「ちょ、ちょっと! いきなり変な事を言わないで!!」
――イーシャ、ネモに詰め寄る。
――男主が近づくが、イーシャに睨まれて後ずさる。
「オ、オールも真に受けないでちょうだい! 良いわね!」
(……私の中にはジリオンが、彼が居る筈だもの……)
(オールにこの感情は、抱いちゃいけないのよ……)
「そうか。無限のソウル持つ者同士、惹かれ合う物があるのかもしれないな」
――男主とジリオン、共に頷く。
「だが俺達の間にある絆が変わる事は絶対にない」
「これからもよろしく頼む。オール」
「い、いきなり何を言い出すんだこのネコは!?」
――エルファス、ネモに詰め寄る。
――男主、ゆっくりと後ずさる。
「ま、待ってくれオール! このネコの表現が悪いんだ!?」
「この馬鹿ネコ! オールが誤解しちゃったじゃないか!!」
「何だよ! このネモ様の相性判断を疑うのか! 真実だぞ!!」
「う、うるさいうるさい!!」
「ふむ。彼と私は、これから人類の革新を成し遂げていくのだ。絆は強いに越した事は無い」
――ベルゼーヴァ、男主の方に向く。
「君の力には大いに期待している。これからもよろしく頼む」
「オ、オール! どうして私の気持ちをネコに尋ねるのですか!」
――クリュセイス、拗ねた様子でそっぽを向く。
「私の気持ちは……あの時に伝えたじゃありませんか」
――男主、クリュセイスに語り掛ける。
――クリュセイス、男主に向き直る。
「え……? もう1度だけ私の気持ちが聞きたかった……?」
「…………馬鹿。それなら直接、私に聞いてちょうだい」
――クリュセイス、ゆっくりと男主に近づく。
「貴方が好きです。愛しています。オール」
「へっへへ! どうやら俺達、良いコンビみたいじゃん」
――ヴァン、大袈裟にはしゃぐ。
「これからも一緒に頑張っていこうぜ、オール!」
「っとぉ、そう言えばこのネコ、寝っ転がってるよなぁ」
――ヴァン、肩を震わす。
「……ネコがネコろんでる! ププ、最高!」
――男主、やれやれと言った様子を見せる。
「どうやらワシ等は良き相棒のようじゃな」
――デルガド、大笑いする。
――男主、頭を掻く。
「どうじゃオール。ワシの奢りじゃ、飲みに行くぞ!」
「朝まで飲むぞぉ! ガッハッハッハ!!」
「むぅ……オールよ、ワシと仲良くなるのも良いが、女とも仲良くしておけ」
――アンギルダン、やれやれと言った様子を見せる。
「あくまで例えじゃが……イークレムンなんかどうじゃ?」
「水の巫女であるし、器量も良いぞ。無限のソウルに相応しいじゃろ?」
――男主、照れ臭そうに頭を掻く。
「そう遠慮するな! どれ、今度ワシと一緒にアキュリュースへ行くか!」
「…………」
――レーグ、無言のまま男主と向き合う。
「……強い絆もまた、闘いから生まれるもの」
「仕合うぞ、オール……」
――男主が頷き、両人が部屋から出て行く。
「ふふ、僕達2人の絆が他の仲間達より強いって!」
――レルラ、クルリと一回転する。
「そうだ! 今の気持ちを歌にしよう! きっとキレイな物になる筈だ!」
「早速今から作ってみるよ! 出来たら一番に聞かせてあげるね、オール」
――男主が頷き、レルラが部屋から出て行く。
「貴方との絆が強いとは……光栄だな」
――ロイ、男主と向き合う。
「私の剣の腕は十分とは言えないが、貴方が信頼する限り、この剣を振るおう」
「この場にセラも居れば、私の言葉に同意してくれたかもしれないな……」
――男主、ゆっくりと頷く。
「やったぁ! ルルアンタとオール、一番仲が良いって♪」
――ルルアンタ、嬉しそうにはしゃぐ。
――男主、頷く。
「ルルアンタはいつもオールと一緒だからね?」
「これからも仲良く行こうね、オール」
「ふぇ!? あ、あ、あの……オールさん」
――フェルム、気まずそうに項垂れる。
――男主、照れ臭そうに頭を掻く。
「あの、その……オールさんがよろしければ……」
「これから一緒に……外を歩きませんか……?」
――男主、少し考えた後に頷く。
「嬉しい……じゃあ行きましょう! オールさん」
――男主とフェルム、手を取り合って部屋を出て行く。
「あ……! あの、お兄様」
――ヴァイ、気まずそうに項垂れる。
――男主、心配そうに駆け寄る。
「私、嬉しいんです。お兄様と、その……良い仲で」
「これからも妹共々、傍に居させて下さい。お兄様」
――男主、ゆっくりと頷く。
「あはっ♪ 私とお兄ちゃん、熱々だって!」
――ヴィア、男主に抱き付く。
「本当はヴァイと私のお兄ちゃんなんだけど……」
「少しぐらい独り占めしたって良いよね♪」
――男主、やれやれと言った様子を見せる。
最終更新:2009年12月22日 20:14