フェルボンの国はメシュカル島の南部に位置し、知識を貴ぶ国である。
二番目に滅亡したこの国は、戦略、戦術、そして傭兵の使い方が巧みで、危機的状態を何度も跳ね返していたが、最終的にはその知識が逆に自分の首をしめた形で滅亡する。
ダンドールの知力を甘く見て、乾坤一擲の勝負で見る見る内に衰退してしまった。
これは戦事に対して優良な知識を使い、経済に対しての方向性が見いだ無かった為、計算されていた収入が削れる毎に想定されていた計画が次々と実施不可能となった所以であろう。
変化を好む向きがあり、寡兵で大軍を破る、奇策を労じた者に対する評価は高いが、基本的な戦闘に評価が与えられない事から、軍人達の離反も多かった。
寡兵で危険な戦場へ送り込まれる傭兵も、この国を嫌い優秀では無い傭兵ばかりが集まったとも言われる。
元々
ルシリアから流れ出た者は、罪を追っての者が多くその殆どは犯罪者である事から、質の悪い傭兵が此処に集まってしまった。
税は
ダルドールの国(東)と同じく六公四民、しかし自領の拠点が少なくなるに従ってこれは公の部分が大きく成って行く。
当初組み込まれた
ガザトの国(西)も税の値上がりと共に、この国を見捨てる様に成って行ってしまう。
最終更新:2012年09月10日 09:04