091913版
君のキャラクターはキャラクター作成時に選んだ
クラスに就き続けることを義務付けられているわけではない。レベルを上昇させる際に、君はマルチクラスによって他のクラスによって与えられる利益や特徴をつまむことができる。君はちょっとだけ新しい特徴を加えただけで主としては元々のクラスのメンバーのままでい続けることもできるし、あるいはまるっきり別の道へと踏み出し、かつて就いていたクラスへは二度と戻らないこともできる。同一レベルの単一クラスのキャラクターと比較して、君はある事柄への集中を犠牲にする代わりに多才さを手に入れる。
マルチクラスのやり方
君がはじめてマルチクラスを行なうことを決定したとき、君が属する既存のクラスの新しいレベルを獲得する代わりに、君は異なるクラス1つを選び、そのクラスの1レベルを獲得する。新しいクラスのレベルは既存の能力に重なり、君のキャラクターの合計レベルは君のすべてのクラス・レベルの合計である。
たとえば、ゲイリーは4レベル・ファイターをプレイしている。5レベルに達するのに十分な経験点を手に入れたとき、ゲイリーはファイターとして成長させ続ける代わりに、彼のキャラクターにマルチクラスをさせようと決めた。ゲイリーのファイターはデイヴのローグと長い時間を共に過ごし、副業として地元の盗賊ギルドに腕っ節を頼まれて仕事をいくつかこなしてきた。ゲイリーは彼のキャラクターにマルチクラスとしてローグ・クラスを取得させようと思い、それによって、彼のキャラクターは4レベル・ファイターかつ1レベル・ローグとなった(しばしばファイター4/ローグ1というように記述される)。
君がレベルを獲得していくに従い、君は新しいクラスを成長させ続けることもできるし、元のクラスに戻って成長させることもでき、さらに別のクラスとしての成長を始めさせることすら可能であり、すべてはそのキャラクターの成長の仕方次第である。
前提条件
新しいクラスの条件を満たすには、「表:マルチクラスの前提条件」に示されているように、そのクラスの
能力値の前提条件を満たしていなければならない。ゲーム開始時のキャラクターが持った完全な訓練期間を持たずに新しいクラスを取得することは、君が素早い学習をしなければならなかった事を意味しており、著しく高い能力値に反映されている天性の適性を要するのである。
表:マルチクラスの前提条件 |
クラス |
能力値 |
クレリック |
【判断力】15以上 |
ドルイド |
【判断力】15以上 |
バード |
【魅力】15以上 |
バーバリアン |
【筋力】13以上、【耐久力】13以上 |
パラディン |
【筋力】13以上、【魅力】13以上 |
ファイター |
【筋力】15以上 |
モンク |
【敏捷力】13以上、【判断力】13以上 |
メイジ |
【知力】15以上 |
レンジャー |
【敏捷力】13以上、【判断力】13以上 |
ローグ |
【敏捷力】15以上 |
レベル上昇
レベルを獲得するための経験点の必要量は、常に君のクラス・レベルではなく、合計キャラクター・レベルに基づいて決定される。そのため、君がクレリック6/ファイター1であるなら、8レベルに達するだけのXPを獲得してはじめて、ファイターとしての2レベル目やクレリックとしての7レベル目を取得することができる。
ヒット・ポイント:君は新しいクラスの1レベルより後のレベルで得られるヒット・ポイントを得る。1レベル・キャラクターであるときにのみ、そのクラスの1レベル時のヒット・ポイントを獲得する。
ヒット・ダイス:君はヒット・ダイスのプールに、君の全てのクラスによって獲得するヒット・ダイスを合わせて加算する。もしヒット・ダイスが同じ種類のダイスであるなら、単純にそれらを合わせてプールすることができる。たとえば、ファイターとパラディンはどちらもヒット・ダイスがd10であるため、パラディン5/ファイター5であるなら、君は10d10ヒット・ダイスを持つ。もし君のクラスが異なる種類のヒット・ダイスを与えるなら、それらを別々に記録しておくこと。たとえば、もし君がパラディン5/クレリック5であるなら、君は5d10と5d8のヒット・ダイスを持つ。
習熟ボーナス:君がマルチクラスするとき、君の習熟ボーナスは、君のクラス・レベルではなく、合計のキャラクター・レベルに基づいて決定される。全てのクラスのレベルを互いに合算し、そのレベルのキャラクターとして習熟ボーナスを得る。たとえば、ファイター2/ローグ2なら、君は4レベル・キャラクターとして習熟ボーナスを獲得するので、それは+2となる。
習熟:君はマルチクラスしたときには新しいクラスの習熟すべてを獲得する。
クラスの特徴:あるクラスで新しいレベルを獲得したときには、君はそのクラスの項で説明されているクラスの特徴を、そのクラスのレベルに基づいて獲得する。この一般則にはごく少数の例外がある:“神性の利用”、“追加攻撃”、そして“呪文発動能力”である。
神性の利用
君が元々“神性の利用”のクラスの特徴を有しており、その特徴を与える別のクラスのマルチクラスをしたなら、君はそのクラスによって与えられる“神性の利用”の効果を獲得するが、“神性の利用”の追加の使用回数は得ない。追加の使用回数は、それを君に与えるとされるクラス・レベルに達したときにだけ与えられるのである。たとえば、君が6レベル・クレリック/4レベル・パラディンであるなら、君は休息するまでに2回“神性の利用”を使うことができ、それを使用するときそれぞれに、両方のクラスから利用可能な選択肢のどちらでも選ぶことができる。
追加攻撃
君は下記の条件の1つを見た舌ときに、“追加攻撃”のクラスの特徴を得る。
- ファイター・クラスのレベルを5レベル得た。
- “追加攻撃”の特徴を持つ任意のクラスのレベルを合計で8レベル得た。
いったん“追加攻撃”を得たなら、君がファイター・クラスを11レベル獲得しない限り、それ以上の“追加攻撃”は得ない。
呪文発動能力
君の呪文発動能力は、部分的には君の呪文発動能力を持つクラス全てのレベルを合算したものに依存しており、また別の部分では個々のクラスのレベルに基づいている。
修得呪文数と準備数:君がどの呪文を修得しており、何を準備できるかは、それぞれのクラス別々に決定される。たとえば、もし君がバード4/メイジ3であるなら、君はバード・クラスのレベルに基づいて、2つのバード初級魔法と3つの1レベル・バード呪文を修得している。君の呪文書には3つのメイジ初級魔法と8つのメイジ呪文が含まれており、その内2つ(君がメイジとして3レベルに達したときに獲得した2つ)は2レベル呪文であるかもしれない。君は毎日4つのメイジ呪文を準備できる。
1日の呪文数:君の1日の呪文数は、クレリック、ドルイド、そしてメイジ・クラスのレベル全てと、バード、パラディン、そしてレンジャー・クラスのレベルの半分(端数切り捨て)を合算して決定する。この合計値を使い、「表:マルチクラスの1日の呪文数」を参照にして君の1日の呪文数を決定する。
この表では、君が発動できるよりも高いレベルの呪文が含まれる結果になるかもしれない。例によって、君は自分が修得しているか、あるいは準備している呪文を、より高いレベルで発動するために、より高いレベルの呪文数を使用することができ、それによって、より強力な効果を獲得しうる。
たとえば、君が前述のバード4/メイジ3であるなら、君は5レベル・キャラクターとして呪文を発動する(1レベル呪文4つ、2レベル呪文3つ、3レベル呪文2つ)。しかしながら、君は何ひとつ3レベル呪文を修得しておらず、2レベル・バード呪文も修得していない。君は自分が修得している呪文を発動するために、これらの利用可能な呪文数を使用することができる。
魔法能力値:君のクラスの1つに属する呪文を発動するとき、君はそのクラスの魔法能力値を使用する。もし君の複数のクラスに属する呪文を発動するなら、どのクラスの魔法能力値を使用するかを自分で選ぶことができる。
習熟と呪文発動能力:君のクラスの1つに属する呪文を発動するとき、君はそのクラスで特定されている条件を満たした場合にだけ、習熟ボーナスを適用できる。たとえば、クレリック呪文を発動するときには、君は聖印をはっきりと掲げた場合にだけ、その呪文に習熟ボーナスを適用できる。君の複数のクラスに属する呪文を発動するときには、それらのクラスの1つでも条件を満たしている限り、習熟ボーナスを適用できる。
表:マルチクラスの1日の呪文数 |
レベル |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
1 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
2 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
3 |
4 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
4 |
4 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
5 |
4 |
3 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
6 |
4 |
3 |
3 |
― |
― |
― |
― |
― |
― |
7 |
4 |
3 |
3 |
1 |
― |
― |
― |
― |
― |
8 |
4 |
3 |
3 |
2 |
― |
― |
― |
― |
― |
9 |
4 |
3 |
3 |
3 |
1 |
― |
― |
― |
― |
10 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
― |
― |
― |
― |
11 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
― |
― |
― |
12 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
― |
― |
― |
13 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
1 |
― |
― |
14 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
1 |
― |
― |
15 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
1 |
1 |
― |
16 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
1 |
1 |
― |
17 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
1 |
1 |
1 |
18 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
1 |
1 |
1 |
19 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
1 |
1 |
1 |
20 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
1 |
1 |
1 |
1 |
最終更新:2014年06月13日 22:07