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The Hero of Dreams

クエスト名 The Hero of Dreams
バージョン 2.10
製作者 Shoelace(MBWChampion)
アクション難易度 ■■■■■■■□□□ 7
謎解き難易度 ■■■■■■■□□□ 7
ボリューム ■■■■■■■■■□ 9
個人的評価 88/100
寸評 purezc内での評価No.1
ZC随一の完成度の高さ

概要

Shoelace氏による2.10のクエスト。purezcでは圧倒的な人気を誇り、レビュワーほぼ全員が最高評価をつけるという凄まじさ。
Story-drivenタイプのクエストで、進行中に会話や回想イベントなどが多く含まれており、かなりストーリーに寄せている。
フィールドはメイン1枚にサブが複数くっついていてそれなりに広く、進行は各ダンジョン毎にサブイベントをこなしてからダンジョンに進めるタイプ。
ボスは特殊なグラフィックタイルを活用した擬似的なオリジナルボス。
その他オプション的なサブイベントもそれなりに多く、ボリュームは相当なもの。

評価点
  • 作り込みの凄さ
2.10のクエストとしてはギミックの数や内容が圧倒的であり、擬似フラグを多量に使うなど、制約がある中でCombo(ギミックの組み合わせ)をうまく使い、演出一つをとっても細かいこだわりが感じられる。
特にわらしべイベントのような形で複数の建物を行ったり来たりしてイベントを進める形が自然に多数組み込まれており、ストーリー進行をより濃密なものにしている。

  • 仕掛けに対するアイデアの質とバランスの良さ
ダンジョン毎の仕掛けの見せ方がとてもうまく、どのダンジョンでもオリジナリティに溢れる凝ったギミックが多く驚かされる。2.10でここまで多様なアイデアを考えて実装するのは大変な労力だろう。
また、その配置の仕方も突拍子もない謎解きの連発ではなく、しっかりと趣向を持ちプレイヤーが学習しながら進める形になっている点で非常にデザインが秀逸だと言える。

  • マップデザインの安定感
これだけのボリュームながら全体的に配置に無理がないものが多い。デザインとしても見た目に良いし、進行度に依って行ける場所の制約はあるものの、箱庭感もさほどなく冒険している感じはキッチリ出ていると言える。

難点
  • 局所的にゲームバランスが微妙
全体で見ればアクション・謎解きともに難易度はそれほど厳しくないのだが、急激に難しくなる箇所が割りと多く、特にボス戦は明らかにバランスの取れていないものが多い。
というのも序盤からハート2つ~4つ持っていかれるような設計が多い上に、攻略パターンが見えてこなかったり避けようがない攻撃パターンもあったりで理不尽な点も見受けられる。
あくまでタイルを活用した擬似ボスであるせいで表現に限界があり、詰みパターンがあったり逆にギミックが上手く作動せずに完封勝ちで来てしまったりと不備と感じられる部分も目に付くのが残念。
後半は特にダメージ床を多用したゴリ押しに近い物が多く、ストレスのたまりやすい配置が多い。

  • 後半はやや強引な配置が多い
これはある程度仕方ないのだが、後半はアイデアが尽きた感があり、同じ仕掛けの使い回しのようなものがやや目立つ。
また、前述のように後半はダメージ床を多量に使うことでアクション難易度を上げるといった雑な調整になってしまっていて、ハート4つ持っていかれる床が多量に設置され即死が当たり前、詰みパターンもありというのはさすがにやり過ぎに見える。
補足すると、2.10では既存の敵キャラしか配置できないために後半は赤服+マジカルソード+ハート20個というような装備になるとハートを出しやすい青(黒)タートナックはもはや餌だし、ウィズローブもたいして怖くない。かと言って白ウィズ・デスタート・緑オクタといった最強クラスの敵だと強すぎるしテンポも悪くなる。要するにろくな敵が用意されていない。
その為に敵配置だけでまともにアクションでバランスが取れるような調整にするのは難しいという面は確かにあり、コンベアで足場を不安定にしたり、服に依存しないダメージ床に頼るなど多くのクエストがその部分で調整しきれていないという実情がある。

  • ストーリー重視による弊害
コンセプト上ある程度仕方がないのだが、進行に関係のないストーリーのためのセンテンス一つ一つが長いために進行のテンポが悪い。また次の目的地などがその中で示されることも多々あるために聞き逃すと進行自体がしにくくなるというデメリットはStory-drivenタイプのクエストには常に存在してしまう。
個人的にはその部分をうまく解消できるかも重要だと思うので減点対象にした。(一応ある程度は推理して進められるケースも多いのでそれほど大きなマイナス面ではないが。)

その他
クエストの内容かどうかは微妙なので評価外にしたが、音楽の選曲には賛否別れるかもしれない。大部分はゼルダの既存曲やそのアレンジといった定番と、RPG系のゲームミュージックから引っ張ってきたものが多く、クエストにマッチしたものが多い(中でもLv.5ダンジョンのVenus Lighthouseは評価が高い)が、
一方で洋楽をそのままMIDIにしたもの等も多く使われており、MIDIだけに音がショボい上にゲームミュージックとしてマッチしていないという批判も数多くある。どうせならゲームミュージックで統一したほうが良かったのかもしれない。

総評
2.10での集大成といっていいレベルの出来なのは間違いなく、ZCにハマった人間ならプレイして損はないだろう。
アクションバランスの取り方にやや難はあるものの、謎解きの部分の構造は概ね良好で、難易度の割にはストレスは比較的少ないと言える。
ここではストーリー性は評価しないが、かなり細部までこだわった展開なのでその手の話が好きな人はしっかりストーリーも読みながら進めたほうが楽しめると思われる。そういった意味でもボリューム感は満載で、やりごたえは十二分にある。

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最終更新:2016年07月08日 02:47