は全て詰め込んだという印象。
ゲーム上特徴的なものとして主人公KnilとヒロインのMyraの二人で冒険をするという設定。当然ながら二人のキャラを操作するというわけではなく、プレイヤーはKnilを操作し、要所でMyraが画面上に現れてストーリーを進行する、という形になっている。その際にMyra側にHPや当たり判定はなく、言ってしまえば演出上のキャラ(背景の一部)と捉えて問題はない。
フィールドマップ数は表裏2枚+小さめのフィールド外マップが複数なのだが、1画面上に多重層になって入り組んだ形の場所も多いのでかなり広く感じるだろう。
フラグを多用しており、フィールド上が変化することもあってかSelectボタンによるマップ表示が一切使えないようになっている。
アクション詳細:フォールドでもダンジョンでも基本的に適正な装備に対して弱めの敵がほとんど。ボスもオリジナルながらかなり緩め。戦闘面で詰まることはそれほどないと思われる。が、要所でいきなりダメージの高い敵やトラップが配置されるケースが多くあり、いきなりピンチになったりすることはありえるので注意したい。
謎解き詳細:しょっちゅう道を塞ぐユニットが配置されており、基本的に道具を総当りして進めていくことになる。が、レンズさえ手に入れればほとんどの仕掛けが見えてしまうので急激に難易度が下がる。レンズ無しなら難易度9以上あるだろう。
進行も、次の目指す場所がわかりにくかったりとスムーズには行きにくい。
評価点
とにかく凝っているの一言。コンパスを取るのすら独自の画面演出があるのだから徹底している。
様々なタイルを用いての世界観の演出は圧倒的。
ダンジョンやフィールドのマップも独自の画像で表現されており芸が細かい。
ゲームの流れは本家神々のトライフォースのような方式なのだが、本家と違い紋章3つ集めるだけでもかなりのボリュームがあり、トライフォースを手に入れるまでにも相当な時間がかかる。
ハートのかけらも各地に点在しておりプレイにかかる時間はかなり多い。
難点
剣はすぐに手に入るものの、そこから何をすればいいのかわからない状態がしばらく続く。障害物の除去手段が視覚的にわかりにくいので、序盤は「何をすればいいか」というより「何が必要」かすらもわかりづらく、目的が見えてこない。
会話などでヒントを出してくれることもあるが、民家等を総当りで探す必要があったりと面倒。またStory-drivenタイプでありがちだが、長いストーリーの進行の中にヒントや道標が出てくることが多いので、興味が無い人間からすれば飛ばし読みするところにいきなりヒントが出てくる形で鬱陶しい。
前述にもあるが、仕掛けのトリガーがとてもわかりにくい。同じような岩でもトリガーが爆弾だったり蝋燭だったりと、規則性が視覚でわかりにくいため詰まると推理よりも総当りで臨むしかない。
問題はその数が多すぎるため、ちょっと進む度に総当りといった感じでスピード感がなくストレスが溜まりやすいし、爆弾やMPは有限であるために探しづらい。
が、かなりの序盤で(オプションながら)レンズが手に入り、仕掛けはほぼ全てレンズで明かされることになるので極端に難易度が下がるし面白みもない。というよりレンズ無しでは恐らくまともに進まない。
オプションアイテムを前提にした作りの上に、そのために作業感が強くなってしまうなのはいただけない。
また、アクション面でも大半の場所では控えめな調整なのに、急にハート4つ奪うダメージ床が出てきたりとチグハグな感じを受ける。中盤からはどこへ行ってもダメージ床だらけになってウンザリしてくる。
特に、フィールド中に強制的にタートナックやウィズローブと戦わせられるトラップ演出があるのだが、剣Lv1、緑服、ハンマーなしの状態で黒タートナックの相手をさせられたりと明らかにバランスがおかしい。
序盤から必須アイテムをショップで購入するケースが多く、序盤は特にSボムを大量に使わせる点、後半は500ルピー以上の必須アイテムを複数買わせる上に、通過するのに500~999ルピーorハートの器1つ必要という部屋がダンジョンごとに毎回のように出てくる。普通にプレイする限りハートを減らして進めることになるだろう。通常のクエストではそのような進行は取らないだけに理不尽に思える。
おまけに後半はお金を落としやすい敵がそれほど配置されていないのでルピー集めもかなり苦痛である。
Selectによるマップ表示がなく、非常に不便。マップが割と入り組んでいる上に右往左往させるタイプのクエストだけに、無駄にグルグルと探索させられることになるのは致命的に思える。
ストーリー性の追求もあってか、事ある度に一方通行の強制イベントが多い。あるエリアに閉じ込められてクリアしない限り身動きすら取れないといった閉塞感が常に付きまとう。
また二度と元の場所に戻れなくなるケースや、戻れるにしろかなり先の話であったりと、そこでやり残したことがあると最悪手付かずになる。大半のプレイヤーからすれば周回プレイを前提としている訳じゃないのでそういった分岐は不親切に感じる。
演出なのか難易度調整なのかわからないが、色使いが暗かったりド派手だったり、霧や雨で画面を覆って見難くするといった面が非常に多い。1つや2つならわかるが、後半は大半がそのような感じで単純にプレイしにくい。常に目を凝らしながらプレイさせられる感覚でストレスを覚えてしまう。
総評
演出で凝っており、ボリューム満載で頑張っているのは十分伝わるが、まず目に付くのはプレイのしにくさ。とにかく不親切で独りよがりな設計が目立ってしまう。
purezcのレビューにおいて、作りこまれた作品は大抵高評価を受けるのだが、この作品に関しては低評価が多いことからもユーザーにとって遊びやすさがいかに大事かが伺える。
全体的に悪趣味というか底意地が悪い仕掛けが多く、難易度自体は高くない割に妙にストレスフルで疲れるのはいかがなものかと思う。
余談だが、作者のCastChaosはだいぶナルシストな性格のようで、他者が上げたプレイ動画などにまで延々と作品の補足や自慢点を語っていたりでなかなかに鬱陶しい。もちろん評価には反映していないが、設計が独りよがりなのもそのせいか、とは思う。
最終更新:2015年06月26日 19:09