
個の質点の位置ベクトル
が,

個の独立な条件式
(1)
に従うとする.
(1) の結果,系を記述するために必要な独立変数の数は

になる.それを適当に選んで

とかくことにする.ここで

で
(2)
このような

は,系を記述する上で通常の座標概念を一般化したものであって,
一般化座標(generalized coordinates) とよばれる.
束縛条件が課せられると,

はこれに従わねばならない.そうなるためには別の力

が加わっていなければならない.
各質点について無限小の変位

を考える.時間が止まったままの変位,
仮想変位(viratual displacement) として考える.

は,束縛条件があるから勝手にとることはできない. 任意に動かせるのは

個の独立変数

であって,それらの無限小の仮想変位

の結果として,

が与えられたとみるべきである.
束縛力によってなされる仕事は
ここで,この仕事が

の如何に関せずゼロ,つまり純粋に束縛力のみを通して,系のエネルギーが外部に放出されたり,逆に系にエネルギーが外から注入されたりすることはないものと考える.このような束縛は 滑らか (smooth) であるという.
このことから
が導かれる.
と

のスカラー積をつくり

について和をとると
束縛力

は消去され,

個の方程式
を得る.
に着目してこれを解けば,

が時間の関数として与えられる.
最終更新:2013年11月10日 15:17