
個の変数が

が
(1)
を満たしているとする. ここで

は

とは無関係な量とする. もし

が変数として互いに独立な量であるならば,上式が成り立つのはすべての

が

の場合に限られる. しかし,次のような

個の独立な条件が

に課せられているときの

を考える.
(2)
ただし,係数

は

とは無関係とする. このとき独立に動かすことのできるのは

個の

である. それはどれでもよいので,

をとることにする. 残りの

はこれらの1次結合で与えられることになる.
(3)
これを最初の式に代入し
(4)

が独立変数であることを考慮すると
(5)
しかしこの式は

について対称な形の式になっていない.
ここで任意の

に対して (1) と同等な式
(6)
を考える.

の任意性を考え,

として,連立方程式
(7)

,
の解を採用する.(6) からは

が消えて
(8)
ここで

の独立性により,その係数はゼロとなる.
従って,

について対称な形の
(9)
が導かれる.
最終更新:2013年10月26日 15:21